目次
はじめに
リアブレーキのキャリパーピストンを他車の部品を流用し、アルミピストンに交換することにしました。1ヶ月ほど前に行ったシールゴム交換と一緒に作業出来れば良かったのですけれどね〜。どうしても部品納期が間に合わず、ピストン交換は二度手間となってしまいました。
2022年4月に九州ロングツーリングに出かける前にピストンの動きが渋かったため、リアブレーキのオーバーホールをし、ピストンシールとダストシールを交換しました。
その際にピストン表面の点検をしたところ、少し凹みザラザラし状態は芳しくありませんでした。
このときにピストンをアルミ化し交換したかったのですが、納期の都合上間に合わず、仕方なしにコンパウンドにて軽く磨いただけとし、ピストンを交換することなく組戻すことにしました。
シールゴムよりもピストンの方が遙かに納期が長かったため、ロングツーリングへ出かける前までにシールゴム交換の方を優先させて、アルミピストンの注文と別にしました。GW休み中のロングツーリング後にアルミピストンが到着しました。
ずっと前から交換したいと思っていたアルミのキャリパーピストンだったので、もっと早くから注文して用意しておき、一緒に交換しておけば良かった〜と、後悔することになりました。
そして今回の交換にて、ようやくアルミピストン化することが出来ました。
シールゴムは交換してから1回ロングツーリングへ出掛けたのみで、まだ距離も時間もそれほど経過しておりません。まだ新品状態なので、再使用することにしました。
部品購入
トキコの38mmキャリパーピストンには、不満を募らせている方も多く、ニッシンのカシマコートされたアルミピストンなどへ交換されているが多くいるようです。
メーカー違えども単純な形状なので、ピストン径と高さが同じなら、互換性あるパーツですからね。
あとは日本のバイク4大メーカーの部品供給網のうち、どこから購入するかだけの違いなだけで、値段はどこも似たようなところです。
KAWASAKI:43048-0006
純正部品ピストン(キヤリパ)
商品番号 : 43048-0006
単価税込2500円前後 ×数量2
注文前から分かっていたことではありましたが、GW休みを挟んだため注文後約1ヶ月程の長納期品となりました。ということで、暫く待つことになりました。
到着したピストンは、念のため外径と高さを測っておきました。
径は38mmサイズ
高さは22.5mmくらい。
このサイズ感なら、ちゃんとマッチしますね。
交換作業
蚊のいる時期は夏眠しています。部品購入だけしておき、冬に交換作業を行うつもりでした・・・・が、天気があまり良くないヒンヤリとした休日に、釣りも登山もバイクにも乗れない暇な時間がありましたので、暇つぶしに交換してしまいました(^_^;)
もちろん蚊は飛び回っていましたので、体中に虫除けスプレーをして、強行作業をしました。ヒンヤリとしてたから、蚊は少なめでした。
作業は当然ですが、まずブレーキフルードを抜きとりました。
どうせ全部は抜けません。
オイラーとシリンジを使い、抜けるだけ抜取りました。
あとは、キャリパーマウントボルト、トルクロッド取付ボルトを少し緩めておき、ブレーキホースを外しました。
ここまでの作業は比較的簡単で、作業開始から20分もしないでキャリパーを外せました。
キャリパーを外したら、ここからブレーキパッドを外し、ピストンを抜き取る準備をしました。
キャリパーを少し洗ったところで、軽く水分をウエスで拭きとったのち、キャリパーを割ることなくピストンツールにてピストンを抜き取りました。
ピストンを抜く際、エアー設備もしくはピストンツールが必要です。
ここで、抜き取ったピストンと今回のアルミピストンを見比べてみました。
高さがビミョ〜にアルミピストンの方が高いくらいで、ほぼ同じサイズ感でした。
キャリパーをクリーニングし、しっかり乾燥させたところで、アルミピストンを組込みました。
シールゴムには薄くラバーグリスを塗りキャリパーに組込みました。
このときグリスのお陰でピストンはすんなりと奥まで入っていきました。
ラバーグリスの摩擦低減効果だと思いますが、アルミピストンの表面コーティングも多分に寄与していると思われました。
ピストンを交換するだけの単純作業になりますので、組立てはあっと言う間に完了しました。
組込み状態ですが、ピストンの飛び出し量の確認しておきました。
ご覧のようにピストンが少し(0.5mmくらい)飛び出しますが、ほぼ面一(ツライチ)なので、まったく問題なし!
ブレーキパッドを組み込んでみても、シッカリとクリアランスがありました。
キャリパーを車体に組込んで、ブレーキホースと接続した後、ブレーキフルードをライン中に満たすようエアー抜きをしました。
キャリパーとトルクロッドを接続する際、トルクロッドのピロボール部が汚れておりグリスが切れていました。
そこで、トルクロッドを外してクリーニングし、ピロボール部にグリスアップしておきました。
最後はブレーキフルードの溢れた箇所に軽く水を掛けて洗い流し、ウエスにて拭き上げて作業終了としました。
最後に
トキコのリアブレーキキャリパーのピストンをようやくアルミ化しました。これは見た目は変わりませんが、地味に性能がアップし自己満足度はかなりアップしました。
この部品交換にて次回の大掛かりなメンテナンスは、5年→8年後くらいでも良いかな?と、考えています。
これからもメンテナンスはまだまだ続きますね。
ニッシン製キャリパーは取付可能でしたので、そのアルミピストン化も行いました。