目次
はじめに
以前、GS1200SS純正品リアブレーキペダルとステップの中古品を購入し取付けましたが、その時ストックしたニッシンの対向2ポッドのブレーキキャリパーをオーバーホールしました。
さらにブレーキキャリパーのボルト類を、全てチタンボルトとチタンパッドピンに交換しました。
塗装も剥がれてますので耐熱塗装しました。、さらにブリーダーバルブを錆びないチタン材に交換しました。そんな無駄遣い☺と時間の浪費?の記録になります。
そもそも現状のリアブレーキキャリパーに不具合も無ければ不満もありません。
が、また5年後くらいにオーバーホールすることになるので、その時に今回整備したキャリパーを手っ取り早く取替えてしまおうと思います。
互換性確認のおさらい
このブレーキキャリパーの互換性については、以前に調べてあります。取付けはボルトオン状態です。
イナズマ1200はトキコ製、対するGS1200SSはニッシン製です。しかし、異なるメーカーではありますが、取付け穴のピッチやオフセットなどは同じです。
ニッシンのキャリパーも黒色から金色に塗り変えてしまえば、パット見がイナズマのノーマルっぽく見えるはず?です。
部品(道具)購入
まず準備したのは、ブレーキキャリパー、ピストンゴムシールゴムセット、ブレーキキャリパー用耐熱塗装になります。
キャリパーピストンゴムセット
キャリパーピストンシールゴムセット
部品番号69100-14880
を1500円程で購入しました。
キャリパー用耐熱塗料
キャリパー表面の所々に塗装が剥がれていましたので、ストレート工具のブレーキキャリパー塗装(ゴールド)を使い焼付け塗装するため、1000円ほどにて購入しました。
オーブンレンジ
焼付け塗装するために、中古のオーブンレンジをジモティーにて、1000円にて購入してきました〜☺
家庭用として10年ほど使用された中古品の割には使用頻度がとても少なくて、内部はとても綺麗な状態でした。
このキャリパー塗装以外にもエンジン周りの部品に焼付け塗装したい箇所があります。今後も使用いくつもりでいます。
電動ドリル用ワイヤーブラシ
塗装の前の下処理は、電動ドリルやリューターなどにセットして、高速回転にて削り取るワイヤーブラシを使用します。
Amazonなどにて45本セットが1000円程にて購入出来ます。
数本で良い場合には、まとめ買いするより割高になりますが、100円ショップでも販売されてますね。
小計
ここまでの出費を合計してみると、オーバーホールと塗装するだけで、3000円近くかかりますね。
でもショップで行うと、少なくとも2万円以上かかります。
と言うことで差額分をより高級なパーツへ交換しようと思います。ボルト、ブリーダーとパッドピンの全てのボルト類を、64チタン合金材に交換することにします〜☺
キャリパーブリッジチタンボルト
キャリパーブリッジボルトは、M10×首下長さ45mm ネジピッチ1.25 を2本準備しました。
このチタンボルトは、AmazonにてTimenより、値段1本700円強にて購入しました。送料は350円ほど掛かりますので、他の箇所とまとめ買いするのがお得です。
他のサイトでもネット購入しやすいテックマスターなどから購入しても安心です。
キャリパーマウントチタンボルト
キャリパーマウントボルトは、M8×首下長さ30mmを2本準備しました。
こちらもAmazonにてTimenより、1本550円程で購入しました。
M8ブリーダーチタンボルト
ブリーダーボルトは、M8サイズ×1.25ネジピッチが2本準備しました。
こちらはテックマスターより、1本1000円強で購入しました。
これでブレーキキャリパー周りのボルトは全てチタンボルトになります〜☺
チタン製パッドピン
ブレーキパッドの動きに影響するブレーキパッドピンも、錆びないチタン材にしました〜☺
錆びないので、パッドの動きがスムーズに〜
ただ、長さが64mmと少しだけ長いのですが、気になるようなら先端を数mmカットするだけです。しかし、取付けてみると、そんな出っ張る訳でも無かったので、そのまま使う事にしました。
分解とクリーニング作業
キャリパーブリッジボルトを、インパクトレンチを使い外し、キャリパーを左右分解しました。
キャリパーブリッジボルトは、車体についた状態だと手でも緩めやすいのですが、キャリパー単体にしてからだと、道具がないと緩めるのは大変な作業になると思います。
もしもインパクトレンチが手元にない場合には、分解する前に少しだけ緩めておくと、後で楽になります。
(ブレーキキャリパーを分解するような方なら、ほぼインパクトレンチを持っていると思います。無くても大型ホームセンターにて1日500円ほどでレンタル出来ると思います。)
ピストンとゴムを取り外してから、既存の塗装を剥がし取りました。
ピストンを外す際、片方は1/4サイズのソケットレンチ等のエクステンションバーにて押し出し外しました。
もう片方はピストンツールなどを使わないければ外せません。
キャリパーを分解したところで、塗装を剥離させました。
キャリパーの塗装のうち比較的広い面は手動の歯ブラシのような形のワイヤーブラシにて削り取り、細かな部分はドリルにブラシを取付け磨きました。
更に細かな箇所には、ケガキ針の先端部にワイヤーブラシを取付け磨きました。
片方を磨き終えたところで、作業に嫌気が差してきました。気分転換するため、チタンボルトにて仮組みしてみました。
う〜堪らん!
キャリパーをゴールドに塗っても、このチタンボルトの輝きは負けずに存在感を渋く放ちそうです。
早くキャリパーに耐熱塗装して全体を組立てたい!って気持ちになりました。
ボルトのサイズや長さは問題なし!です。
それではまた塗装作業に戻ります。
表面の黒色の塗装をワイヤーブラシにて削り取り終えたところで、脱脂クリーニングと乾燥させたら、塗装前の準備が整いました。
ボルト穴には捨てても良いボルトを挿し込んでおき、ピストン穴やフルード通路にはマスキングテープを貼付けました。
マスキングテープを細かな箇所やカーブを描くようにカットするには、100円ショップの眉毛カット用のハサミが使い易いと思います。
軽く脱脂したあと、温かい冬空のもと塗装しました。
薄くスプレーし軽く乾燥したらまたスプレーする単純作業を、何度も繰り返しながら2時間ほど掛けて、ムラが無いよう塗りました。
ある程度乾燥したところでマスキングテープ等を外し、オーブンレンジに入れて乾燥させました。
オーブンレンジの中ならホコリが付くことがないですからね。
1日半乾燥させた後、オーブンレンジにて180℃✕20分焼付けました。
パット見では綺麗に塗れましたが、塗膜が垂れやすい隅っこに対して、十分な乾燥に至ってない箇所があり、少し突沸した箇所が出来てしまいました。
説明書には24時間乾燥とされますが、最低でも倍の2日以上は乾燥させた方が、無難だったと思います。
まあ今回の塗装に関しては、それほど程度は悪い仕上がりではないので、このまま使用することにしました。
キャリパーブリッジシール、ピストンシールとダストシールゴムの新品を組付け
キャリパーを組立てました。
ビューティふぉー!
パッドピンの長さも気になりません!
とても綺麗なキャリパーになりました。
ピストンの表面状態ですが、錆びてデコボコになっていましたので、
アルミ材にコーティングされた新品のピストンに交換することにしました〜
この記事は長くなり過ぎたので、アルミ材ピストンへの交換する内容は、別記事にしておきます。
最後に
キャリパーの耐熱塗装に関しては、それ程難しい工程もなかったのですが、塗装は十分な時間を掛けて行わなければ失敗するなと、再認識しました。
総じて仕上がり具合はソコソコになりましたし、ボルト類は全て錆びないチタン製になりましたので、リアブレーキのメンテナンスとしては十分でしょう!
あとピストンの交換を残すのみとなりました。