目次
経緯
こちらはブレーキキャリパーのオーバーホール作業の続きとなります。
キャリパーを再塗装やチタンボルトに交換して、とても綺麗になりましたが、ピストンの側面には爪の先端が少し引っかかるくらい錆び腐食による凹凸がありました。
この表面状態はメッキの奥まで腐食してますのでアウトですね。
ピストンシール類を新品に交換しましたが、ピストンの摺動面に凸凹があってはオーバーホールした意味がありません。そこでピストンを新品に交換することにしました。
過去のピストン交換記録
一年半ほど前、トキコのブレーキキャリパーも同じようにピストン側面が少し錆びていましたので、コーティングされたアルミピストン(φ38mm)に交換したことがあります。
このピストン交換により、ブレーキのタッチはとてもよくなりました。
今回も同じコーティングされた新品のピストンに交換することにしました。
まずは純正品のピストン寸法の測定から
ニッシンの公称38mmピストン径は、実測38.1mmでした。
ピストン高さは22.5mm
このピストンサイズは、以前に交換したコーティングされた38mmピストンと同じサイズなんですね。
そこで、今回もカワサキ部品番号:43048-0006
のキャリパーピストン 単価2600円ほどを2個購入しました。
ピストン径と高さのサイズは同じです。
径は38.1mm程 → 同じ
高さは22.5mm程 → 同じ
因みにピストン一つ80gでしたが、
アルミピストンだと31gと半分以下! → 違い
部品が揃いましたので、キャリパーを組立てました。
キャリパーシールとダストシールゴム、そしてキャリパーブリッジ部のシールゴムに、ブレーキラバーグリースを塗り組立てました。
ピストンの側面にも薄っすらと塗りました。
ストレートツールカンパニーの商品が安価に販売されてましたので、試しに使用してみましたが、使用上問題なしでした。
でも今後の洗車後のメンテナンスを考えると、スプレータイプの方が使いやすかったかな?と、ちょっと後悔
アルミピストンを軽く押込み、奥まで入れると?
気持ちいいくらいのシンデレラフィットし、面一となりました~( ^)o(^ )
ブリッジボルトにチタンボルトに交換しましたが、チタン材はかじり易い材質なので、かじり防止のため、スレッドコンパウンドを塗りました。
このブリッジ(ハウジング)ボルトの締め付けトルクは、
M10サイズの一般的なボルトの締付けトルク値は28N·m。強力ボルトの締付けトルク値だと49N·mくらいになります。
このブリッジ(ハウジング)ボルトの締め付けトルクは、キャリパーの母材がアルミであることから、一般ボルトよりやや上の35N·mでセットしました。
全体を組立て完成となりました。
綺麗になりました。
パッドピンは錆びないチタン製になりましたので、ブレーキタッチは良い状態を長くキープ出来ると思われます。
でも、これは予備品なので最後に穴から、ゴミが入らないよう養生テープをしておきました。
最後に
それにしても今回のキャリパーのオーバーホールには費用がかかりますね。
単純なオーバーホールだけなら、シールゴムの交換だけなですので3000円もしませんが、チタンボルト類やこのピストン交換、さらに焼付け塗装と諸々行ったので1.3万円程となりました。
が、それでもショップで作業してもらうよりは、随分と安価に済んだのでしょう。
外観はとても綺麗になりましたし、ボルト類は全てチタンボルトになりピカピカしてます。
シールゴムにはブレーキフルードとの相性が良いグリスを使用し、ピストン表面のコーティングのお陰で、軽く動くようになりました。
ブレーキのタッチがとても良くなったんじゃないかな〜😊
でも、このキャリパーは現在は予備品扱いなので、使用中のトキコのオーバーホール時期が来るであろう数年後に、車体へ取り付けようと思います。