目次
はじめに
11月になり気温も下がってきました。気温が下がってくると嫌いな蚊は活動しなくなります。我が家の庭先でも見かけなくなってきましたので、暫く休止していたバイク整備を再開しようと思います。
今回のメインの部品交換作業は、リヤタイヤのハブダンパーゴム(ハブショックアブソーバーゴム)の交換になります。 10年前に一度交換したハブダンパーゴムは、まだカチコチではないので、あと数年は使用出来そうではありましたが、今回交換することにしました。
その部品交換はリヤタイヤを外して行うので、ついでにスイングアームの分解を行い、そのピボットシャフト部の点検とローラーベアリングのグリスアップすることにしました。
ハブダンパー(ショックアブソーバー)ゴム交換作業
まずは部品購入になります。
部品番号 64651-17E00 リヤハブショックアブソーバーゴム (ハブダンパーゴム)
ですが、物価高騰してきており1個1000円超しました。これが6個必要となります。
10年前はこのゴムが1個500円程度で購入出来ました、現在では2倍超になってました~
作業する前日夜に袋から開け、シリコーングリスを全体に薄っすら塗って準備しておきました。何だかグリスを使ったゴムの浅漬けを作ってる気分になりました😊
普段あまり使わないグリスです。10gの使い切りタイプのシリコングリスが、とても安価に入手出来ますので便利です。
でも、長く整備しているとゴム部品交換する事が多くなり、意外と使ってしまいます。長く整備するようなら30gの方がお得ですね。
ではここから作業になりますが、あっという間に交換作業は完了しました。
まずはリヤタイヤを外します。
リヤアクスルシャフトのナットを緩めました。24㎜と22㎜レンチが必要です。
アクスルシャフトを緩めるより先に行えば良かったのですが、ここでリヤブレーキのキャリパーを外しました。
トルクロッドも外し、
チェーンカバーを外し、
アクスルシャフトを抜きました。
リヤタイヤの下につま先を入れ、タイヤを手前側に引くようにしながらアクスルシャフトを抜くと、シャフトが比較的楽に抜けます。
アクスルシャフトを抜いたら、スプロケットからチェーンを取り除き、リヤタイヤを手前に転がしながら出してきました。
この時、チェーンが地面に垂れてしまいますので、下にプラスチックシートなどを敷いておくと便利です。(プラスチックシートは100円ショップの文房具コーナーで販売されてます)
タイヤを外したら、スプロケットドラムを外します。
スプロケットドラムはハブショックアブソーバーゴムの隙間に挟まるようにして取付けられているだけなので、持ち上げるとすぐに外れます。
スカスカではなく手応えは感じられましたので、まだゴムは酷く痩せていませんでした。
ハブダンパーゴムは穴に差し込んで取付けられています。ピックアップツールやマイナスドライバーなどで、テコの原理を使い外すと楽に外れます。
ゴムを全部外すと、ゴムのカスが付着しています。軽く落としておきました。
綺麗にしたところで何も変わりませんので、払い落す程度になります。
新旧ゴムを比較しておきました。左が旧、右が新になります。
旧ゴムは少し硬くなってました。10年経過しましたが走行距離が1万キロ超と走行距離は少な目なので、ギリギリまで使いたいならまだ数年使用出来るかな?と思いました。
新ゴムは前日夜にシリコーングリスを塗ってありましたので、セットするのみとなりました。
ゴムを入れ終わった後、ゴムの隙間がめちゃくちゃ狭いため、ちゃんと入るの?と不安になりました。が、シリコーングリスのお陰で、ホイールの穴にゴムが楽に入ってくれて、とてもスムーズに交換作業が行えました。
後はスプロケットドラムを、6か所あるゴムの隙間に均等に押込み入れれば完了となります。ここでもシリコーングリスを使ったお陰で、楽に押し込めました。
10年前は最初何も塗らず且つ夏場だったため、汗だくになり苦労した思い出しかありませんでした。最後は水スプレーし入れたかな?
ついでにボールベアリングにグリスアップしておきました。
ベアリングのシールを外すとき、細いマイナスドライバーでも良いんですが、先端が丸いシールリムーバーはとても使いやすいですね。
スイングアーム分解作業とグリスアップ
折角リヤタイヤを外しましたので、スイングアームを分解し、ピボットシャフト部のローラーベアリングにグリスアップすることにしました。
ここの分解は2年前に実施しグリスアップしてあります。
が、その後2年間は点検を行っていませんので、ベアリングが錆びてないか?点検が主目的として分解することにしました。
狭い場所で作業の邪魔なので、ここでサイレンサーを外しました。
サスペンションを外しました。
ピボットシャフト部のナットを外します。22㎜と24㎜のソケットレンチが必要になります。
ちなみに外したリヤショックアブソーバーですが、安価なVOPO製になりますが乗り心地は悪くありません。以前に取り付けていたXJR1300純正オーリンズと比べても遜色なく使えています。
このサスペンションは、すぐ錆びて交換しなければならなくなるのかと心配していましたが、ちゃんと使えます。
話が逸れましたので、戻します。
私はリヤブレーキのホースをスイングアームのガイドに通さず取付けてありますので、スイングアーム分解時にはリヤブレーキのフルードを抜き取り、ホースを外す作業が発生しません。結束バンドを切断するだけで済みます。
なので、スイングアーム分解作業はとても楽に行えました。
あっという間にスイングアーム分解完了です。
外したスイングアームになります。
このシールを外すとどんな具合か?
う~ん、これはイケてない⤵ 汚いですね。でもグリスには脂っぽさがあります。
でも、グリスが黒くなった原因の一つは、シールゴムの摩耗によるものと思われます。
反対側もイケてない⤵
シャフトを良くみると一部が錆びてました。
前回錆びてた箇所かな?それとも水が入りうっすらと錆びたのか?
まあ酷いものではないので、大丈夫でしょう。
点検とグリースアップだけのつもりでしたが、パーツクリーナーを吹き付けたまま、指でローラーベアリングを回しながらクリーニングしました。
この作業だけでパーツクリーナーのジャンボ缶を1本近く使いました。
クリーニングした後しっかりと乾燥させ、ローラーベアリングの隙間にグリスを押し込むようにして塗り込みました。
グリスの量ですが、指先たっぷりのグリスを5回ほど塗り込み、ようやく一杯となりました。
因みに次回のスイングアーム分解時には、ニードルベアリングを交換しようと考えています。その型番を忘れないよう記載しておきます。
NTN製の型番HMK2530 必要数:2
同じベアリングなのですが、純正品として購入するより、ベアリングメーカー品をネット購入すると一つ600円程度と安価ですからね。
ここから組み戻し作業になりました。
サスペンション取付部にも、定番のゾイルのグリスを使用しておきました。
きっと動きが良くなったはず!
タイヤまで組み戻したら、最後にサイレンサーを取り付けて作業完了となりました
作業時間:約3時間半 写真を撮った割にまずまず
最後に
これでリヤ周りはしばらく安心して乗れそうです!
次はフロント周りのメンテナンスとなりそうです。
フォークオイル交換、ホイールベアリングのグリスアップ、メーターギアの分解点検とグリスアップ、メーターケーブルのクリーニングとグリスアップ、操作レバー類のグリスアップなどがあります。
バイクメンテナンスとは無限ループですね。