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前提
広い土地をお持ちの方には、あまり役に立たないかもしれません。物置メーカーの既製品が入るなら、それに越したことはありません。カタログから選び購入するだけで、簡単に設置出来ます。
狭い場所を、有効に活用するための屋根作りになります。
はじめに
随分前のこと、バイクの雨避け屋根を製作した時に、こちらの自転車用の雨避け屋根も一緒に製作しました。
1.5メートルちょっとの狭い通路に対し、半分位の幅を占める自転車置場を設置しました。設計段階から所々に知恵を絞り、通路を塞ぐことのないようにしました。
一般的なメーカーの仕様では配置出来きない狭い通路で、通路幅に合わせて自転車用屋根を製作、設置するしかありませんでした。
メーカー特注品として見積したところ、かなりの高額(中型バイク買えるくらい)でした。そこで材料費10万以下なら、自作(DIY)で良しとして作業しました。
購入材料
骨組みは、バイク小屋とほぼ同じような材料になります。
骨組みには単管パイプとそのジョイント材を使用しました。
屋根材は見た目を重視し、少し高額なカラーパネル材を使用しました。屋根材を塩ビ(またはポリカーボネート)の波板とすると、手作り感(ハリボテ感)が出てしまいますので、単体強度があり見栄えの良いカラーパネルとしました。
屋根材に用いたカラーパネルですが、アルインコ社 アルミ複合板の長さ1820×幅910を使用しました。
板1枚を屋根板として使うと、おおよそ自転車1台分を覆うことが出来ます。
もう少し幅を広くしたいなら、幅1200のものもありますが、さらに高額となります。
繋ぎ目と縁には、カラーパネル用のアルミ材を入れ、見た目を良くしています。
また、アルミ複合板相互の間にはジョイナーを入れることで、継ぎ目の見た目が良くなるだけでなく、多少は漏れますが水漏れを抑えてくれます。
設置作業
一人での製作設置作業でしたので、全く余裕がなく作業過程の写真は撮ってませんでした。そこでいきなりほぼ完成形になります。
製作直後、フレーム(単管パイプ)塗装前の写真
自転車2台を縦長に置くような配置としました。
こちらは屋根周りの拡大写真です。
基本的な柱としての脚は3本です。屋根荷重は、この3本で支えています。
間にある脚は、屋根の傾きを維持するための物で、機能としては筋交いになります。こちらには引っ張りの力が働いています。
柱の補強としても、それなりに貢献してます。
屋根と脚に斜めの筋交いを使うのが普通なのですが、それをすると通路を塞ぐ方向に出ますので、少し圧迫感が出ます。
何より金物の部品点数が増えるため、材料費が上がります。通路と自転車置場の位置から、安価であり実用的な設計としました。
屋根骨の脚も同じ単管パイプで製作しました。
その両端にはキャップをして見た目良く、ケガ防止を、兼ねます。
コンクリートに固定するのは、壁繋ぎに使う金具を使用しました。
脚3本と屋根の筋交いを繋ぎ固定するパイプを横に流しています。
少しガッチリし過ぎた構造になりました。
屋根のカラーパネルの取り付けに使った金物は、ネジ穴加工を施し、単管パイプにネジ1本で固定するようにしてあります。
パネル相互の繋ぎ目は、アルミ材のモール、外周にもアルミのモールを取り付けてあります。
普段から目にする場所に設置した自転車置場なので、見た目のクオリティーをかなり上げてます。
骨組みも、単管パイプ丸出しだと、こちらも同じく手作り感が出てしまうため、最終工程で塗装してあります。
最後に
最後に、下に同じような商品のリンク先を貼りますが、ホームセンターのコメリで見て買った方が、イメージ出来て良いと思います。
種類も豊富で安いからね。
コメリドットコムのネット販売もされています。送料がかかるので、計画を立ててまとめ買いすることをオススメします。
今なら溶接機を所有していますので、接合部は全て溶接して製作したのでしょうけれど、溶接機が無くても出来るネジ固定だけで製作しました。
簡単な工具だけで出来る接続金具を選定し、製作しました。
バイクや自転車などは、雨ざらしにすると直ぐに劣化します。少しでも雨避けできる屋根を付けるだけで長持ちします。
狭い場所なので無理だと諦めている方がおりましたら、こんな記事でもどなたかの何かの役に立てば、幸いになります。
主要材料となるコーナー部などの金具は、ホームセンターのコメリやジョイフルホンダなどの大型店舗でも店頭販売されています。しかし、買出しは面倒なので、ネットでまとめ買いすると送料無料となりますので、長い短管パイプと一緒に購入すると安価に済みます。
材料費だけでもすぐに2~3万円以上となりますので、安いか高いかは人それぞれだと思います。
参考までに、ヤフーショッピングなどで販売されています部材や工具を紹介しておきます。
メーカーは、ジョイント工業さんの商品です。
屋根材の固定には、わざわざ手間の掛るUボルトの台座(商品名:かん太の鋳物製)を使いました。
Uボルト台座のど真ん中にドリル穴加工およびタップ(ネジ穴)加工をしてあります。
さらに単管パイプ側には貫通穴を施し、先のUボルト台座を長ネジにて固定する方法としています。
手間をかけた分だけ見た目はアップ?しました。が、もっと単純なサドルバンドを使った固定方法で良かったかな?と思います。
アルミ複合板は台座との防水性を良くしたいこと、見た目も良いトラス頭のM6ネジを使用しました。間にはコーキング材を入れて防水性アップさせています。
台座の腐食防止の目的が主な理由ではあります。