目次
はじめに
単管パイプを使用した吊上げ設備のうち、パイプをレール(軌条)とし走行するローラーを製作し、レバーブロックの吊上げ位置を前後左右に移動できるよう、改良することにしました。
経緯
レバーホイストにてバイクを吊上げる位置を前後に移動できるよう、トロリーを製作し吊上げ設備を設置しました。
車重200kg程度のバイクのフロント側を吊上げるには、これだけで十分な設備になったと思います。
が、横方向も動くようになれば、もっと便利な設備になるであろう事から、更なる設備改良を目指すことにしました。
走行ローラー製作
まずはステンレスのアングル(40×40×5)端材を、4等分に切断しました。因みにこの端材は個人売買サイトにて2000円程で購入しました。
アングル材を金鋸で切ろうと試みましたが、切断長は1カット80mm程になります。金鋸は諦め、圧倒的に早くて楽なグラインダーに替えて切断しました。
騒音による近所迷惑にならなければ、アングル材はグラインダーによる切断がオススメですね。
高速回転させ切断するグラインダー作業をするなら、怪我しないよう保護メガネか自動遮光する溶接面は必須アイテムです。
4分割したら切断面をバリ取りし、
ドリル穴を開ける位置を油性マーカーにて墨出しし、ポンチ打ちした後3mm程のドリルにてセンター出ししました。
その後、Φ8mm×8箇所とΦ6mm×8箇所のドリル作業となりました。
ホームセンターカインズさんのレンタルスペースを使い、そこにあったボール盤を使い作業してきました。騒音や金属片の飛散りを気にせず作業が出来ます。因みにレンタルスペースは250円で30分利用出来ます。
ボール盤だととても作業効率が良く、全16箇所の穴開け作業が約25分程で完了しました。
残り5分で掃除している姿を、妻が撮影していました〜☺
全作業が30分で完了しました。
事前に穴のセンター出しまで済ませてからレンタルスペースを使用しましたので、とても効率よくコストパフォーマンスは良かったと思います。
そして穴開け作業がとても楽でした。
ホームセンターから帰ってからドリル穴のバリ取りを行い、Uボルトを仮付けしておきました。
Uボルトの4セットは、M6の48mm単管パイプ用のサイズを、Amazonにて1500円程で購入しました。
安いですね!
Uボルトを仮組みしましたが、寸法精度はしっかりしてました。
ローラーは、トロリーにも使用した2インチサイズ
を4個購入しました。一個1100円程になります。
先日製作したトロリーの車輪と合わせて5個購入しました😂
ローラー軸部にはボルトの半ネジ部を使いた買ったので、半ネジ部の長さ60mmある首下長さ90mmのM8ステンレス材キャップボルトとしました。
ここまでにかかった材料費用は、約一万円です。
高いのか?安いのか?
⇒(答)ちょー安いと思います〜
まずはローラー無しの状態で組立ててみました。
Uボルト側に単管パイプを通して締め付ければ、アングル材が単管パイプに沿う様になり、アングル材の上面が揃い安定します。
アングル材の下側は下の単管パイプに2輪が載ることで、アングル材の下面が揃い安定します。
アングル材の上側と下側がバランスして安定させる構造になります。
仮組みしボルトネジ部の余分な長さを、万力にセットし切断しました。
ステンレス用の刃を使えば切断時間は一本あたり1分程とお手軽な作業になります。手で切ると温かい室内で行うことも出来ますので、寒い冬でも出来る作業です。
ボルトの余分なネジ部を切断した後、ダイヤモンドヤスリでバリ取りし、超音波洗浄してクリーニングしました。
ローラーのサイドとアングル材とのクリアランスをとるため、ナイロンワッシャーを2枚づつ取付けることにしました。
ようやく届いたローラーを組立てました。
組立てるとこんな感じです。
あとはUボルト2本の内側に単管パイプを通せば完成か?
イヤイヤこれだけでは駄作ですね。
上に持ち上げると容易に脱輪してしまい、吊上げ設備が落っこちてしまいます。脱輪(脱落)防止措置が必要です。
そこであまり手間の掛からない脱輪(脱落)防止措置として、チェーンを取付けることにしました。
強度的にロープで十分だと思いましたが、ステンレスチェーン3mmとしました。トラスコ中山の1m長さのチェーンが700円程にて購入しました。
そしてチェーンの両端の留め方は、ステンレス材のM5シャックルとしました。
そのシャックルですが、Amazonだと5個入り700円程でした。
アングル材下端の中心付近に、Φ5mm穴を4箇所開け、チェーンを必要長さ(5リンク)に切断し、シャックルにて固定させ、脱輪(脱落)防止措置としました。
設置
単管パイプのビーム材の両端に、出来た走行ローラーを取付け、トロリーを中間にセットしておき、小屋の梁材に乗せました。
走行ローラーの片側のUボルトは少し緩めておき、小屋の梁材に乗せてからUボルト締め付ければ完成!
どうやら小屋の梁材が完全に平行ではなく、少しズレてましたので、走行ローラーを動かしていくと動きが悪くなることがありました。そこでローラーとアングル材に数mmクリアランスを調整しました。
出来上がった走行ローラーの動きは、左右で多少シンクロしませんが、滑らかに動きました〜
両端の単管パイプキャップのチープさを除けば、まあまあの出来かな〜
ベースのアングル材を50mm程長くして、走行ローラーの軸間距離をもう少し長くしておけば、もう少し動き良く仕上がったかな〜?と思います。
最後に
バイクを吊上げる設備として、前後左右に動くようトロリーと走行ローラーを製作し設置しました。
この吊り設備を使えば、バイクの吊上げたい位置に、ホイスト位置を合わせやすくなります。
これなら一人でエンジンを載せ替えられそうですね🙌🙌
気に入らなかった黄色い単管パイプキャップは、黒色のパイプエンドキャップに交換しました。
黄色い単管パイプキャップを外し
キャップをプラスチックハンマーで軽く叩き入れたら取付け完了!
見た目良し!
自己満足度アップ!しました〜