イナズマ1200整備日記

イナズマ1200のバイク整備と、整備と称するDIYレベルで出来るプチカスタムを行っていきます。そんな記録とキャンプツーリングに必要な小道具類などをDIYした記録、そして旅行の記録です。

オルタネーター分解点検 (油冷GSX1200、GSF1200 、GSX-R)

目次

 

はじめに

バイクに限らない話ですが、自動車等の乗り物には、発電装置(オルタネーター)が取り付けられています。
オルタネーターは、発電コイルとギヤ、カーボンブラシ、それらを支えるケースとベアリングが主要部品になります。
カーボンブラシの残量確認、及びここのベアリングに関しては、一度もグリスアップや交換したことがありません。
まずは、状態把握するため分解してみることにしました。

カーボンブラシの周りには、カーボンのカスが堆積し、汚れていることは容易に想像できるところです。ベアリングの劣化消耗具合は点検してみないと分かりません。
そう思うと、分解しなければならない!
と言う気になりました。
20年経過したところですから、とても内部の状態が気になりました。
(遅すぎる?)

 

イヤイヤ、こんなところまでオーバーホールする方って、なかなかいないでしょうけれど、気になるものは気になります(^_^;)

 

作業する前に、サービスマニュアルにて大まかな作業手順を確認します。
ですが、不親切なマニュアルです。大雑把すぎます。きっと作業手順通りには進まないのでしょう。

ブツブツ言いながら、作業開始します。

 

オルタネーター分解作業

シフトペダルとスプロケットカバーを外します。

邪魔になりそうな配線は、避けておきます。

オルタネーターの配線を外します。

ここで、配線のカプラーがすんなりと外せなくて、少し時間かけてしまいました。カプラの外し方くらいは、小さくても良いから、マニュアルに記載して欲しいものです。


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下の写真はカプラーを外した後になります。この写真では、下側に爪があるので、精密ドライバーのマイナスなどのようなものを差し込んで、押さえるようにし、カプラーを引き抜きます。

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オルタネーターを固定させているボルト3本を外します。ここは奥まったところにあるため、長めのエクステンションなどが無いと外せません。

 

これで、オルタネーター本体が外せました。

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オルタネーター本体が外せたら、万力(バイス)、ギヤの歯を押さえつけ回転止めるための木片、インパクトレンチを用意しましょう。

正ネジなので、普通ネジと同じ反時計回りが緩める方向になります。インパクトレンチを使い、ズバッと外します。マニュアルの写真の通りにハンドツールにて試みましたが、外せませんでした。ここは素直に道具に頼った方が無難です。

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コードレスタイプでも18V仕様となると最大トルクは十分あります。最近では安価になってきましたので、コードレスタイプで良いと思います。

 

ギヤを外したら、ダンパーが現れます。

 

ベアリングプーリー抜きを使いダンパーケースを外しました。

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準備したアストロプロダクツ3本爪タイプの75mmタイプが、丁度良いサイズ感でした。

しかし100mmを購入しておけば良かったと、ちょっと後悔してます。

 

このダンパーゴムですが、状態はカチコチでした。近く交換しようと思います。

 

ダンパーのハウジングを抜く際、プーリー抜きを押し込んでいくだけでは、なかなか外れません。時折、軸にプラスチックハンマー等で振動を与えて下さい。軸とダンパーケースが、テーパー加工によりガッチリ食い込んでいます。そのため、静的な力だけでは外れません。振動などの動的な力を更に加えることで外れやすくなります。

 

私の場合、叩いた瞬間に飛び出して来て、顔に当たりました。目や鼻などでなくて良かった!

とても危なかったんです!

注意してください。

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ハウジングケースの分割になります。細いマイナスドライバーを差し込んで、隙間を作ったらソコに入るマイナスドライバーを差し込みます。これを3箇所くらい行ったところで、バールのようなものに差し替え、コジるように隙間を広げていきます。最後はパカンと分割出来ます。

 

ここまでの分解には、それなりの技量や力、道具が必要です。

 

現れましたベアリングは、ガタつき無しで問題なしでしたので、そのままとしました。

ちなみに走行距離は4万キロ後半です。

年数経過した割りに全然走っていませんね。

 

反対側はプラスドライバーなどで簡単に分解出来ます。

黒色のカバーを外します。

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あとは、パーツをプラスドライバーでネジを外すと、カーボンブラシが現れます。

使用限度が4ミリ程度に対して、残りは測るまでもなく、十分ありました。

カーボンブラシは、まだまだ使えそうです。

もう1つボールベアリングがありますが、ガタつき無く、問題なさそうでした。

オルタネーター全体として、問題ないため、ここから組み立てに戻ります。

 

組み立ては、元に戻すだけです。

考えることもないため、30分程度にて完了します。

 

長く分解したことが無いパーツでしたので、状態が気になりましたが、確認できましたので一安心です。