目次
はじめに
クラッチレバーの操作性に不満は無いのですが、より滑らかなクラッチ操作感が得られるベアリングシステムを取付けました。その記録です。
経緯
クラッチのマスターシリンダーは、過去にGSX1300BK B-KINGの純正部品を流用し取付けてあります。
交換してから4年近くも経過したのですかぁ~
時が経つのは早いですね💦
それは約3か月前にレバーピボット部へのグリスアップを行った際にも感じたことではあります。
ずっ~と使っていると、徐々にレバーの動きが渋くなりますが、その変化にはあまり気がつきません。たまにグリスアップしてみると、妙に動きが軽く引っ掛かりなくスムーズに動くようになり、ちょっと感動したりします😊
現状のクラッチレバーの動きはとても滑らかなので、その操作性に不満は有りませんでしたが、ピボット部は構造的に摩擦抵抗がどうしても生じやすい箇所になります。ピン構造より滑らかに動くボールベアリングを取付けたいと思うようになりました。
リアブレーキのプッシュロッドに、ピロボールを取付けただけでも、鈍感な足での操作感が良くなったと感じられたのですから、より敏感な手で操作するクラッチレバーなら、操作感が増すのは必至でしょう!!
部品購入
まずは現在取り付けられているクラッチのマスターシリンダーとレバーに合うようなベアリングはあるのかな?
と、調べてみるとスグにRCエンジニアリングさんの商品に辿り着きました。
クラッチ・ベアリングシステム のラインナップから、スズキ車に多く適用する30-10-28Bを購入しました。
適合車種は、GSF1200・GSX1300R隼・GSX1400 とだけしか記載されていませんが、記載されていなくても適用可能な車種が多くあります。
因みに使用されているベアリングは、磁石に容易にくっつきましたので、ステンレス材ではなく錆びやすい鉄だと思います。ミニチュアベアリングだと、ステンレス材も鉄材も数百円程度しか値段は変わらないので、どうせなら錆び難いステンレス材が良かったなぁ〜と感じてしまいます😢
後向きなことばかり考えていてもいけません!
いつかステンレス材のミニチュアベアリングへ変更しようと、ベアリングサイズの採寸しておきました〜
外径10mm
内径3mm
厚み4mm
私、リール分解メンテナンスやベアリングチューンも行っていますので、同じようなミニチュアベアリングを扱っています。
ベアリング寸法さえ分かれば、ミネベアミツミ製のミニチュアベアリングだと簡単に探せそうですね。
外径10mm内径03mmを連番にした1030番のベアリングが、ダブルシール構造になるとZZが末尾につきますので、1030ZZ。さらにステンレスのミニチュアベアリングだとDDR-と品番がつきます。
検索してみとありました〜
DDR-1030ZZ (623ZZ)に取替えられそうですね〜🙌
このベアリングシステムを取付ける前に、取り敢えず中のグリスでも見てみるかな?
1.2mm精密マイナスドライバーの先端を、ベアリングシールの内側に軽く挿し込んで、テコの原理で持ち上げてから、すくい上げるようにすると簡単に外せます。
シールを外す時チカラは要りません。手先の繊細さと集中力が必要です。
グリスは大抵片面に塗りつけてありますので、開けて見るとグリスが塗ってないように見えますが、ちゃんと反対側にあります。
新品のベアリングとは言え、どれ程時間経過したグリスなのか分かりませんので、まずは脱脂した後、ゾイルのグリスを塗りつけて、1〜2滴だけリールオイルを塗っておきました。
シマノのザルスリールオイルは、錆びにくくするオイルでもあるので、海水で使用するリールに注油しています。頼れる一品!
ベルハンマーオイルでも安心です。
グリスを塗ったらシールを指で均一に押し付けて嵌め込んだら出来上がりです。
錆びやすいベアリングなので、取付ける前にしっかり油膜を作っておきました。
錆びたらステンレス材のミニチュアベアリングに取替えてみたいと思います。その時にはベアリングをどの様にして取り外すか?思案しないといけませんね。
RC整備などに使われるベアリングプーラーを少し改造すれば使えそうですね。
だとしても、新品のベアリングシステムを再度購入するか、ステンレスベアリングに取替えるかは、手間を除けば同額くらいになりそうですね。
マスターシリンダーの純正プッシュロッドの形状比較もしておきました。
溝部を揃えて比較してみると、マスターシリンダーのピストンを押す先端部の長さは、ベアリングシステムの方が数ミリ長いかな?
先端部を揃えて比較してみると、その違いが良く分かります。
この違いは、少し心配になりますね。
でも、ちゃんと取付けられましたよ。
取付け作業
【取付前】
3ヶ月前にクリーニングしたばかりで、綺麗な状態ですね。
ピボット部のネジを外してレバーを外します。
クリーニングでもするつもりでしたが、綺麗な状態だったため、そのままにしました。
タイコ部を外したら交換します。
カバーゴムにはシリコングリスを塗り組付けました。
組込む際には、シャフトとカバーゴムを先に奥へ入れてしまうと、ベアリングの穴に入れづらかったので、レバーに挿したベアリングとシャフトとカバーゴムを纏めて押し込むように組付けました。
カバーゴムを長くて細い棒を使い、所定の位置となる奥まで押し込みました。
ちゃんと取付けられました。
その後、試走してみました。
感想
ピン構造からボールベアリング構造になり、摩擦抵抗が減るのですから、当然レバーを握る力は若干減りました。取付けて最初の感覚は、少しエア噛みしたのかな?と思うレバーの握り具合となりました。
引っかかることなくスムーズにレバーを引き込めるので、クラッチの繋がる感触がより分かりやすくなりました。操作感がアップ!
レバー操作がスムーズになることで、クラッチ操作性がアップし、余分な力が不要となることで、結果的に手への負荷が減る ⇒ 軽くなる! 商品だと思います。
表現の仕方は人それぞれで良いのですが、私も感想としては、敢えて 軽くなった!と表現します。
クラッチレバーって、ブレーキレバーと比べ感覚的には5倍以上操作していますので、これが2000円でスムーズに動くとなれば、コスパ良好だと思います。
スズキ以外の他車種へラインナップもありますので、クラッチ操作を”軽く”したいのであれば、年式の古いバイクほど試す甲斐はあると思います。
年式の古いバイクほど?
私のイナズマ1200は、24年経過した年式の古いバイクになってしまいましたね~
来月に24 年(12回)目の車検期日がやってきますので、バッテリー補充電もしておきました。
ヘッドライトの光軸以外は大丈夫でしょう。