イナズマ1200整備日記

イナズマ1200のバイク整備と、整備と称するDIYレベルで出来るプチカスタムを行っていきます。そんな記録とキャンプツーリングに必要な小道具類などをDIYした記録、そして旅行の記録です。

クラッチ マスターシリンダー交換(GSX1300BK B-KING純正品流用・取付)

目次

 

はじめに

イナズマ1200のフロントブレーキマスター取替えました。 

minow.hatenablog.com

 

ハンドルのブレーキと反対側に配置されるクラッチマスターも、ブレーキマスターと一緒に取替えを行いました。 

クラッチのマスターは、ブレーキのマスターと同じスズキ GSX1300BK B-KING から流用しました。

 

ブレーキとクラッチのレバーは、セット販売されることが多く、値段も純正品より安価であります。セットで交換しておいた方が、後々メリットが多いかと思います。

消耗品類のレバー購入で、悩みたくないですからね。

 

取り替えた経緯は、ブレーキマスター交換と同じなので、こちらでは記載しません。

 

こちらは、部品購入と交換作業がメインになります。

 

 

どうせマスターを取替えるならばと、ブレーキは横置きから縦置き(ラジアル)のタイプへ変更しましたが、クラッチは横置き → 横置きのまま、変更有りません。

サイズもΦ14 → 1/2 です。 ミリ単位がインチ単位になっただけで、サイズはほぼ同じです。

(ややこしいですな~。いい加減、単位は統一してよ~。)

 

クラッチのマスター交換は、性能アップすることではなく、単にオーバーホールとレバー交換をする意味合いが強く、それらの延長線上として、他車の新品クラッチのマスターとレバーを取替えることにしたところです。

 

クラッチレバーは純正には調整機能がなかったのですが、今回の交換にて追加されることになりました。

 

これも交換した狙いの一つでもありますが、正直無くても困ることは有りませんでしたが・・・・。

有ったらラッキーな位だけです。

 

私のようにあまり長距離を走らない場合でも、クラッチマスターは長くて5~10年、ブレーキマスターは10~15年の間にオーバーホールしないといけないのかな?と感じています。

 

クラッチの方はもう少し早い2~3年前に交換すべきでした。

他の趣味であります分割ボート釣りが、とても楽し過ぎて、バイクから少し遠ざかっていましたので、整備が疎かになっていました。

 

長く放置し過ぎました。(^_^;)

整備時期が遅かったと感じ、反省してます。

 

 

そんな矢先の出来事でありましたが、ウィルスによって外出自粛期間が長なり、そんな中、バイクと向き合う時間も増え、整備や改造を施すことにしました。

 

身勝手なもので、手を加えると、また愛着が湧いてきます。

 

 

 

購入品

購入しましたマスターのサイズは、1/2サイズ(Φ14相当)になります。

イナズマ1200と同じサイズです。排気量1300クラスに搭載されたパーツですから、性能は問題ないはず。

 

レバーはブレーキ側とセットにて社外品を購入しました。

 

が、それら繋ぐピボットシャフトが有りません。

そこで、合いそうなピボットシャフトがないか?寸法を計測します。

 

ピボットシャフトの必要な長さは? 

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18ミリってところです。

ボルト全体長さは、それ以上必要になります。

 

ピボットシャフトの太さは?

8ミリです。

そして、固定ネジ部はM6サイズです。

 

このサイズならは、イナズマ1200のブレーキレバーのピボットボルトと同じサイズになります。

実物が車体についていますので、外し確かめてみましたが、ピッタリサイズです。

 

 

社外品もネット販売されていますが、ブレーキ側と異なるクオリティーとなってしまっては、チグハグな感じになりますので、大人しく純正品を購入することにしました。

高額てはありませんから、新品を注文

 

SUZUKI 品番[ 57431-17C00 ]

レバーボルト
販売価格 ¥313  (税込) 

 

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22ミリ


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8ミリ

 

 SUZUKI 品番[ 08316-10063 ]

レバーナット 
販売価格 ¥51  

このナットは、ホームセンターなどで一般的に販売されるM6で十分です。

 

ホームセンターの大型店などで、ステンレスの座金付きナット(ステンくさびナット)が、4個入りで100円台で販売されています。さらに、ゆるみ防止付きですからお買い得です。

 

ブレーキマスター、レバー、ピボットボルトと購入し、準備出来きましたら、最後に配線類のフィッティングになります。

 

マスターの交換には、スイッチの変更も伴います。そうすると、配線コネクターが合わなくなりますので、ここも対応しなければなりません。

そのため、クラッチ側の交換は、ブレーキ側と比べて購入部品が多めでした。

 

クラッチスイッチは、こんなニッシン社のタイプです。デイトナからも補修部品として販売されています。 

スズキ純正品番号ですと、57560-05A00

になります。

 

 

それが、形の違うクラッチスイッチが届いてしまいました。

注文した物は間違っていません。

では何故間違ってしまったか?

注文前の調べでは、クラッチスイッチの型が2つあり、その部品番号を調べました。

そして、取り違えた番号の方を注文しておりました(^_^;)

 

 

話を戻します。

このクラッチスイッチと接続させるコネクターは、車体側が平端子であるので、繋がりません。

そこで、変換アダプターなどの対応が必要になります。 

クラッチスイッチとアダプターを組み合わせると、こんなに形になります。


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(端子部はもっとスマートな形に出来ます。今後の課題(作業)となります。)

 

クラッチスイッチとコネクター変換アダプターをあわせると2000円越えました。

間違い注文も含めて3000円越えました(涙)

 

小さな部品ですが、格安レバーの金額以上になるとは(笑) 恐るべし!高額電気部品。

 

 

取付

パーツが届くの前に、取り付けに必要なクリアランスを測っておきます。

パーツ購入したのは良いけど、ちゃん取り付けられるクリアランスはあるの?

って、不安になります。

 

部品は購入してみなければ、サイズ感が分かりませんからね。

B-KINGの実車販売数が少ないから、見学(計測)にも行けませんから、出たとこ勝負って感じです。

 

 

話をまた戻します。

ブレーキ側もそうでしたが、クラッチ側もビキニカウル(ブラスター2)とのクリアランスが厳しい!

クラッチ側は特に厳しい。


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これは、確実に当たりますね。

カウルを少し削れば収まるようなレベルでは有りませんね。

 

そこで、考えつく対応は、

ハンドルを更なるロータイプに交換する?

ハンドルポストを変更し、後方へオフセットする?

でも、ここはまず、最も簡単なハンドル角度変更(ハンドルポストを緩め、後方に寝かせる)で対応します。


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ギリギリ収まった! と言うのか?

ギリギリ逃がした!が正確な表現です。

それにしても、ギリギリ過ぎます。

 

ビキニカウルは風圧で変形しますので、きっとマスターに干渉します。

今後、何かしらの保護材を取り付けるか、オフセットしたハンドルポストに交換、ビキニカウルの取り付け穴を調整して、クリアランスを確保しておきます。

 

取付け交換作業が完了し、クラッチホースを繋いだら、フルードを入れエアー抜きします。

クラッチホース上部だけの着脱でしたので、マスターシリンダーにフルードを注ぎ、クラッチレバーを握りながら、ピストン~クラッチホース上部までに入り込んでいるエアーを抜いたら終わり。

 

レバーを握ってみると、いままでより軽くなりました。

いつまでもエアーが抜けていない?と思うような感触で、慣れないせいか気持ちが悪い。

 

最後に

クラッチマスターの交換によって、ゴム類新品となり、更にレバーの選択肢が増えました。

期待していませんでしたが、レバーを握る力が少なくなりました。

 

少しの失敗はありましたが、ブレーキとクラッチのマスターを交換したことで、今後も快適に乗れそうですね。

 

久しぶりにバイク整備に時間をかけましたが、これも趣味としてみると、楽しい時間でした。

 

またこの続きは冬のシーズンになりそうです。

 

これから、走りに行くのが本当の楽しさなんでしょうが、また分割ボートでの釣りに戻りまして、そちらをメインにて楽しむ予定です。

恐らく、きっと・・・(^_^;)

また、バイクを放置しそうですね。

 

 

配線処理

後日、クラッチスイッチの見苦しい配線(カプラーだらけ)を、スッキリさせました。

純正配線のカプラーと、アダプターとのカプラー繋ぎ部を直結させ、不要なジョイント部を無くすことにしました。

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スイッチボックスを車体から外し、クーラーの効いた室内にて作業を進めました。

 

配線の結束は、見た目良い突き合わせとし、熱収縮チューブにて、絶縁処理しました。

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クラッチスイッチのカプラー先端までの長さは、スイッチボックスから最低でも約12cm位は必要になります。

少し余裕をみた15cm位に仕上げました。

 

ブログにするとたったこれだけの事ですが、作業は半日かかりました。

ヘッドライトを外し、配線コネクターを外し、その他諸々と・・・・。

手間は掛かります。

成果としては、配線がスッキリして、見た目良くなりました。

が、性能はアップしていません(^_^;)

こういったダメまわり箇所の直しは、時間に余裕が有るときに行いましょう。

 

数年後にはクラッチベアリングシステムを組み込みました。

minow.hatenablog.com

クラッチレバー周りの見た目と操作性は良くなりました。