イナズマ1200整備日記

イナズマ1200のバイク整備と、整備と称するDIYレベルで出来るプチカスタムを行っていきます。そんな記録とキャンプツーリングに必要な小道具類などをDIYした記録、そして旅行の記録です。

ブレンボ対向4ポッドブレーキキャリパー ブリッジボルト&マウントボルト チタンボルト交換

目次

はじめに

ブレーキキャリパー周りのボルトを、錆び難くて高強度なチタン材に交換しました。その記録になります。

 

強度的には純正ボルトに採用されるクロモリボルト等とチタン合金はほぼ同程度ですが、軽くて錆びにくい素材です。その錆び難さだけなら、安価なステンレス材に軍配が上がりますが、強度面では劣ります。

そんなチタン合金のボルトは、今でも他の材質より高額であります。が、ここ最近値下がりしてきて一般人にも手が届くところとなりました。それでも他の材質より高額なのは変わりありません。

 

そんな高額だけれども錆び難くて高強度のチタン材を、ブレーキ周りのボルトに採用することにしました。

 

イナズマ1200を20年もの間大切に扱ってきましたが、ブレーキのブリッジボルトは錆び、少し見た目が悪い状態となっていました。

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フロントフォークのインナーチューブは更新し、さらにアウターチューブはバフ研磨しピカピカになったことで、フロントブレーキ周りの経年劣化が際立って目立つようになってきました。

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特にキャリパー周りのボルト錆が酷くて目立ち、気になり始めました。細かな事は気にしなくても良かったんですけどね。チタン合金ボルトが値下がりしてきたので、ブログネタついでに綺麗なボルトに交換してみようと思っただけなのです。

 

チタンボルト交換

ボルト交換は、まず使用されているボルトサイズを調べることから始まりました。

キャリパーブリッジボルトのサイズは、首下長さ40mm、ピッチ1.25mmのM8です。

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ジータのチタンボルトだと?

購入したチタンボルトには、あまり軽量化を求めていませんでしたが、実際にどれくらいなのかな?と興味が湧いてきましたので、キッチン用のハカリにて計ってみました。
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チタンボルト8本の重さは、何と!91gでした。


対して、クロモリ材の純正ボルトは?
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8本で155gでした。

これで64gグラムの軽量化とサビ難さがアップしました〜🙌
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見た目がアップした事でより、バイクに対する愛着度は更にアップ!


因みにチタンボルトは焼付きやすいので、二硫化モリブデングリスを塗り込んでから組み付けました。
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チタンボルトにスレッドコンパウンドを使用される方がいますが、このブレーキ周りの耐熱温度からすると、そこまで必要ないのでは?と、思います。グリスさえ塗っておけば何でも良いと思います。

モリブデングリスの耐熱温度が200℃以上あります。もしブレーキキャリパーが、グリスの耐熱温度になったとしたら、ブレーキフルードが先に沸騰してしまいます。

一般公道で、そんな状態までなりますかね?

もちろんスレッドコンパウンドの方が耐熱温度が高級なので、手持ちしているなら使った方が良いけれど、積極的に使うこともないかな?と考えます。

スレッドコンパウンドも準備していたのですが、結局は使用しませんでした。

 

 

ブリッジボルトの交換作業ですが、1本づつ交換していけば良いだけです。f:id:Minow:20220209151351j:image

ボルトを交換していくと、どんどんキレイになっていくので、気分上がりました〜🙌

 

キャリパーブリッジボルトを交換したら、トルクレンチにてシッカリと締め付けて完了!
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このキャリパーブリッジボルトの締付けトルクは、サービスマニュアルに記載されていません。

そこでネット検索すると25N·m前後にて締付けているとの事。この数値は、M8ボルトの適正な締付けトルクの範囲内であることから、この数値でセットしておきました。

 

キャリパーブリッジボルトを交換し綺麗になると、直ぐ横のキャリパー取り付けボルトも交換したくなってしまいました。

 

もちろん交換しました。

キャリパー取付けボルトサイズを計測してみると、サイズM10、首下長さ30mm、ネジピッチ1.25のフランジタイプでした。
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早速ぴったりなサイズのボルトに交換することにしました。

チタンボルトの重さを計ってみると?

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チタンボルト4本で47gでした。

 

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クロモリ材の純正ボルトは4本77gなので、30gの軽量化!

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しかしどんなに軽かろうと、強度的に同じで錆びないボルトへの交換が目的ですからね。軽量化は二の次です。

 

このボルトの締付けトルクは、ノーマルボルトと同じ39N·mにて締め上げておきました。交換完了!

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見た目グッド!

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同じく反対側も、まあ何てキレイ!

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よし!

これでキレイなブレーキキャリパー周りとなりました!

 

そうそう、ここブレーキ周りのボルト締め付けはとても重要なので、ちゃんとトルクレンチを使って締め付けておきましょうね!

キャリパーマウントボルトの締付トルクは39N·mです。この前後の締め付けトルクにてセットしましょう。命に関わる重要なボルトですからね。

 

最後に

ブレーキ周りのボルト交換は、バイクの性能に対しては僅かな軽量化なので、何も変化もありません。自己満足度のアップにしか過ぎませんが、見た目がアップし愛着度が増しますので、その費用対効果はとても高いと思います。

 

その後、他の箇所のチタンボルト交換などの作業は続きました。

その都度チタンボルトを購入すると送料分だけコストがかかりますので、まとめ買いした方が、経済的です。

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