これまで車体の右前側については右前にエンジンプロテクター、そして右後にサイレンサープロテクターを取付けました。
車体の左側は、左前のみエンジンプロテクターを取付けたところになります。
ハンドルバーエンド部とエンジンプロテクターが車体前方側にあることから、車体重量バランスから考えて、転倒した際には後方に傾きやすい状態となっています。
現状だと左後方部(タンデムグリップやシートカウル、サスペンション)をダメージを受けやすい状態となっています。
過去に左側へ転倒した事がありますが、左後方のウィンカーとタンデムグリップにダメージを受けた事があります。前側にプロテクターを取り付けたことで、よりその傾向が強くなったと考えられます。
走行に支障が出にくい部位なので、プロテクターを取付ける優先順位は最も低いと考え、取付けは最後としました。
今回の第4弾では、前書きと通りに左後方部に汎用品エンジンプロテクターを取付けることにしました。
はじめに断りを入れておきます。他車種になりますが市販品で販売されてますので、こちらを流用した方が確実かつ早く取付けることが出来ると思います。
この事は十分に理解した上で、今回のタイトルのの取付方法を進めました。
兄弟車などの部品流用が可能か、確認することも半分以上目的となっています😁
まずはオーソドックスにイナズマ1200の現状のタンデムステップに、右側と同じサイレンサーステーがあったらいいな?という欲求から、このプロテクター取付が始まりました。
サイレンサーは右側の1本出しなため、左側にはステーはありません。
そこで、まずは左側にサイレンサーステーの取付けられた他車種を検索してみました。
流通量のあるXJR1200やXJR1300のタンデムステップ流用を試みようとしましたが、オフセット量が不足しているため断念しました。
足つき性を良くするためだと思われますが、車体フレームをからに絞ったデザインになっています。その絞られたサスペンションと干渉しないようフレームから大きくオフセットさせた位置に、タンデムステップが取付けられています。
他のメーカーではマッチしなさそうなので、スズキ兄弟車から部品を流用する方法としました。
GS1200SSのタンデムステップは、イナズマと同じフレームなので取付もボルトオン状態になります。
そのGS1200SSのタンデムステップは、パイプと鋼板による溶接構造なので、ステーを溶接し製作しやすいのかな?と思われました。が、約一年間経ってもなかなか部品購入出来ませんでした。
そこで目先を変え、比較的流通量のあるGSX1400の中古タンデムステップにてチャレンジしてみることにしました。
取付けてみる前に、まずは純正タンデムステップを外しました。
バッテリーケースを外し、下へズラしておき
タンデムステップを取付けているボルト2本をソケットレンチにて外し、タンデムステップを外しました。
取付け部はこの様にM8ボルト穴の間に、厄介な段差がついています。
イナズマ用とGSX1400用を2つ並べ、形状の違いを確認してみました。
ステップの違いはありますが、正面と裏側から見ると、形状的にほぼ同じサイズ感です。
裏返し見ても、同じサイズ感です。
上側から見ても、同じサイズ感です
オフセット量もほぼ同じです。
外観からすると、ボルトオン状態か?くらいに使えそうに見えました。
ステップ面をどちらも水平にして、上から見てみると、GSX1400の方が少しネジリが入っていました。その差は10~15°くらいでした。
中古販売店でGSX1400のタンデムステップを見た時、使えそうだと思いましたが、こうやって並べて比較すると違いがよく分かりました💦
ヤバイ💦ボルトオン状態では無い💦
裏側で見えなかった取付けボルトの周りは、少々異なりました。
まずはボルトとボルトの間にリブ補強があることです。これは削るだけなので問題ありません。
一番の難点は、このボルト間距離が8mm程長いことです。
写真では右側を合わせています。左側がちょうどボルト1本分(8mm程度)ズレていることが分かります。
これは車体側の取付ステーには余裕代があるので、穴を3〜4mm長穴にすれば対処出来るかな?
でもフレーム側はノーマルのままにしておきたいので、タンデムステップ側でどうにかしようかな?と思います。
ここは後で考えることにし、まずは干渉するリブ部分を、ヤスリにて削ってみて、ボルト1本だけでも取付けてみることにしました。
干渉部分を削ったあと、一旦車体に取付けてみました。
が取付けてみると、まだ他に干渉する部分がありました。
フレームの突合せ継手の余盛溶接部分と干渉してました。
これはそもそもボルト穴からフレームとの間の部分が長いからです。そこでヤスリで削り取りました。
少し削っただけでは全然足りなくて、まだまだ干渉しまくる箇所が多くありました。
大きなところでは、最終的には元々面取りされていたラインまで(3mmほど)削りました。
また側面からみると、まだ干渉する箇所がありました。
ここも削りました。
イナズマ1200のタンデムステップは、タンデムステップの形状に合わせたステーでなく、どちらかと言えばステーに合わせてステップ側で追い込み設計されているような形をしている気がしますね。
一通り削った後に、仮付けしてみました。
やはりステップ10°位の捻じれ具合があるため、単に付けたのではステップ面が水平より下向きに開いた状態となりました。
テーパーワッシャーと厚み調整のスペーサーを入れ、5°単位で角度調整することになりました。
分割ボートの艤装品製作に使用しているステンレス材と違って、アルミ材って直ぐに削り取れ、加工が比較的楽で助かりますね。
これだけ削ったので最後に塗装します。そのカラーはシルバーの方が、ガソリンタンクなどと統一感があって良いかなと思います。
ここも後で考えることにしました。
このタンデムステップ取付けは、とても重たい作業です。まずはタンデムステップを取付けないことには、プロテクターを取付けることが出来ません。
とは言え、ここは必須箇所ではありませんので、天候の悪い日にぼちぼち作業していきます。
短い期間左側のタンデムステップを取付けてみましたが、元のイナズマ1200に戻すことにしました。
後にGS1200SSの純正ステップに交換したのですが、右側のタンデムステップをGSX1400用タンデムステップに交換したことで、リヤブレーキのマスターシリンダーと干渉することが判明しました。
今回は車体左側後方部へのプロテクターを短い期間でしたが取付けてみました。
今後、左右同じGSX1400のタンデムステップにしようとすると、右側についてはリヤブレーキマスターシリンダーと干渉することが判明しました。
必須でもないプロテクター取付けなので、今回は断念しました。タンデムステップの流用は、とても難しいな~と感じています。
別のタンデムステップへ交換することにしました。