イナズマ1200整備日記

イナズマ1200のバイク整備と、整備と称するDIYレベルで出来るプチカスタムを行っていきます。そんな記録とキャンプツーリングに必要な小道具類などをDIYした記録、そして旅行の記録です。

【第5弾】 車体左後部へプロテクターの取付け【SV650Sタンデムステップ流用交換とスタンドフックスライダーの取付】

目次

はじめに

車体が左側に転倒した際のダメージを軽減しようと、汎用品エンジンプロテクターを取り付けることにしました。他車種専用品であるタンデムステップの流用は、そう簡単には上手くいかないことから、あれこれ試すことにしました。

これまでの経緯

【第4弾】では手始めとしてGSX1400のタンデムステップを取付けてみました。

minow.hatenablog.com

GSX1400タンデムステップのステップ取付高さは、イナズマ1200純正と異なることから、左右揃えるために、右側のタンデムステップも交換することにしましたが・・・・💦

 

どうやら右側は、GS1200SSのシフトチェンジペダル及びブレーキペダルへ交換したことで、タンデムステップとリヤブレーキマスターシリンダーとのクリアランスが、とても厳しいものとなっていました。

minow.hatenablog.com

左右を同じGSX1400タンデムステップの取付けを出来きそうにないため、イナズマ1200純正タンデムステップへ一旦戻すことにしました。

 

SV650Sタンデムステップ購入

今回も懲りずに他車のタンデムステップ取付けを試みることにしました。

その車種は、スズキ海外モデルのSV650Sです。

国内にあまり流通していなかった車種なので、中古の流通も少なく、なかなか市場に出回らない部品になります。

海外モデルであるため国内中古車販売店の店頭に並ぶことは滅多にないため、形状や寸法を確認出来ません。

たまたまタンデムステップの左側のみが格安販売されてましたので、まずは購入して形状と寸法を確認してみることにしました。

サイトで購入する際の写真では、キズが少ない事は分かりましたが、形状や寸法の詳細は分かりませんでした。

取付部からステップまでのオフセット量は良さそうでしたが、捻れているか?までは全く分かりませんでした。果たしてどうなのかな?

 

待つこと数日。

届いたステップを確認したところ、捻りはなくオフセット具合も問題なさそうでした。
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フレームへの取付穴ピッチは、イナズマ1200に近い寸法で一安心しました。

 

GSX1400とSV650Sのタンデムステップの角度と長さはこんなに感じでした。

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ステップ取付け

ステップを取付ける前に、嵌め込み難いクッションゴムを挿入することにしました。

人力による作業では、到底嵌め込み難いため、文明の利器を使うことで、比較的楽に行えました。

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まずは薄くシリコングリスをクッションゴムに塗り、表面の滑りを良くしておきます。

ステップ裏側から見ると、裏側のほうが少し穴が広く仕上がっているように見えましたので、裏側から入れました。

クッションゴムとステップ穴に対し、3方向から結束バンドにより軽くテンションを掛けておき、
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結束バンドを少しづつ均等に引っ張りながらテンションを掛け、歯ブラシのような先端が丸い棒を使い、ゴム端の出っ張り部を穴に押込み、また少しテンションを掛ける、を繰り返していくと、
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スポン!って穴に入りました。

このゴムを人力ではなかなか押し込めません。マイナスドライバーのような先端が尖った棒で無理矢理押し込むと、ゴムが切れてしまうと思います。マイナスドライバーなて手を刺し怪我する恐れもあります。

文明の利器である結束バンドを上手く使うと楽チンでした。

 

クッションゴムを取付けたところで、試しに汎用品プロテクターを取付けてみました。
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プロテクターが長過ぎるので、後にカットしなければならない事が分かりました。

このプロテクターはアルミ材なので、ハンドソーを使っても比較的楽にカット出来ますが、スタンドフックスライダーへ変更することにしました。

 

車体への仮取付け

タンデムステップを車体へ、仮に取付けてみました。

まずはイナズマ1200の純正品はコチラ

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タンデムステップを比べてみると、こんな感じ!
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並べただけでは良く分かりませんので、実際に車体へSV650Sのタンデムステップを取付けてみると?

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う〜ん!いい感じ!
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少し狭いと感じますが、クリアランスもバッチリ!

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今回は仮付けなので、取付け穴のうち上側の穴にボルトを取付けました。

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すると下側のボルト穴の半分くらいが見えるので、4mmほどズレてました。

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フレーム側のブラケット穴を長穴にするか、タンデムステップの穴を長穴にする必要がありますが、上下ともに2mmほど長穴にするだけなので、比較的簡単に取付け出来そうです。

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因みにSV650Sのボルト穴の中心間距離は、80〜81mmくらいでした。

 

本来の目的であるプロテクターを取付け確認してみました。

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室内での仮付けで分かっていた事ではありますが、やはり横へ出過ぎてました。
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プロテクターをカットし短くしても、先端部が横へ出過ぎてしまいます。この取付けを諦め他のタイプへ変更することにしました。

アクスルスライダーや荷掛けフック位の形状にしたほうが良さそうだと考え直しました。

これならどれも2個で1000円位で購入出来て、強度的には問題なく取付けられそうです。

スタンドフックと検索していると、荷掛けフックとスライダー機能の両方をもった商品があり、2個入り1400円程で購入してみました。

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スタンドフックスライダー

最終的にはこのスライダー機能の付いたスタンドフックを、プロテクターとして取付けることにしました。

これを室内で蝶ナットを使い仮付けしてみると?

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これ位の長さで十分です。

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仮付けして良かったので、ちょうど良い長さのボルトやゆるみ止めナット、ワッシャーを購入し、取付けました。

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ブラケットの車体へ取付けるボルト穴のピッチは4mmほど広かったので、ブラケット側の穴を2mmほど長穴に削りました。

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これをキャップボルトにて取付けることにしました。

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取り付けるキャップボルトはM8×30mmとし、ゆるみ止めナットとワッシャーを、全てステンレス材にて組付けました。
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ようやく取付け完了しました。
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見た目も純正品!って感じで、グッドです😊

 

と思いたいところでしたが、サスペンションとのクリアランスが少し狭すぎるのかな?と感じていました。

そこで厚さ5mmのスペーサーを入れる事にしました。

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そしてボルトはM8×40mmへ変更し(本当は35mmで良かった)

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ボルトにはスレッドコンパウンドを塗り込み

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取付けました。

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これくらいのクリアランスあれば、十分でしょう!

今回のSV650Sのタンデムステップブラケットを流用した取付けにより、プロテクターの取付けは成功しました。

 

その後、フランジ付きキャップボルトM8×35mmへ変更しておきました。
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キャップボルトの頭が小さいため、転倒時に掛かるモーメント荷重によって、このタンデムステップの穴にキャップボルトの頭が食込みそうでしたが、フランジ付に変更した事で、少しは強度面でアップしたと思います。
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最後に

左側をSV650Sのタンデムステップとなると、今後は右側も同じモノにしたくなりました。

なかなか出回らないパーツで入手は困難なので、暫くは左右バラバラな状態にて乗ることになりそうです。

そもそも二人乗りをしないので、問題はありませんが気になります。

 

補足

今回のSV650Sのタンデムステップは、また失敗に終わるかもしれないと思い、もう一つスズキTL1000の右側タンデムステップも購入してありました。

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車体への取付け穴のピッチが大きく異なるため、中間に下駄を履かせるブラケットを製作すれば、取付けられると思います。が、普通に考えると、こちらの取付けは無理かな?と思います。

私はすぐに諦めました。

でも、このタンデムステップブラケットに捻りはなく、オフセット具合も良い感じでした。

これはハンガー掛けにでもしようと思います。