これまでに転倒した際に車体ダメージを軽減する目的として、プロテクター(スライダー)を車体の左右前後へ4か所取付けてきました。
【第5弾】では、車体左後部へプロテクターを取付けました。そのプロテクターを取付けるため、サイレンサー取付け用ステーの付いた海外向けモデルSV650S用のタンデムステップブラケットを取り付けました。
そのことで、右後部タンデムステップの位置とチグハグな位置になってしまいました。
そこで、右後部のタンデムステップブラケットを、イナズマ1200純正品→SV650純正品へ交換することにしました。
まずは中古品を購入し、剥がれた塗装の補修をチェーンアジャスタガイドプレートと併せて行いました。
購入後、まずは同じSV650のタンデムステップブラケットですが年式が異なるため、並べて比較してみました。
すると形状がビミョーに異なっていました。
写真左側のタンデムステップが海外向けモデルで、右側が国内モデルになります。
並べて比べてみるとよく分かるのですが、オフセット量が15〜20mm異なっていました。
車体左側(写真では右側)のオフセットは十分ありますが、今回取り付ける右側(写真では左側)は不足していました。
そこで見た目が少し悪いのですが、オフセット調整用に15mmのスペーサーを入れることにしました。
ブラケットに合わせてみるとこんな感じです。
不格好ですが仕方ないので、一旦はこれを取付けることにしました。
スペーサーは黒色を買っておけば良かったと後悔しました。
組付ける前の準備として、塗装しました。その塗装の際にマウント用ゴムを外したので、そのゴムを先に挿れておきました。
このゴムを嵌め込むことが、とても大変なんです。
が、今回も人力だけでは挿れ難いこのラバーマウント用ゴムを、結束バンドを使い楽に挿れました。
手順としては、まずはゴム表面に滑りを良くするためシリコングリスを軽く塗り、3方向を結束バンドにて軽く締めておきます。
2本を少し締め込み、斜めに奥まで挿れておきます。結束バンドの方向は均等間隔にしておきます。
最後の1本の結束バンドを軽く締め込み、先端が丸い棒を使いゴムの端を突き押込むと、中へスポッとはいります。ブラケットがグラつきますので、足でおさえつけながら、慎重にゴムを押込みました。
ゴムが入ったところで、結束バンドをニッパーにて切断すれば取付け完了です。
この形のゴムを取付けるのは、人力にて行なうには至難の業です。こうして嵌め込むと、あまり力を入れなくてもゴムを取付けることができます。
このようにして右側のタンデムステップのブラケットを整備しておきました。
このタンデムステップブラケットの取付けですが、車体側の取付けボルトのピッチが、タンデムステップのブラケット穴の位置と数mm合いませんので、長穴にして取付けることにしました。
取付ける前に今一度イナズマ1200純正タンデムステップブラケットを良く見てみると?
左側と比べ右側の方が、サスペンションとの隙間が広くなっていました。
タンデムステップブラケットにサイレンサーを取付けることから、転倒時の強度面からクリアランスが多めに設計されているのだと思われます。
ここまで大きくオフセットさせなくても良いのかもしれませんね。
オフセット量を確認した上でSV650Sのタンデムステップブラケットを取付けてみると?
オフセット量は問題なし!
でもスペーサーは15mm→10mmにしても良いかもしれません。
カラーリングは違和感なし!
横から見てみると?
ん?
これは交換する前から分かっていた事ではありますが、サイレンサーバンドとタンデムステップブラケットとの間に隙間が出来てしまい、50mmほどのステーが必要になりました。
そこで□150×T4mmのステンレス平板を、切売り販売している横山テクノさんから購入し、欲しい形に切出すことにしました。
サイレンサーバンドはダブルにすることにしました。
これまでのサイレンサーバンドより、やや横幅の狭いタイプなので、ダブルバンドにしても、ゴツさ感はあまり出ないと思われます。
平板の角に一箇所穴を開けて、バンドの基準点を出しておきました。
これを車体に仮付けしてみて、ダブルバンドの間隔や、タンデムステップブラケットのサイレンサーステーの穴までの寸法採りしました。
穴を開け
平板を切り
ヤスリで角を落とし面取りしステーを製作しました。
これを取付けてみると?
横から見るとバッチリなのですが、真後ろから見ると、サイレンサーが少し外側にオフセットし過ぎていました。
そこで、タンデムステップの車体取付け部のオフセット量を、15mm→10mmへ変更することにしました。
バッテリーケースを外すことなく、ネジを車体の外側からも回せるようになったので、比較的楽にスペーサーを交換できました。
スペーサーを交換したことで、ステーとサイレンサーのセンターが合い、取付けが状態が良くなりました。
最後にプロテクターを取付け、ようやく完了しました。
プロテクターの張出し長さですが、以前に取付けたプロテクターが丁度良い長さでしたので、再使用することにしました。
最後に
プロテクター取付けは第1弾からすると、約一年以上の期間かかりました。
このプロテクター取付けは、この第6弾をもちまして、ようやく完了しました。
転ばぬ先の杖的なプロテクターが、役に立たないように、気をつけて乗っていこうと思います。