目次
はじめに
まだまだOリングゴムやガスケット類など交換していかなければならないメンテナンスがありますが、シーズンになりましたので一旦区切りをつけ、バイク本来の目的である走ることを楽しむ事にしました。
が、一年の約半分雨の振る日本において、休日に良い天気が都合よく毎週毎週巡ってくる筈もない訳で・・・。
そんな雨の休日に、ただ暇だ〜と無駄に時間を費やしていたのでは勿体ない!と、部品交換出来そうなパーツを探していました。
そんな時、イナズマ1200とほぼ同じフレームとエンジンを搭載するGS1200SS用純正ステップ一式をヤフオクで見つけてしまい、そして落札してしまいました💦💦
運よく落札してしまったシフトチェンジペダル、ブレーキペダルとステップの一式を流用し取り付けることにしました。
この部品流用ネタは、GS1200SS発売当時からイナズマ乗りの間で良く知られたネタではあり、今更ながら感が漂います💦
しかしながら完全なボルトオン状態ではありませんので、少し重たいカスタムとなりました。
購入した中古品の状態確認
そもそもイナズマ純正ステップに対して、クオリティー面では不満がありますが、取付位置については全く不満は有りません。ノーマルはロングツーリングに適したポジションだと思っています。
これまで20年超の間、不満が無かったことから純正ステップとしてきましたし、2年前に劣化したステップ類をストックしていた純正品に取替えた時点で、最後までノーマルステップで乗り続けようと考えていました。
イナズマ1200と比べると、随分とGS1200SS純正ステップはバックステップになります。
現状のイナズマはアップハンドルであることから、ポジション的に上半身は垂直向きになりやすくなっています。そこにバックステップを取り付けると、反り腰状態になるだけで乗り難いだけではないかな?と・・・・。
これまでにも純正部品流用好きな私は、直ぐに飛びつきそうなモノでしたが、採用してきませんでした。
それはGS1200SSの中古品は、他のバイクと比べて高額だったから。
GS1200SSの生産台数はとても少なく、その純正部品自体は市場にそれほど出回らないため、市場価格の相場からすると高額な部類になると思います。
それが生産中止されて20年以上経過しましたので、そろそろ廃車される時期に差し掛かってきたのだと思われます。その廃車車両から部品取りされて出品される事や、車両を手放す際に予備品を出品されることが、ここ最近多くなってきたのかな?と思われます。
でも今も他車種(兄弟車)より高額であることに、変わりないと思います。
ヤフオクで見かけて入札したわけですが、終了時間間際にどんどん値がつり上がってしまいましたが、何とか相場価格より安価に入手出来ました。
中古品でまず一番気になる状態ですが、ステップにはバンクセンサーが無く、更にゴムはヒビ割れていましたので即捨てました。
可動部分のグリスは固まっていて動きが悪く、外観も汚れていましたので、全分解しクリーニングしました。
分解してクリーニングしみると、腐食や摩耗の状態が良く分かりますね。
多少の腐食は見られましたが、摩耗した箇所はありませんでした☺☺
これだけは良かった〜☺☺
シフトチェンジペダル側は、見たところ問題なく取付けられそう
しかしブレーキペダル側は、ストップスイッチとマスターシリンダーとの取合いがあるため、単純なボルトオン状態ではありません。
ストップスイッチ用のステー(L字金具)が不足していましたので、DIY製作が必要になりました。
マスターシリンダーのプッシュロッドですが、イナズマ1200純正品はネジ部が長過ぎたため、取付けられませんでした。
因みにイナズマ1200は端から端までの長さが65mmになります。
ステップに合わせてみて10mm位長いと見込まれました。
不要な長さのネジ部を切断しても良かったのですが、ノーマルステップに戻しやすいよう、プッシュロッドは別途購入することにしました。
プッシュロッドの短いニンジャ400系やCBR600など短い車種の部品を探し、その中古部品としました。
端から端までの全長は55mmになります。
(頭の半球の首下からの長さは50mm)
他車種の中古品転用しましたが、4箇所の部品類をどうするか?と、課題はありました。そんな甘くはありませんね。
まずは取付けることを最優先し、ステップはイナズマ1200純正品を取付けることにしました。
取付
仮付け
まずはボルト長さや頭の形がバラバラでしたが、手持ちのボルトで仮付けしてみました。
仮付し確認してからボルトを購入した方が、余計な買い物しなくて済みますからね。
左側のステップを取付けたところで、ステップ位置がどれくらいセットバックしたのか?違いを見てみました。
シート上から見て直ぐにセットバックした違いが分かりました。ざっと見て10cm位バックしてますね。
高さは4〜5cmアップくらいですかね。
【イナズマ1200ノーマルステップ】
ステップの取付ボルトの下側付近にステップ面があります。
【GS1200SSノーマルステップ】
ステップ取付ボルトの上側にステップ面があります。
こうして比較して見てみると、結構バックし上に上がっていますよね。
ステップ取付ボルトサイズ
フレームへのステップ取付用のボルトサイズは、ネジピッチ1.25mm(細目)のM10になります。ホームセンター等で一般的に販売されているネジのピッチは1.5mmです。
ネジピッチ1.25mmは、細目と呼ばれるネジなので間違えないように!
ボルト頭の形はキャップボルトとし、首下長さは左側を20mm、右側を25mmとしました。
右側ステップの加工
左側のシフトチェンジペダル側は何も干渉するような他のステーが無いため取付は容易でした。対して右側はリヤブレーキのマスターシリンダー用のステーと大きく干渉しますので、取付は大変でした。
干渉を避けるため、ステップ裏側の強度上問題なさそうな一部を削りました。
他にもステーと当たる箇所があり、こちらも強度に関係ない部位でしたので削りました。
上から覗くとこの辺りが当たります。
厚み6mmのアルミスペーサー入れオフセットさせ、それでも干渉した箇所を最小限削りました。右側は全長が左側より5mm長いボルトとなりました。
スペーサ―5mmでも入れられると思いますが、ステップ側を更に1mm削ることになると思います。さらにここも当たります。
それだけ右側のマスターシリンダー周りは、全くクリアランスの無い状態での取付となりました。
ストップスイッチ取付(ステー製作)
ステーはステンレスの平板(配管固定用U字ボルトの幅20mmフラットバー)を用いて、折り曲げて製作しました。
ストップスイッチ用の穴はφ16mmくらい必要です。
配管用のU字ボルト穴には大きな長穴が開けられていましたので、その穴をΦ16mmの大きさになるよう削り整えました。あとはバイスに挟み直角に折り曲げ、ステー取付穴としてφ6mmのドリル穴を開けて、L字ステーを製作しました。
このステー製作だけで2時間ほど要しました。
ステーをM6×10mmの低頭ボルトにて取付け、ステーにストップスイッチとスプリングをセットし、ようやく右側のステップが車体に取付けられるところまで完成しました。
マスターシリンダー取付け
右側のステップにはリヤブレーキのマスターシリンダーを取付けますが、そのボルトはステンレス材のM6✕30mmとしました。
このマスターシリンダー取付けには、ボルト長さ25mmで良かったのですが、後の改造を見据え少し長めの30mmとしました。
右側ステップの取付
ようやく右側のステップを取付け、マスターシリンダーを取付けようか?としましたが、これまた問題発覚!
ブレーキホース端部の金具であるバンジョーアダプター(ストレートタイプ)がフレームと、干渉して取付けられませんでした。
そこでバンジョーアダプターをストレートタイプから45°曲がったタイプに変更することで、干渉を回避することにしました。
角度は20°か30°で良かったのですが、また買い直すことになるくらいならば?と考え、取付に関して安全サイドとなる45°としました。
が少しやり過ぎた感があり、すぐ後に30°に変更しました。
ここで余計ではありますが、ついでに64チタン材のバンジョーボルトに交換しました。
さらにエアブリーダーボルト(M7 ピッチ1.0)もチタンボルトへ変更しました😄
そもそもブレーキホースの長さは、以前にステンレスメッシュホースに交換した際、少し長めのモノを取付けていましたので、今回の改造には事足りました。
マスターシリンダーの上側に配置されているリザーバータンクとのホースの方は、ステップ取付け位置が50mmほどバックしましたが、縮まる方向でしたため、曲がり部にて吸収されました。
しかしストレスを与えていたため、数センチ位短くカットし恒久的対応を、後に実施しました。
付帯する作業では、チタンボルトへの交換など余計な作業も行いましたので、左側ステップと比べ左側は多くの手間が掛かりました。
サイドスタンドの取合い(出入れ操作)
シフトチェンジペダルとサイドスタンドの突起(なんて呼ぶの?)との隙間が狭過ぎますね。
まずは応急処置的にシフトペダルの位置を上げ、少し広げました。
操作性を求める部品に対し、操作性を追求できる調整範囲を狭くするなんてあり得ませんからね。
恒久的な対応としては、サイドスタンド側の棒を曲げるか?それとも切断し良い位置に溶接するか?
→切断し溶接して取付けるべきでしょう!
よって、
→ノーマルに直ぐに戻せるよう、サイドスタンドの純正品を予備品として入手しておこう!と、なりました。
直ぐにサイドスタンドの注文を注文しましたので、到着したら溶接し取付位置を変更しようと思います。
きっとGS1200SS純正サイドスタンドの様な形になるんだろうな?と思います。
この記事は長くなりすぎたこと、思いのほか時間を要するため別の記事としました。
バンクセンサーボルト交換
ステップ取付け位置が上がった分、長めのバンクセンサーボルトと交換しました。商品がM6ボルトでしたため、間に変換ネジを入れM6→M8へ変換して取付けました。
最後に
今回バックステップタイプであるGS1200SS用純正ステップ類に交換し、話のネタ?として試してみました。
こんな多くの作業を伴うステップ交換作業ではありますが、イナズマ1200用純正ステップに不満が無いため、GS1200SS用ステップを今後ずっと使い続けるかは不透明です。
折角なので少しこのステップを使い楽しんでみようと思います。
そうそうプッシュロッド部のあたりで使えそうなパーツも購入しましたので、時間があれば蚊が出てくる前までに交換してみようと思います。その内容も別の記事に記載しておきます。