目次
はじめに
イナズマ1200のフロントフォークですが、これまで圧縮側のダンパーを、自己流ではありますが改造してきました。
以前の改造については、過去の記事を参照して下さい。
現在まで改造してきた仕様ですが、乗り心地や安定感はノーマルよりもすこぶる良く、まあまあ満足できる状態に仕上がっていました。
そんな状態だったのですが、新型コロナウィルスの影響によって、在宅時間が長くなったことで、ついに私の中の改造したい病が発症してしまいました。
改造の動機
改造したい病って、どんな時に発症しますか?
改造したいと思う時は、大きく2つに分かれます。
- 相当な不満があって必要に迫られた時
- 暇があって、興味本位に試してみたくなる時
ですかね。
今回は、後者による理由です。
ようやく気持ち良く走れる状態になったところです。それを崩す可能のある改造は、全く必要ありません。
しかし、急いで乗る必要性もないため、興味本位で改造したくなったところです。
まさにビョーキ(病)ですね(^_^;)
改造の方向性
では、改造にもいろいろありますが、どのような方向性か?
ダンパーの大幅な改良です。
それは、兄弟車の純正部品を流用したものです。
一般的な手法なのですが、同年代に販売された兄弟車からの流用となります。
勿論、車重など同程度ですし、同じフォーク径であります。
そんな兄弟車とは、バンディット1200 GV77A系であり、そのフロントフォークは、同じショーワ製であります。
ダンパーの調整機構のないプアな仕様ではありますが、カートリッジ式ダンパーが組み込まれています。
今回は、これを流用してみようと思います。
改造して、ダメなら元に戻すだけですからね。
そろそろフロントフォークのオイルシール交換時期でもあるので、どうせ全分解するなら、改造もついでに行ってしまおうという魂胆です。
まずは購入したバンディット1200 GV77A フロントフォークの外観チェックをします。
残念ですが、アウターの塗装は剥がれてきています。
肝心なインナーチューブの稼働部には、点錆びやキズがあります。
がーん!
って事に普通はなりますね。
が、残念なことは何一つありません。もともと中古のフロントフォークに新品同様など期待していません。
これは、自分のバイクのフロントフォークと同程度の劣化具合ですからね。当然です。
そもそも欲しいパーツは、フォークキャップからダンパー本体、オイルロックピースの内部部品だけですから、何も問題もありません。
今回の改造が旨く完成し、サスペンションのグレードアップを感じられたら、インナーチューブは新品の純正品かリプレイス品を購入し、取り替える予定です。
ちなみにバンディット1200のアウターチューブは、寸法取りしようとノギスを当てて計測しましたが、スピードメーターの回転止めとなる突起が、イナズマとは左右逆であるため、加工が必要になります。
更に、フロントフェンダー取り付け穴の位置が、大きく異なります。
これでは転用しようにも、加工箇所が多すぎます。
やはり当初の計画通り、アウターチューブはイナズマ1200純正とします。
改造計画をまとめますと、アウターチューブだけイナズマ1200純正部品を使い、その他のインナーチューブやダンパーなどは、バンディット1200純正を流用します。
要するに、バンディット1200のフロントフォークに、イナズマ1200のアウターチューブを取り付けると言ったほうが、分かりやすいですかね。
バンディット1200フォークの寸法計測
まずはバンディット1200のフロントフォーク全長、ストローク長など計測します。
フロントアクスルシャフトの中心から、インナーチューブの上端部まで(フォークキャップ下側)の長さは、ざっと772mm。
イナズマ1200とほぼ同じ数値ですね。使えそうです。
分解して、最も縮んだ状態の長さを測ります。
コンベックスの目盛り617mmです。
バンディット1200のインナーチューブリプレイス品の長さが615mmなので、寸法の読み間違いではなさそうです。
アウターチューブ下部に配置されるオイルロックピースの取付部の凹みも含むで測っていますので、大きくズレた寸法ではなさそうです。
ここで、インナーチューブの稼働長さを引き算にて求めます。
伸びた状態772mm - 縮んだ状態617mm = 155mm
130mmのはずなんですが?、ってコンベックスの0点合わせた位置が、この写真は違いますね(^_^;)
写真撮り忘れてましたが、640mm程度にてストロークはスペック通り130mmです。
次にダンパーの長さを測ります。
ダンパーの最も縮んだ状態の長さは、
コンベックスの目盛りで607mmです。
これは、インナーチューブが最も縮んだ状態より10mm短いため、フォークの動きにダンパーが干渉しないことになります。
(オイルロックピースを着けて計測しないといけませんよ)
ダンパーの最も伸びた状態の長さは、
コンベックスの目盛りは793mm。
これは、インナーチューブが最も伸びた状態より21mm長いため、フォークの動きにダンパーが干渉しないことになります。
この時、フォークキャップのイニシャルを1目盛り分縮めていますが、十分な長さと言えます。
ここで、ダンパーの稼働長さを引き算にて求めます。
伸びた状態793mm - 縮んだ状態607mm = 186mm
【反省点】
ダンパーの長さは、オイルロックピースを含めた長さを測定すべきでした。
そもそもバンディット1200のノーマル状態の寸法計測していますので、どこか干渉するような数値であるはずが有りません。
寸法測定していて後で気が付いたので、無駄な寸法計測していましたが、これってバンディットのフォークに、イナズマのアウターチューブを取り付けることから、基本的な数値計測も重要ですが、アウターチューブの寸法比較をしただけで、良かったのですね(^_^;)
と言うことで、アウターチューブの内側寸法を測っておきます。
ふむふむ。
このあと、準備作業として、
インナーチューブの点錆び箇所は、目の細かな紙ヤスリにて平坦に整え、コンパウンドにて仕上げておきました。
フォークキャップもコンパウンドにてキレイに磨いておきました。
これで改造のための下準備は整いました。
あとは、イナズマ1200のフロントフォークを分解し、アウターチューブの内側寸法を計測する必要があります。
バンディット1200のアウターチューブと、どれ位長さが違うかによって、転用出来そうか判断しなければなりません。
また、アウターチューブとの取り合いとなりますオイルロックピースの寸法がとても気になるところです。
中締め
夏日となった日の昼間に、分解と脱脂作業をしました。
私の体は汗まみれで、手は油まみれでした。
久しぶりに気持ち悪くなる位、外で作業をしました。振り替えってみると、あれは熱中症だったかもしれませんね。
これからの季節は、特に気を付けないといけません。
改造作業は続きます。この続きは別の記事にします。