目次
イナズマ1200 フロントフォーク改造 の続きになります。
前回のおさらい
ダンパーについては、ゴールドバルブ カートリッジイミュレーターを取り付けたことで、減衰力の圧縮側の調整代が出来ました。
この事で、減衰力の圧縮側は、オイル粘度による影響を受け難くくなりました。
そのため、オリフィスタイプの伸側減衰は、ノーマルのままですが、オイル粘度の変更により、個別に調整出来るようになりました。
スプリング交換
減衰力の調整をしていくなか、方向性を見失うことが過去にあり、減衰力が原因でなないのでは?と、ド定番カスタムであるスプリング交換を施しました。
フォーク長さ、車重などを考慮し、油冷バンディッド1200ファイナルエディションの純正スプリングを、何となく組み込みました。
特別な理由はありません。不等ピッチで、密に巻かれたスプリングになりますため、動き出しがソフトになるだろうと考えたから。
本当なら、バネレートの数値的比較をしないといけないところですが、詳細な数値などは分かりません。交換して試乗して、感じるだけです。
スプリングは、ノーマルと比べてピッチが密で不等間隔になっています。
不等ピッチなだけあり、狙い通りに、初期の沈みこみのゴツゴツ感が少し改善されました。
全長はほぼ同じになりますが、巻きピッチがイナズマ1200純正スプリングよりも密になるため、油面の調整も必要になります。
油面調整
油面も試行錯誤しながら、数値を決めました。
そもそも、油面調整とは?
油面からフォークキャップ下面までのエアーが、圧縮された時のエアーバネ力を調整しているようなものです。
そのエア容積ですが、スプリングの巻きピッチが密になったことで、空気量が少なくなります。その分の油面を下げ調整します。
しかし、そんな計算値は曖昧なので、ノーマルスプリングをフォークオイルに沈めた状態で計測した数値を基準にしています。
バンディッド1200スプリングは、スプリングが密なピッチである分、油面より上のスプリング体積分だけ空気量が少なくなります。その分だけ油面を下げています。
その方が間違いや、誤差が少ないから。
スプリングを沈め、フォークを最も縮めた状態にし、油面75ミリでセットしています。
これは、あくまでも目安です。
油面80ミリでもフルボトムするような問題ありませんでしたが、リヤサスとのバランスにて5ミリ上げ目にしました。
粘度
フォークオイルの粘度は、#10~15の中間です。
しかし、ノーマルの#10でも#15も、どちらも問題ありませんでした。
温度依存性がとても高いため、夏場に乗る時は、15番の方が良い感触で、冬に乗る時は10番の方が良かったため、その間をとりブレンドして使用中です。
プリロード調整
プリロードのパイプは、カートリッジイミュレーターの長さ分をカットし、あとは微調整してあります。
基本になる数値なのですが、ライダーが跨がったときのフォーク沈みこみ量が、全ストローク量に対し、25~30パーセント程度でした?
詳細な割合数値忘れました(^_^;)
以前に読んだサスペンションセッティングを特集した雑誌の数値を参考にしました。
フォークキャップを閉めるまえの状態です。
プリロードは、このネジ込む分だけです。かなり緩めになりました。
感想
最後になりますが、バンディッド1200のフォークスプリングを流用していますが、あまりオススメはしません。
バネレートが、ノーマルよりも高く(固く)感じます。
でも、私の場合はリヤサス(固め)とのバランスにより、フォークのバネは、気持ち固めのモノでも良いバランスだとして、選択したところです。
バイクは、バランスさせて乗る物なので、前後のサスペンションバランスはとても重要です。
カートリッジタイプのダンパーロッドを、ショップにて組み込んだ方が安全な上に、時間的には近道です。
私のように、こんな遠回りをしなくて済みますよ。
暫くの間、バランスが崩れた状態で乗ってたヤツには言われたくないでしょうけど、大きくハズレたセッティングでは無いので、数値などは、参考にして下さい。
あくまでも自己責任の範囲において、お楽しみ下さい。
私は、20年経過した今も楽しんでますよ!