目次
はじめに
ヤフーショッピングから購入したインナーチューブの格安リプロ品でしたが、品質と寸法を確認したところ、問題なさそうでしたので、さっそく組み込みました。
安価な金色の新品インナーチューブは、果たして使い物になるのでしょうか?確かめてみます。
今回インナーチューブ交換と一緒に、オイルシール、ダストシール、スライドメタルなどを新品交換しました。
今回の交換含め、一年間にフロントフォーク周りを何回分解してるんだい?って思いますね(笑)
つべこべ言わず、交換作業を開始せい!
ハイ!
では、交換作業にとりかかります。
交換作業
まずはアクスルシャフトや、ブレーキキャリパー周りの固くしまったボルトナットを緩めておきます。
バイクのフロント側を持ち上げます。
センタースタンドをたて、リヤを下げることで、フロントが簡単に持ち上がります。
念のため、フレーム下にジャッキを受けておきます。
転ばぬ先の杖です!
でも整備にて転びそうになったことは有りませんけどね。
ブレーキキャリパーと、スピードメーターケーブル、スタビライザーなどを外します。
アクスルシャフトを抜き、タイヤを外します。
フロントフェンダーを外し、フロントフォークを外します。
その時、フォークキャップを少し緩めておきます。
ここまでのフォークを外す作業は、回数こなしておりますので、とても早く行えます ニヤリ
こんなところを自慢するところではありませんでしたね。
フォークキャップを緩めて外し、オイルを抜いておきます。
オイルを抜いたら、フォークボトム側のボルトを外します。
すると、ダンパーがゴッソリ抜けます。
ダストシールを外します。
つぎに、オイルシールを抑えているクリップを外します。
この状態になったら、オイルシールはフリーになっています。
但し、フリーと言っても素手では簡単に外せません。オイルシールがアウターチューブにギチギチに押し込んでありますから、そう簡単には外せません。
そこで、インナーチューブを上に勢いをつけ、力を込めて引き抜きます。
これでインナーチューブと、オイルシールが抜けます。
この後の作業は、手がフォークオイルまみれとなりました。カメラとして使用するスマホを触りたくありませんので、写真はありません。
スライドメタル、オイルシールを交換し、オイルシールを塩ビパイプを使って打ち込み、組み立てました。
フォークオイルは、ノーマルと同じ#10、油面109mm(スラストベアリングを追加したので、107→109mmに変更)にてセットしました。
特殊工具としてオイルシールを押し込む専用工具は必要なくて、塩ビパイプの薄肉管 VU 40で代用できます。これで十分です。
パイプの内径が44mmなので、43mmのインナーチューブ がスッポリ入ります。
オイルシールを入れる時、大変便利な工具の代用品になります。
あと、油面調整のための工具も不要でして、100円ショップで販売されるシリンジ(注射器)と、ストローかチューブなどで長さを調整し代用できます。
そんな小道具など駆使しながら、作業は速やかに完了し、写真ではいきなり完成で~す。
完成し見てみると、いい感じのフロントフォークになりましたね。
寸法も強度も問題なさそうですね。
ただし、強度については街乗り程度になります。ハードな使い方は試しておりませんので、分かりません。
最後に
今回は、ヤフーショッピングにて販売されていた格安リプロ品を使いましたが、問題なしと言う結果でした。
少しの錆びと、少しの鉄クズ(バリ)のような細かな事は、気にしてはいけません。
1万5千円台でインナーチューブを交換出来ましたし、オイルシール類など含めると2万円台で、フロントフォークのオーバーホールすることが出来ました。
フロントフォークを長く改造や調整をいろいろしてきましたが、これでフロントフォークの改造は良しとしておきましょうかね。
こんな改造やオーバーホール、フォークオイル交換を、どんだけやってたんや?って、過去の記事をみただけでもたくさんあります。記事にしていない過去の作業はもっと数多くあります。
これで、フロントフォーク改造とオーバーホール作業は、暫くは無いはずですが、でも、何だか暫く無いと考えると、淋しい気分になりますね(笑)
このバイクは基本的にシルバーで統一したいのですが、部品交換するたび、いろんな色が入ってきました。
カスタムとして嫌いな、デコレーションの方向になってしまいました(^_^;)
残念ながら、イナズマ1200のフロントフォークインナーチューブの格安品の販売がされておりません。ですが、ダンパーの改造によって更に高性能にもなりますので、こんなメンテナンスもありですかね。
それでは。
【追記】
2年半後にフォークオイル交換したタイミングでインナーチューブのメッキ剥がれ具合を点検しました。
走行中にブレーキを掛けて沈み込んだあたりの金色メッキの色が、少し薄くなっていました。走行距離1万キロ程度ですが、走行は問題ないのは勿論のことで、見た目もそれほど気になるレベルではありません。これは使えると思います。