イナズマ1200整備日記

イナズマ1200のバイク整備と、整備と称するDIYレベルで出来るプチカスタムを行っていきます。そんな記録とキャンプツーリングに必要な小道具類などをDIYした記録、そして旅行の記録です。

サイドスタンドのフットサポート取付位置を変更(キックサポート)

目次

はじめに

GS1200SS用純正ステップの流用取付け作業の際に生じた不具合部を改善するための補足的な作業内容をここに記録しておきます。

経緯

ステップとペダル周りのパーツを、兄弟車であるGS1200SSから流用し取付けたため、イナズマ1200純正品サイドスタンドのキックするサポートの棒が、シフトの先端部と近くなり過ぎました。

minow.hatenablog.com

 

 

 

このサイドスタンドのパイプ部の直径を測ってみると?
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径22.2mmでした。

ということは! ハンドルの径と同じですね!

これならハンドルクランプやミラーホルダーを使い、溶接しなくても何とかなりそうです?

ミラーホルダーを早速取付けてみると、肉厚なゴツゴツとしたネジ部の見た目がとても悪いのですが、簡単に取付けられました。

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サイドスタンドのパイプ部からオフセットし過ぎましたが、他のバイクでは使えるかもしれません。

しかし私の場合には、駐車スペースからバイクを出す際に自作サイドスタンドローラーを使用しているため、このフットサポートと干渉してしまい使えなくなってしまいます。

minow.hatenablog.com

バイクを出し入れ難くくなることが分かっているモノを取付けることでもありません。

考えた結果として選択肢としては、溶接してズラすこと一択でした。

キック部のみオフセットさせることも考えましたが、見た目が不細工になるだけ

 

少し間をおきネット検索してみると、Amazonなどから以下のような都合の良さそうなモノが、2500~3000円ほどで販売されていることを見つけました。

難しい溶接をしなくても簡単に取り付け微調整が容易な、優れモノですね。

しかしこれも少し横に張り出します。バイク置き場からの出し入れに使用しているサイドスタンドローラーとの干渉は避けられそうにありません。少しワイドなチャンネル材に交換するか?横のリブを少し削るか?と変更が必要となってしまいます。

 

どうあるべきか?と考えると、やはり溶接によりシンプルにキックサポートの取付け位置を変更した方が、最良であるとの考えに至りました。

 

溶接による取付位置変更作業

このGS1200SSステップは一時のもので、今後ノーマルに戻しそうなので、イナズマ1200純正サイドスタンドには手を加えないで、予備品保管することにしました。

その代わりとして加工用にイナズマ400のサイドスタンドを、部品取り車から解体出品されたモノを購入することにしました。

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多少の塗装剥がれや錆びもありましたが、曲がりや削れなく綺麗な状態でした。

 

そこでイナズマ1200とイナズマ400のサイドスタンドを比べてみました。
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外観的には全長は同じで、ボルト穴とネジも同じ
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外外の寸法は同じでも、肉厚と隙間が異なりました💦💦

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イナズマ1200では10.5mmありますが、
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イナズマ400は9mmでした💦💦 

ヤバイ!入らない!
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イナズマ1200の肉厚は、7.3mm
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イナズマ400の肉厚は、8.1mm
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内側サイドを0.7~0.8mmほど削り、内寸を10.5mmとしなければなりません。

 

過去にGSF1200のサイドスタンドを転用しようとした時と全く同じだ〜😢

デジャヴュかな😁

 

まあ仕方ない、時に妥協も必要です😁😁

一旦イナズマ1200用にまた戻し、キックサポートの棒を少し曲げ、隙間を広げて足を入れ操作するスペースを確保しておきました。

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これを真上から見ると?

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ほんの少しだけ曲げました。

この方向から見ると、キックサポートをどのあたりに取付けるべきか?が、良く分かると思います。

結論として、メーカーが苦心して取付けたであろうGS1200SSと同じ先端が、最善の取付け位置となるのでしょうね。ステップ取付け作業をまずは一旦完了とし、いつでも走れる状態としました。

 

このキックサポート取付け位置を変更することは、優先順位が低いことから、今後時間あるときにイナズマ400のスタンドを加工していくことにしました。

 

キックする丸棒の太さは9mmに対して、手持ちする最も近い太さの丸棒は8mmでした。それともう一回り細い6mmの丸棒が手元にありました。

取付ける位置と長さから、6mm丸棒でも強度的に十分だろうと、以下の写真のような形としました。

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溶接に多少の手間が掛かりますが、小文字のyの形としました。

溶接する箇所が曲がっていて更に斜め方向に取付けたいことから、溶接する準備作業として木材に仮固定しました。

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こうしておくと溶接がとてもしやすくなります。

木材なら少し焦げるだけで、仮固定させるにはとても扱い易いベースです。

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アークのビードは汚くても、取り敢えず形にはなりました。取付けた6mm棒の先端に袋ナットを今後溶接して取付ける予定となります。

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短ければ30mm前後の長ナットを溶接にて取付けます。

まずは形になるまで元の9mm棒を最初に切断しなかったのですが、それはノーマルの向きと同じに揃えたかったからです。切断してしまうと分からなくなってしまうから。

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このサイドスタンドは車体下部に位置しますので、バンク角に影響する箇所になります。ここは慎重に作業しました。

まずは取付け角度をピッタリ同じに揃え、後に切断することにしました。

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サイドスタンドの車体取付ける隙間については、グラインダーを使い研削し、1mmちょっと広げることにしました。

手持ちのグラインダーだと刃先がブレるため、グラインダースタンドを使い固定させ、刃が暴れないように削ることにしました。

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手持ちのグラインダーをスタンドに取付けることで、高速カッターのように使用できるスタンドが3000~4000円ほどで販売されています。

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削ってみたところ、少し段差が付きましたが、使えるレベルに仕上がりました。

まあ、こんなもんでしょう。とはいかず、気に入らなかったので、作り直すことにしました。

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今度はイナズマ1200用のサイドスタンドを購入し、キックサポートの位置を変更しました。

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並べて比較すると、こんな具合

数cm下側にしました。
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車体に取付けてみると?

【変更前】

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【変更後】

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ペダルとサイドスタンドサポートとの隙間が広がりました〜☺

 

ちょっと高すぎたペダルの位置を変えることが出来ました。

これでようやく乗りやすいポジションとなりました☺

 

やはりイナズマ1200等にGS1200SSのステップを転用する際、サイドスタンドサポートの取付け位置の変更をしないと、ちょうど良いポジションにすることは出来ませんね。

他車種の部品を流用するには、それなりの手間がかかりますね。