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はじめに
フロントフォークの分解や改造の度、フロントタイヤを外すことが、多々あります。
私だけでしょうか?年に4回位外すのは?
滅多にないのであれば、尚更なことですが、フロントタイヤを外したのならば、是非ホイールベアリングの点検とグリスアップ、メーターギヤの点検を行うことをススメます。
今回は、そんな軽めのメンテナンスになります。
ホイールベアリングのグリスアップ
そもそもフロントホイールのベアリングは左右に、ボールベアリングが2つ装着されています。
その材質は、とても錆びやすい鉄ですから、錆びて動きが渋くなっていないか?
それとも、グリス切れて焼き付きそうになっていないか?
磨耗しガタガタになっていないか?など、心配になる要素が多くあります。
長年もの間、ノーメンテナンスであるなら、尚更心配になりませんか?
ベアリングが破損したら、走れなくなりますからね。
そんな、ホイールベアリングはホイールを外した時に、簡単に点検出来ますし、グリスアップも簡単に行えます。
ベアリング横のシール材を、マイナスドライバー等にて外して、中にグリスを少し塗り込むだけですからね。
簡単です。
シール材の端に、精密マイナスドライバーを引っ掛け、軸中心側に少しだけ力を入れると外れます。
ベアリングシールを外したら、グリスアップします。
ここに使うグリスは、サービスマニュアルでは、スズキスーパーグリスAとなります。
ホームセンターでは、「リチウムグリス」(万能グリス)と表示されていることも多く、身近なホームセンター等にて、入手しやすいものになります。
最も安価に購入できるジャバラチューブに入ったものも主成分は同じです。
が、気分的にデイトナから販売されているグリスを使っています。
毎回、クリーニングとグリスアップは行いませんが、乾燥してしまったグリスに潤い与えるくらいの補充をしてあげれば、回転性能が長持ちします。
ただの万能グリスよりも、さらに性能の良いゾイルのグリスを、密に詰めておきました。
ここには、密を避ける必要ありませんからね。
そうは言っても、密過ぎると回転性能は落ちて、重くなりますからホドホドに。
以前、ここのベアリングをDIY交換してから、グリスアップを意識するようになりました。
ホイールベアリング等のように、強い荷重が掛かる箇所には、信頼性高いゾイルのグリスを愛用しています。
メーターギヤの分解とグリスアップ
スピードメーターギヤの分解は、サービスマニュアルには載っていませんね。
ここを、分解するには、マイナスドライバーにて指す箇所にある溝に嵌まったリングを外す必要があります。
細いマイナスドライバーを、Cの字の僅かな隙間に入れ隙間を広げ、広がった隙間にもう1本のマイナスドライバーを差し込み入れます。あとは広げるようにしながら、溝からリングを引き出します。
あとは、ガソリンに浸して超音波洗浄します。
これ、グリスが簡単に溶けてキレイになります。
最後にパーツクリーナーにて、しっかり脱脂したら、新しいグリスを塗り付け組立ます。
ここのグリスアップによる効果は、残念ながら感じられません。
数年後にブレーキディスク交換しました。その作業の合間に再度スピードメーターギヤを分解し、クリーニングとグリスアップしました。
数年度に点検したところでは、あまりグリスは汚れていませんでした。5年くらいの周期でメンテナンスしていけば良いかな?と思いました。
フロントアップについて
簡単にグリスアップ出来る箇所ではありますが、フロント側を持ち上げなければ、行えない作業になります。
以前にも紹介しましたが、今回もフロントを持ち上げるのではなくて、リヤ側を地面側に引っ張り、フロントを浮かせました。
センタースタンドがあるからこそ出来る方法です。
この方法、フロント持ち上げるには、とても楽チンです。
注意点ですが、ベルトは必ず金属製のラチェットタイプのものをご使用下さい。
クサビ効果だけで留めるタイプのものは、滑って外れてしまいますから、危険なので止めておきましょう。
使用しているのは藤原産業さんのモノで安価ですが、モノはしっかりしています。
後部を締め付けるだけで、フロント側を上げることが簡単に出来ます。
センタースタンドがあると、何かと便利ですね。