イナズマ1200整備日記

イナズマ1200のバイク整備と、整備と称するDIYレベルで出来るプチカスタムを行っていきます。そんな記録とキャンプツーリングに必要な小道具類などをDIYした記録、そして旅行の記録です。

センタースタンド・センタースタンドストッパー取付け

目次

 

経緯

先に、リヤブレーキのトルクロッドのグリスアップについて記事をアップしました。

写真を撮るアングルが、たまたま同じだったこともあり、センタースタンド取り付けについての記事もアップします。

 

センタースタンド取付

イナズマ1200のセンタースタンドはメーカーオプションにて販売されていました。そのため、全車輌には搭載されていません。

そんなセンタースタンドですが、取り付けるためには、跳ね上がり過ぎないよう押さえるストッパーが必要になります。
そのストッパーは純正マフラーの場合、エキパイ集合部からマフラーまでの間にブラケットが取り付けられています。

そんなセンタースタンドストッパーの付いた純正マフラーを、社外品に交換してしまうと、大抵はストッパーの無いエキパイとなりますので、新たに何かしら部品などを取り付けなければなりません。
バイク車種専用の社外品マフラーは、センタースタンドストッパーも一緒に販売されることがあります。
それを購入し取り付ければ、何も悩むことはありません。

しかし、販売期間が短かった不人気バイクは、そんな一般論は言ってられません。
何せアフターパーツが極端に少なく、メーカーを選べるほど多くありません。

このバイクについては、同年代に販売されていた兄弟バイクからパーツ流用出来るパーツが多くあります。
それはGSF1200や、バンディッド1200初期型、GS1200SSなど、同じ油冷型式のエンジンを積んだバイクの社外品マフラーなら、ほば転用できます。


ここで、センタースタンドの話を戻します。
(純正センタースタンドは、ジャッキ(リヤスタンド)代わりに所有していました。

メンテナンス時だけ取り付けるようにしていました。)

 

社外品の兄弟車バイクのマフラーを転用した場合には、センタースタンドのストッパーが無くなるため、センタースタンドは取り付けられなくなります。
当然ですが、車種によってフレームの形やブラケットの形状が異なるから、兄弟バイクとは言え、センタースタンドやそのストッパーも、ポン付け出来ません。

なにか加工するか、または車種専用のセンタースタンドストッパーを、マフラーの補修部品として単体購入しないといけません。

あるマフラーメーカーからは、センタースタンドストッパー単品での販売を断られたことがあり、諦めていました。

そもそもセンタースタンドは、常時取り付けておく必要性がなく、整備するときだけボルト固定させた方が、車体の軽量化やバンク角に余裕が出来ますからね。

それが年々と、センタースタンド取り付けと言う作業前の準備作業が、とても億劫になってきました。

 

兄弟バイクの社外品マフラーを取り付けていたため、車種専用センタースタンドストッパーが無い!何とかしなければ、ってことになりました。
(純正マフラーに戻すという、単純な思考には至りませんでした。)

 

兄弟バイクとマフラーやエキパイが一緒なら、センタースタンドストッパーも、ほぼ同じような構造や大きさなのでは?ってこと。多少の違いはありますけれど。

そこで当時、イナズマ1200より多く販売されたGSF1200が生産終了し、数年経過したところで、その車種の中古部品が、安価に出回るようになり、その中にストッパーも出回るようになりました。

それを購入し、イナズマ1200に取り付けてみると?
やはり似た形ですが、加工無しのままではやはり取り付けられません。

何かしら加工しなければなりません。
地面に寝そべり、バイク下に潜り込みながら考えました。

良く見ると、跳ね上がる角度を決めるための穴の位置が合わないだけです。
そうだ、センタースタンドのブラケットに穴を開け、固定しようって思いました。
センタースタンドのブラケットは、バイクの荷重を支えるメインフレームより、外側になりますので、走りに対する強度には無関係な部位になります。
穴を開けると言っても、センタースタンドを跳ね上げるバネの力を抑えるだけの小さな穴です。


話が長げーよ!
早くせい!

ハイ。
では、ここで車体下のセンタースタンド周りの写真を、マフラー側からパシャリ。

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この方向からだと肝心な部分が写っていませんね。

少しだけ角度を変えた写真です。

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奥にステンレスナットが見えますか?
穴開けした箇所はココです。
加工してあるのは、センタースタンドストッパーが回転しないようにするボルト穴です。
ストッパーのメインの固定は、センタースタンドと同じ穴を使います。

力学的には、単純な剪断力だけがかかります。
大きな力はかかりませんので、5ミリのボルトにて固定にしてあります。
(6ミリだったかな?遠い昔の話です。記憶は曖昧ですが、4ミリだと心細く、少し太くしましたはず)


散々考えて、取り付けてみれば至ってシンプルな構造です。
これなら、不要となれば簡単に取り外すことも出来ます。

センタースタンドは、付けるまでは不要でした。が、今となっては必要なものへと変わっています。
時とともに考えは、変わっていくものですね。
オッサン化してきましたから、作業は楽な方向に流れていきます。

 

長く所有していますが、カスタムなどに掛けた時間(パーツ転用、パーツ購入、パーツ取り付け)も、同じように長く時間をかけています。今ならアーク溶接で、同じようなものを簡単に作れます。5年ほど前の自分は、なんて青かったんだろうって、このパーツを見て、少し昔を思い出しました。

 


え?20年も前のバイクに、15年も経ってからセンタースタンド付けたの?

なぜ?


当時、15年経過したところで、車体のあちこちオーバーホールしようってことで、スイングアーム周りの回転軸(ピボット)根本にあるベアリングを交換しようと重いたちました。他にも、リヤサスのオーバーホールへ出したかったからなど理由はたくさんあります。

15年経過した時から、ほぼレストア作業に多くの時間をかけていますが、その前準備作業に労力をかけたくなかったからです。

 

もう1つの趣味である釣りへ行くため、時間が取れなくて、整備作業がなかなか進みませんでしたと言うのは言い訳に過ぎませんね。


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センタースタンドがあれば、フロント側を浮かせることも楽になります。

 

 

 

サスペンションオーバーホール中の仮支え

以下、センタースタンドを取り付ける前に行った、仮支えの方法について記載しておきます。この記事ではなく別出しの記事にするところかもしれませんが、内容はとても薄いと思いますので、ここに記載しておきます。

 

リヤサスペンションを、オーバーホールしたい時、自分で外してサスペンション専門店に宅急便で送ります。

すると、整備され1~2週間後に戻ってきます。

今回は、そんなリヤサスペンションをオーバーホールに出す際、サスペンションを外した時に、仮支えする方法の話です。

先のセンタースタンドが有れば、何も悩むことはありません。

 

現在はセンタースタンドを取り付けていますが、以前、取り付ける前は色々と苦労してきました。

そんなセンタースタンドがない時に、リヤサスのオイルシールから油が滲み出てきて、オーバーホールに出さなければならない状況になりました。

 

当時はサスペンションを取り外したいのですが、何か支えるものに置き換えなければなりません。

そこで、そこそこ強度があり安価な材料で支えられるよう、仮固定を行いました。

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丸管ボルト(ヒートン、ネジフックやアイボルトなどでも検索)、パイプ、ナット、ワッシャーだけです。

 

ナットを回せば、ボルトの車体を持ち上げたり下げたりできます。

 

片方のリヤサスを取り外し、仮固定させます。

仮固定のナットを回し、反対側のリヤサスがテンションゼロになるようにします。

そうすると、反対側のリヤサスは楽に外せます。

 

当然ですが、くれぐれもナットを回しすぎて、丸管ボルト(アイボルト)がパイプから抜けないようにしないといけません。抜けたらバイクは転倒してしまいます。

 

オーバーホールからリヤサスが戻って来たら、仮固定のない側を先に取り付けます。

 

仮固定材を外します。

 

この後、一人で行うならば、力技になります。一人がシート部を持ち上げ、もう一人がボルトを差し込むところだけ、手伝ってもらうと作業は楽チンです。

でも、私は一人作業でしたので、大変でしたよ。

 

ここだけは、車のタイヤジャッキなどを使い作業したほうが良いですね。

 

こんな方法なら特別な設備などなくても、リヤサスオーバーホールは、自分で外しサスペンション専門店などへ送り、メンテナンスを行うことができます。

 

 

 

 

単管パイプにてフレームスタンドを仮設置すると、もっと楽に作業が出来るようになります。

minow.hatenablog.com