イナズマ1200のリヤカブレーキのトルクロッドは、純正品は曲げた角パイプの両端に金具を溶接したものです。
何の不満もありませんでした。
それを20年位前の当時、部品交換会というフリーマーケットにて、オーバー社から販売されていたイナズマ400用の部品を購入しました。そんなパーツを流用し、ほぼ見えない部品をカスタムしています。
この部品、走っているいるときなんか、ライダーからは全く見えません。
謳い文句は、ピロボールで連結されているため、ブレーキを掛けた時に、フリクションロス・・・? ブレーキの効き具合が向上するとか何とか!
残念ながら、それ感じたことなんかありませんし、そんな謳い文句を信じていません。
違いを体感出来る程、私 敏感ではないから。
あ、やっぱり言い直しておきます。コレ、ドレスアップパーツですね。
厳密には性能アップするカスタムパーツなんでしょうが、見た目アップするドレスアップパーツの意味あいのほうが強めってことです。
そんなドレスアップパーツですが、交換してから4万キロ、20年経過しますが強度は、今のところ問題ありません。
力学的には、ここの部品にはブレーキを掛けた時、引張力しか働きませんから、その力に対して十分な強度を有する断面積を有しています。
ちょっとだけ、工学系の意見です。
カスタムしたのは良いのですが、トルクロッドの両端に配置されますピロボールの清掃がめんどくさいため、この20年間は、パーツクリーナー洗浄、ブラシでグリグリ洗浄し、スプレータイプのグリスアップしかしていません(笑)
それは、とても面倒くさいから!
この度、そんな面倒くさいパーツを取り外して、しっかりと洗浄しグリスアップすることにしました。
ブレーキキャリパー側よりも、スイングアーム取り付け側の方が汚れが酷くて、黒くドロドロに。取り付けた状態では、ブラケットに隠れてしまい写真に写りません。
センタースタンドで車体を持ち上げて、かなりきつい体勢を強いられながら、ネジを外します。
ヨガマットなどを敷き、寝そべって作業した方が楽ですね。爺臭い意見です。
自分の影に隠れてしまい、汚れが見えにくくなってしまいましたね。スイングアーム側は、メチャメチャ汚れています。
手で回すと、砂が噛み込んでいて、ジャリジャリします。
こんなときは、超音波洗浄に限りますね。
リールのオーバーホールに使用している、入れ歯洗浄デントヘルスです。
これに洗浄液を注ぎ、パーツを入れて、スイッチオン!
トルクロッドの分解しませんので、ピロボールだけ、液に浸して洗浄します。
みるみるうちに、透明な洗浄液が黒色に変わりました。
時折、ピロボールを回転させ、開口部の位置をズラしながら、汚れの排出を促します。
最後にパーツクリーナーにて脱脂します。
パーツ洗浄したあとは、何度ともキレイな色になりました。
ここから、グリスアップします。
ピロボール内部へのグリスアップですが、コンビニなどで販売されますドリップコーヒーなどの対するプラスチックマドラーを使用すると、簡単にグリスを内部に塗り付けられます。
小さなマドラーにグリスをのせ、ピロボールのボールを真横に向け、出来た隙間にマドラーを突っ込んで、ピロボール内部にグリスを塗り付けます。
ピロボールのグリスアップは、特殊な(小さな)グリス注入口をしていますため、この注入口を購入しては高額過ぎますため、グリスを塗り付けました。
あとは、パーツを組み戻すだけ。
パーツが活き活きしたように見えるのは、私だけ?
これで暫くメンテナンスしないでも大丈夫でしょう。
点検とグリスアップは重要です。
それでは、良いバイクライフを。