イナズマ1200整備日記

イナズマ1200のバイク整備と、整備と称するDIYレベルで出来るプチカスタムを行っていきます。そんな記録とキャンプツーリングに必要な小道具類などをDIYした記録、そして旅行の記録です。

使用中キャブレターCVK32のオーバーホール記録(ゴム部品交換)

目次

はじめに

これまで何度もキャブレターをクリーニングやジェット類交換、そしてオーバーホールしてきましたが、使用中のキャブレターは連結パイプのOリングだけ交換していませんでした💦

先日予備品のキャブレターをオーバーホールした際、連結パイプのOリングは見事にカチコチになりボロボロだったため、使用中のキャブレターもきっと同様なのだろうと不安になってきました。

そこで、今回は使用中のキャブレターをオーバーホールし、連結パイプのOリング交換を行いました。

限界を迎えた部品が有ることを知りつつ、ナオカツ安価なゴム部品一つで走行不能になるようでは、目も当てられません。後悔したくないですからね。

今年は冬休みが少し長いので、その時間を有効活用し、キャブレターをオーバーホールすることにしました。

 

オーバーホール

いきなりですが、キャブレターをバイクから外した状態になります。
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工具の準備や作業しやすい場所までバイクを移動する前準備を含めて、1時間半ほど掛かりキャブレターを外しました。

前準備と後片付けの時間短縮の改善をもう少ししたいな。現在の間取りではなかなか難しいかな?

 

外したキャブレターですが、いままでクリーニングはちゃんと行ってきましたし、塩カルのまかれた冬には乗りませんし、海辺を走ったあとには念のため水クリーニングもしてきましたのだ、サビは少なく、外観はまあまあ綺麗な状態でした。
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この4連結キャブレターのうち、個々のキャブレターを繋ぎガソリンを供給する連結パイプのOリングを交換する事が、今回の主目的です。

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まだ漏れ出してはいないけど、中はどうなのかな?

分解して見てみると?
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あらら!

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片側2つある一つのゴムはヒビ割れて、完全にアウト〜!でした💦

こちらのジョイントパイプのOリングもカチコチで、ヒビ割れてました。
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外した際に破損した箇所もありましたが、総じてゴムはカチコチ柔軟性はゼロでした。危ねえ〜💦

こんな状態で走っていたら、近い将来ガソリンをダダ漏れさせるところでした〜☺

今回は本当にオーバーホールして良かったよ〜って思います☺

その前にもっと早く行っておくべきだったと、少し反省もしています。何はともあれ大事に至る前に発見し、交換出来ました!
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外部と内部をクリーニングし、他のゴム部品も交換しました。
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予備品のキャブレターには社外品を取付けましたが、こちら使用中のキャブレターには、ストックしていた純正ゴム部品を多く取付けました。(但しダイヤフラムゴムは社外品を使用しました。)

バイクの経過年数に加えて、私の年齢的な事も加味して考えると、この交換が最後かな?と思い、

ストックしていても無駄なので、純正品を消費しました。

もし不具合あれば予備品を使用すれば良いだけです。そのために予備品を購入して整備したんですからね。

 

因みに、パイロットスクリューの奥にあるOリングは10年ほど前に交換しましたが、常に押し潰されてますので、大きく変形していました。

新旧並べてみると?変形具合が良くわかります。
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このゴムは常に押し潰されてますため、どのゴム部品より劣化が早いように感じます。

細い針金の先端2mm程をレの字かUの゙字に曲げ、引っ掛けて外しました。
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押し潰されて外径が大きくなっています。逆さまにしただけでは穴から落ちてきませんので、特殊なピックアップツールが必要になります。

針金は100円ショップにて購入出来ますので、それを利用しました。

 

燃料供給側連結パイプのOリングは、安心感のある純正品を取付けました。

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このOリングの部品番号:13673-26E01 単価120円ほどです。

この金属製T字パイプには、Oリングが4個必要になります。この他にプラスチック製のT字パイプ2本にも、同じOリングが2個づつ必要になりますので、合計8個購入必要になります。

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Oリングの部品番号:13673-26E10

1個140円程です。必要数4個です。

 

そしてフロートチャンバーのシールゴムも、純正品を使用しました。
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因みにこのフロートチャンバーのゴムは、まだ弾力性がありましたが、ここもどうせ数年後に交換することになるので交換しました。

 

ゴムを外して残った接着剤を爪楊枝にて擦り取りクリーニングしました。コニシボンドG103をアルミホイル等に少量垂らし、それを爪楊枝の先端部に纏わりつかせて溝に塗り付けて

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ゴムを嵌め込んだら、フラットな金属面などにサンドし硬化させました。

はみ出た余分なボンドを爪や先細ピンセットなどにて取り除き、フロートチャンバーのシールゴムの取付け完了となりました。

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4連キャブレターのオーバーホールは精密な部品が多くて、メンテナンスには手間が掛かりますね。

 

キャブレター単体が全部組み上がったところで、全体を組み上げました。

まずは左右2づつを連結しました。
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同調用スクリューには触れてませんので、バタフライの開閉を目視した限りでは、大きくズレてませんでした。

 

真ん中で連結させて4連結させました。
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連結プレートを取付け完成!
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4連結したあとに同調を目視にて確認しましたが、ピッタリとシンクロした開閉具合でした。

エンジン始動し、不具合あれば赤男爵へ持ち込みます。

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ここで予備品と並べて見比べてみましたが、
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あれ?予備品の連結プレートの方が綺麗かな?

予備品の塗装した連結プレートの方が綺麗でしたので、使用中のキャブレターへ組替えしました。

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キャブレターが組み上がったので、車体へ組付けました。
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エアクリーナーボックスをベルトで後方へ縛り上げておくと、キャブレターを取外す際にも取り付ける際に、作業がとても楽になります。

インシュレーターとエアクリーナーのゴムに、シリコングリスを塗っておくと、キャブレターを嵌め込む際に、多分に楽になります。

 

キャブレターを車体に取付けて、付帯部品を復旧し完成〜
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その後、試走行してみました。

エンジン始動してみると、アイドルスクリューを少し回し過ぎていて、回転数高く始動させてしまい、閑静な住宅街の中で大きな排気音をたててしまいました。とても気を使いますね。

すぐに走り出して信号待ち時にアイドリング回転数を調整しながら、具合を確かめながら近くの堤防まで走ってきました。

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スロットルの開閉にあわせて、バイクの加減速はとてもスムーズに動きました〜☺

 

走行には支障ありませんでしたが、ちょっと燃料計のコネクターを嵌め忘れてしまいました。公園駐車場にて車載工具を使い、コネクターを繋いでから帰宅しました。帰路もバイクの状態を確認しながら走行しましたが、車体に問題もなく、エンジンはとても快調でした〜

 

前から気付いたけれど、手間が掛かりますのでその対応を先延ばししててきたのですが、次はその対応をしようと思います。

ぼちぼちやっていこうと思います。