目次
はじめに
今回はリヤブレーキのマスターシリンダー内部ゴム類の経年劣化してきたであろう部品を交換します。
ゴムは消耗部品ですから、定期的に交換するしかありません。
約10年前にオーバーホールを行ってからは、ブレーキフルードを何回か入れ替えただけで何もしていませんので、劣化・損傷具合が気になります。
損傷していたら漏れに繋がりますので、損傷までには至っていないだろうと思われます。
ここ最近は乗る機会が減りましたので、年数の割りに距離は伸びておりません。
なので長い期間、異常なく使用出来ただけだと思います。
10年前にオーバーホールしたフロントブレーキのマスターシリンダーとクラッチのマスターシリンダーは、すでにマスターシリンダーを丸ごと新品に交換しましたので、万全な状態となりました。
対してリヤブレーキのマスターシリンダーは、10年間何もしておりませんので、そろそろオーバーホール(ピストンゴム交換)を行おうと思います。
ここの部品は、事が起こってからの交換では遅いですからね。
部品購入
オーバーホールといっても、ここはモノが無くては話になりませんので、まずは部品を注文します。
それが、コレです。
部品番号: 69600-04820 ピストン/カップ セット ( 2000円位/セット)
リヤブレーキのキャリパーピストンゴムも同時に交換したほうが、ブレーキフルードのエア抜き作業などが1回で済みます。
さらに部品もまとめて購入したほうが、購入手間と送料が省けますからね。その方が作業効率も経済的にも良いですからね。
リヤブレーキキャリパーのゴム類の部品番号は
部品番号: 69100-05850 ピストンセット
になります。
私はキャリパーのゴム類交換を、マスターシリンダーのオーバーホールから2年ほど後にズラシて交換しましたので、今回も2年ほどズラし、交換するつもりでいます。
キャリパーゴムパーツは購入しストックしましたので、今後タイミングを見て交換するつもりです。
交換作業
ブレーキフルードをリザーバータンクから、吸いとります。
吸いとりましたら、ゴミが入らないよう蓋をしておきます。
ヒールプレートを外します。
サイレンサーと中間パイプ、マスターシリンダー取り付けボルトを外します。
フットブレーキとの接続ピンを抜いて
中を覗くと、サークリップ(C型のクリップ)が見えます。
これを抜き取ると、内部のブレーキフルードと垂れてきます。
ここで登場しますのは、100円ショップで販売されているシリコン製の受け皿になります。これがあると、こんな作業では便利な道具になります。
ブレーキフルードがフレームなどに垂れて付着することを防ぎつつも、変形してくれますので、スパナ等での作業がしやすい便利な受け皿になります。
ウエスでも良いのですが、量が多い時はフレーム等に付着します。このシリコーン受け皿はそんな時に便利です。
使い方としては、耳みたいな箇所に小さな穴を開けておき、そことパーツを針金にて固定させます。
こんな感じ。
マスターシリンダーのC型のリングは、穴用スナップリングプライヤーにて外します。
このスナップリングプライヤーは100円ショップでも購入出来ます。
外すと、ブレーキフルードと一緒に内部パーツが出てきます。
外した部品と、新品を比較しておきます。
残念なのか幸いな事なのか、複雑な気持ちになるくらいに、全然欠損などしておりませんでした。
しかし、部品は確実に劣化しておりますので、ちゃんと部品交換しました。
ダストシールゴムにはシリコングリスを塗りました。
先端部は金属同士の接触になりますので、ゾイルのグリスを塗り、組み立てました。
ブレーキフルードをリザーバータンクに足しておきます。
この時、空気が抜けていくようにコポコポと気泡がでできます。
使用したブレーキフルードカストロールのDOT4になります。こちらをいれておきました。
ブレーキホースは今回は外さないで、繋がった状態で作業をしていますので、どうしてもマスターシリンダー周りに空気溜まりが出来ます。
そこで、空気溜まりができやすい箇所を上に向けたり下にしたりと、マスターシリンダーを動かしながら空気を抜きました。
これ、手抜きと言えば手抜きですけど、とても合理的です。
空気はキャリパーのドレンから抜くのが教科書通りの作業なのでしょうけど、今回は末端であるキャリパー側には空気が入り込んでいないため、マスターシリンダー周りの空気だけを抜きました。
上に溜まる空気をわざわざ、キャリパー側へ空気を送り込むのは如何かな?と、このような作業としております。
上に抜ける空気を上に抜いただけです。
力を入れすぎたり、ホースを局部的に曲げて捻り過ぎると、ホース類や接続部を痛めるので、それなりの作業が必要です。
取り付け終えましたら、忘れてはいけないのは、ブレーキランプの確認や、フットブレーキの遊びを調整することです。
そこまでしたら作業終了です。
そして付帯作業としてサイレンサーを外したので、復旧したら完了でした。
最後に
これで、ブレーキ周りの整備はしばらく無いでしょう。
それにしても、少し手間をかけ過ぎな整備ではないか?と思うこの頃ですね(笑)