イナズマ1200整備日記

イナズマ1200のバイク整備と、整備と称するDIYレベルで出来るプチカスタムを行っていきます。そんな記録とキャンプツーリングに必要な小道具類などをDIYした記録、そして旅行の記録です。

油冷GSX-R系エンジンのマウントブッシュゴム交換(油冷バンディット1200純正部品の流用)

目次

 

はじめに

先日に近場のツーリングに出掛けてみた時に、メーター周りから物凄いビビり音がしました。

音量と周波数帯は、乗っていて不快に感じるレベルでした。

 

メーター周りをラバーマウントする箇所のゴム劣化が主な原因であると思いますが、振動源はエンジンからなので、まずはエンジンマウントの劣化を疑ってみます。

minow.hatenablog.com

 

対策としては、エンジンマウントのブッシュゴムを交換することにしました。

 

 

純正部品について

単純に部品更新するなら、純正部品の番号はこちらになります。

 

部品番号: 11681-06B00 ブッシュ エンジンマウント

部品番号 :   09103-10289 ボルト 10×55

部品番号 :   08316-10103 ナット

 

 以上の3種類を、それぞれ2個づつ購入することになります。

運良くボルトがキレイに外せ、再使用出来たとしても、ナットは交換したほうが良いと思います。

後の交換作業でも触れますが、この取付けに用いられているボルトナットが、とても外し難く、さらにナットへのスパナの掛かりが浅いため、容易にナメます。

 

バイクの使用年数から考えると、もう一度交換することはギリギリ無い?と思いますので、単純な部品更新でも良いと思います。

 

 

純正改良品の購入

こう言った部品は年々改良されており、油冷エンジンを搭載した最終モデルでは、固定ボルトと一体化され、取り付け取り外しの作業性が改善されています。

油冷バンディット1200ファイナルエディションがこれにあたり、改良されたパーツを購入して取付けたいと思います。

 

ブッシュゴムとボルトナット一式で考えると、値段は純正品も純正改良品もほぼ同じです。

値段がほぼ同じならば、私と同じように改良品にしたいと思うはずです。

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部品番号: 11681-49G00 ブッシュ エンジンマウンチングフロント(2400円位/個)

部品番号 :   09103-10100 ボルト 10×20 (400円位/本)

 それぞれの部品が、左右2個必要になりますので、部品代は合計5600円程度になります。

 

 

因みに、対策品でも何でもありませんが、エンジンマウントブッシュゴムは、他にエンジン下部にもあります。

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部品番号 : 41932-27E50 ブッシュ エンジンマウンチング NO.2   (750円/個くらい)

 こちらも左右2個交換するため、購入しました。

よって、エンジンマウントブッシュゴムを、左右合わせて4箇所交換すると、7100円程度の部品代になりました。

 

交換作業

エンジン前部のマウントゴムを交換するためには、エキパイを外す付帯作業が伴うことと、マウントブッシュゴムの固定ナットが外し難いこともありましたので、まずは下部側から交換することにしました。

 

これは、とても大変な作業になりました。

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まず14mmソケットレンチと6mm6角レンチを使い3本のボルトを緩めます。

ボルトは、少し硬いかな程度で素直に外れてくれました。
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写真のようにゴムは割れ、偏芯しておりました。

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何が問題かと言いますと、このゴムが固着していて外せません(^-^;

出てきません(泣)

 

そこで、上下反対に取り付けて
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パイプ20Aサイズを当てて叩いてみましたが、外れません。
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長いボルトとパイプ等で押し込んで外そうと試みるも駄目で、ガチガチに固着した状態でした。
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割れたゴムを見ておいて、このまま放置は出来ませんし、外れないからと、ここで引き下がるつもりもありません。

 

そこで力業であるルーターを使って破壊することにしました。

まず芯材周りのゴムを破壊し、外周の金属に切り込みを入れたら、最後は押し込みながら外しました。

釣りのリール改造の為にアストロプロダクツにて購入した電動ミニグラインダー(リューター)が、ここで役にたちました。

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充電式の安価なリューターでなく、今回のように金属を本格的に削るなら、電源コード付きのパワフルなモノを購入しておいて良かったと思いました。

 

刃は、円筒型エンド刃付 シャンクを使いました。アストロプロダクツなら、1本300円台にて販売されています。

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長ボルトとナット、デカイワッシャー、アルミパイプ、19mmソケットレンチ、ワッシャーの組み合わせです。

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破壊して外したマウントブッシュゴムです。

茶色く見える外周の錆びもあり、密着し外れ難くなっていました。

 

写真のように1方向のみ電動ルーターにて切り込みを入れました。

同じようにルーターを使って外す場合は、削りすぎないように注意しましょう。

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新しい部品を嵌めるのですが、クリアランスがギリギリ過ぎて、手では押して入りません。プラスチックハンマーで少し叩き平行に入れたら、先ほど外す作業に用いた小道具を使い、所定の位置まで押し込みました。
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3本のボルトを仮固定した後に、締め込み作業は完了です。

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左右同じ作業を繰り返したところで、半日経過してしまいました。

疲れたこと、時間的な都合で別の日に行った作業になります。

続きは別日としました。

 

この部分だけで長編になってしまいましたが、ここで作業はまだ半分です。

 

 

 

ここからが、エンジン前部のマウントブッシュゴムの交換になります。

 

まずはエキパイを外します。
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今回の目的であるマウントブッシュゴムのある箇所になります。
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ここが難関となるボルトナットになります。

ナットが半分しか出ておりませんので、ソケットレンチを使いたいところになりますが、下2枚目の写真のようにスパナでしか無理かな?
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考えてばかりいても始まりませんので、まずはエンジンマウントプレート周りのボルトを緩めていきます。
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エンジンマウントプレートの左右分割する箇所が、オイルラインとちょうど干渉してボルトナットを緩め難いため、オイルクーラーを外すことにしました。
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オイルクーラーは10mmソケットレンチを使いボルト2本を外したら、オイルラインが付いた状態にて取り外せます。
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オイルクーラーを外したら、ステム周りからヒモで吊り、仮固定させておきます。
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エンジンマウントプレートを左右分割する箇所のボルトナットを外します。分割箇所がパーツリストと見比べると左右反対なのは何故?まあ、どうでも良いことです。

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ここで、ガスバーナーの登場です。

これはネジロック材を熱で溶かし、ボルトナットを緩めやすくするためです。
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ガスバーナーで、ナットを数秒炙ったら止める。また数秒炙ったら止めるを数回繰り返したら、ナットに14mmスパナをかけて、すぐに反対側を14mmソケットレンチをインパクトレンチにて回しましたところ、何とか外せました。
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スプロケット交換するために購入した電動インパクトレンチでしたが、ここでまた役にたちました。

minow.hatenablog.com

 

 

外したボルトナットはこちら。
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ネジロック材と錆びにてガッチリ固着してました。

こんな状態だと、ガスバーナーなどにてネジロック材を溶かし、インパクトレンチによる打撃が加わらないと外せないと思います。

 

 

ブッシュゴムを外します。

ゴムは縮んで小さくなっているためスカスカなので、手ですんなり外れます。
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外したマウントブッシュゴムを見てみると、ヒビ割れていました。
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今回の新しいブッシュゴムは、バンディット1200油冷ファイナルに取付けられたブッシュゴムを使います。このままだと入れにくいです。
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そこで、ゴムにも使えるシリコングリスを少し塗ることで、楽に入れました。
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個人売買アプリ(メルカリなど)でスリーボンド製10g入りが、数百円で販売されております。

 

ネット販売なら少量タイプ10本で、送料込みで千円強になります。

反対側もこんな感じの劣化具合でした。
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左右2箇所のブッシュゴムを交換したら、エンジンマウントプレートを取り付け、ブッシュゴムを本締めします。

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改良されたブッシュゴムだと6角レンチ8mmと14mmソケットレンチにて固定が簡単に行えます。

そもそも6角レンチが無くても良いくらいで、添えるくらいで固定出来ました。
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最後に

今回はエンジンマウントブッシュゴムを合計4箇所交換したことで、メーター周りの振動は、不快なレベルから大幅に軽減され、気にならなくなりました。

ゼロにはなりませんので、軽減と表現しておきます。

 

ゴム類は今回のタイミング(前回交換から10年)で交換して良かったと思います。

 

ソコソコゴム交換しましたが、それでもゴム交換しなくてはいけない箇所が、まだ少し残っています。

 

それは、リヤブレーキのマスターシリンダーになります。次にこちらをオーバーホールする予定になります。

 

リヤサスペンションもオーバーホール依頼しなくてはいけませんでしたね。

 

リヤタイヤのハブダンパーゴムとチェーンタッチディフェンスバッファーゴムは交換して間もないので、まだ大丈夫でしょう。

でも数年後には硬化してそうなので、3~5年後位に交換予定になります。

 

ゴムの経年劣化は10年ほどで確実に訪れますね。

そのたびに交換する手間となります。

劣化しにくいシリコンゴムになるなど、もう少し技術進歩してくれたら有りがたい部品ですね。

 

でも、エンジン周りのガスケット寿命がそろそろ来た兆候がありますので、バイクの寿命はそれ見合いですかね。

 

もう少し、いやまだまた延命処置をしていこうと思います。

 

 

それでは。