目次
はじめに
今までリヤブレーキの引きずりを感じたことはありませんでしたが、リヤブレーキの分解洗浄をした時に、パッドピンとブレーキパッドとの固着がみられ、それから錆びが気になっていました。
鉄製パッドピンの錆びを、毎回磨く作業から解放されたいので、ここは錆びないステンレス材のモノに交換したいと思うようになりました。
何でも自作したい性格ですが、ピンの太さが4.5mmとなると、ベータピン用の穴をドリル加工しにくいため、諦めました。
さらに、自作に必要な材料費も天秤に掛けると、明らかに購入したほうが安価な上、楽に交換できます。
素直に対策品を購入し交換することにしました。
色々と部品交換してきた私ですが、こんな基本性能アップする安価なパーツを今頃交換?って思います。
が今まで、純正部品が劣化し交換するタイミングではなかっただけです。
今回は、どうせ交換するなら性能アップさせたモノに交換したいということで、ステンレス材に変更します。
購入品
ステンレス材で出来たパッドピンは、デイトナ社から随分前から販売されています。
それも1500円台で購入出来ます。
知ってましたよ、随分前から。
【商品説明: デイトナホームページより以下抜粋】
スチール製の純正パッドピンのリプレイス品。
錆びなどによる引っ掛かりから解消され、スムーズなブレーキングフィールが体感できます!
●商品は1個売り。使用個数はキャリパーにより異なります。
●Wディスク車は2キャリパー分必要です。
●トキコキャリパー用(2本セット)
◆参考適合車種:【SUZUKI】GSF1200, ハヤブサ, GSX-R1100 【KAWASAKI】ZX-12R
ここで一言。
イナズマ1200に限らず、トキコ社のブレーキを採用する車種は多いのですが、これくらいの値段のパーツは、現行販売車両の新車販売時から、ここは全てステンレス材を採用して欲しいものですね。
交換作業
ブレーキの分解作業と比べると、パッドピンの交換作業は、とても簡単です。
説明も要らない位でしょうが、一応説明をいれておきます。
通常はキャリパーを外して行うのですが、面倒なので取り付けた状態で交換しました。
(※キャリパーを外し作業されることをオススメします。)
キャリパーのパッドピンは下向きなので、当然、自分が寝そべりながらの作業となりました。
これはどっちが良いかだけの選択ですかね。
使用工具はラジオペンチ1本のみ。
では、作業の説明。
カバーを外しますと、今回のパッドピンが見えます。
パッドピンのクリップ(M字形)を抜き、旧パッドピンを1本抜きます。
この時スプリングと呼ばれる部品が2本外れます。
旧パッドピンを抜いたら、新パッドピンを挿し込みます。
もう1本のパッドピンも同様に交換します。
この時、先ほど外したスプリングをパッドピンを挿し込むようにして2本セットしていきます。
パッドピンを奥まで挿し込みます。
この時、パッドピンの穴の位置が丁度下に向くように押し込みます。
M字形のパッドピンクリップを、パッドピンの穴2つに通します。
ちゃんと穴に通したか確認して下さいね。
この状態になれば完成です。
カバーを取り付けたら作業完了です。
パッドピンを新旧比較しておきます。
写真上がデイトナのステンレス材、写真下が鉄の純正品になります。
純正はこれでも外観は錆び色がありますが、ブレーキに引っ掛かりはありませんでした。拡大してみると純正の鉄表面は、少し凸凹していますね。
今回のステンレス化の更新によって、そんな事を気にしなくて良くなりました。
参考までに
どちらのパッドピンも開いた穴は同じ位置、同径になりましたので、純正品のパッドピンクリップも使えます。
パッドピンが抜けないようにするだけのモノなので、デイトナ商品に付属するベータピンに変更しても、純正品を使うのもどちらでも良くて、お好みで選べます。
私は、純正品の方がクオリティーが高いと言うか、指だけで簡単に外せる構造が好きなので、純正品のM字型のクリップを採用しました。
感想
リヤブレーキのタッチが少しだけ向上した?
分かるはずない。
う~ん、これは長く使った後で分かるのかな?
ピンとブレーキパッドが固着し難くなるのは確かなことだけど、交換した直後にブレーキタッチが良くなる?
それは無い無い。
この違いを感じることなく当たり前になってしまった随分先、メンテナンスした時に何となく分かるのではないですかね?
錆びなくなったのは確かなので、ヨシとしておきましょう。
性能アップは、メンテナンス性アップの意味も含まれますからね。