イナズマ1200整備日記

イナズマ1200のバイク整備と、整備と称するDIYレベルで出来るプチカスタムを行っていきます。そんな記録とキャンプツーリングに必要な小道具類などをDIYした記録、そして旅行の記録です。

ツーリングテント用 ペグ抜き機能付きハンマーの自作 (ペグハンマー)

目次

 

はじめに

先日ファミリーテント用に自作したステンレス材のペグハンマーだったのですが、次にバイクツーリングテント用のペグハンマーを自作しました。

 

minow.hatenablog.com

 

 

キャンプツーリングの時にテントを組み立てますが、その時に当然ですがペグを地面に打ち付けます。

バイクに載せる荷物を少しでも少なくしたいことから、ペグハンマーを持たず、近くに落ちている石を使い打ち込んでいました。

落ちている石では、ペグはとても打ち込み難いです。

これは、あまり整備されていないキャンプ場での話です。

 

よく整備されたオートキャンプ場に行くと、都合よく石など落ちていることは、まずありません。

ペグを打ち込むと言うより、地面がフカフカしているので、足で踏みつけるだけで良いことの方が多くあります。そんなフカフカな地面の時に、ペグを打ち込み過ぎてしまい、翌朝の撤収時に、ロープと一緒に抜かなくて、ペグが抜けなくなって四苦八苦することもありました。

 

そんな悩み解消することを目的として、バイクツーリング用のコンパクトなペグハンマーを自作しました。

 

自作するにあたり前提条件は、とてもシンプルであること、出っ張り部が少なく嵩張らない(積載しやすい)こと、重くないこととします。

更に、ハンマーの材質として、錆びないことにします。

雨の日や夜露で濡れたハンマーをテントと一緒に袋に入れ、家に帰ったこもった頃に錆がテントに付着し、シミになったことは有りませんか?

イヤですよね。バイクツーリング用こそ錆びないステンレス材であるべきだと思います。

 

 

参考までに、先日ファミリーテント用に自作したステンレス材のペグハンマーは、こんな形としました。

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これは車に載せることを想定し、大きさや重さなど気にしないで、使い勝手のみを考えて作りました。

こんなハンマーヘッドが横に飛び出る形は、バイクの積載にあまり向かない形と考えております。が、このようなハンマーの方が、重量もあり、ペグを打ち込む時のインパクト力が高くなりますので、使いやすいにきまっています。

 

バイク搭載するモノは重量を抑えたいから、打撃力は下がる方向になりますが、ほぼ棒だけで良いのでは?と言う結論としました。

 

 

材料選定 

実際、棒だけでもペグは打ち込めますからね。

 

ヨシ!決まった! 

ただの棒で、錆びない材料なら大量にストックされております!

 

配管材料 SUS304 TP-S 20A SCH10S

何とステンレス304グレードのシームレス!のチューブパイプ、長さ60cm程度の端材です。

外径27.2mm 肉厚2.1mm (内径は23.0mm)になります。

重さは1m当たり1.31kg(1,310g)になります。

 

パイプ太さは、15Aの方が良ったかもしれませんが、少しだけ太い20Aとしたことで、良かったこともありました。

それは、パイプの中にペグが何本か入ること。

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コンパクトな収納性と言う点では良かった点です。

 

パイプを切っただけの丸い形状では、ハンマーとして使い難く、打ち込む事は危険極まりない。

 

そこでヘッド部にだけフラットバーを溶接し、叩く面だけ取り付けたとてもシンプルな形としました。

 

製作

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ステンレス棒を長さ300mmに切り出して、材料を並べてみます。パイプ長さは、試しに打ち込んでみて後で切るつもりです。

それは、パイプの重量だけで 1,310g/m × 0.3m = 393g となります。

少し重過ぎるかな?

 

叩く面は幅30mm×厚み6mmのフラットバーを長さ50~60mmにします。

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切り出すまでの作業はとても早いんですが、バリと面取りする作業が、地味に長くて辛い作業なんですよね。

これ、鉄工作業をされる方のアルアル話だと思います。

 

設備が整っていないDIYレベルなので、それを補うために体力を使い、これが辛い作業なんですよ。

そして、性格的にもチマチマした作業が実は嫌いです。なので、精神的にも厳しい。

但し、嫌いですが何とかなるものですね。

 

 

ペグハンマーと謳う以上は、ペグ抜き機能をもたせます。

ペグ抜き機能とは、ペグを引っ掛かるための穴かリングがあれば良いだけなので、ヘッド部にこんなモノを追加した形としました。

 

少しでもヘッドを重くし、打撃力アップしたいこと、グリップ部は試し打ちした後、長さ調整するとき切ってしまうので、ヘッド部としました。

大体のペグ径は6~8mmですので、それが入るU字に曲げた5mmの丸棒を溶接しておきました。

グリップは、熱収縮チューブと呼ばれる釣り竿のグリップなどに使用するモノで、ドライヤーで熱すると収縮して密着し抜けなくなります。

 

溶接し、ざっと磨いたら取り敢えずは、これで完成です。

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直流アーク溶接で細い溶接棒だと、キレイな溶接ビードを作ることは難しいですね。

見た目は二の次です。

 

気になる出来上がりの重さは、やはり計算通り500グラムくらいになりました。

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これが、一般的な金槌と重量がそれほど変わらないとは(笑)

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もう少し軽くしたいかな?

グリップ側を短く切り、軽量化を図るか?

面倒だから、しばらくはこのままか?

 

取り敢えずはポールと同じ長さかそれ以下だったので、テントの収納袋の中に収めておきました。

(追記: パイプ長さ6cmカットし、80g軽くしましたので、重量420g台になりました。)

 

そもそもこのペグハンマーも、使う予定がこの先いつあるのだろうか(^_^;)

 

分割ボートを使った海釣りの楽しさから抜け出せないので、またまだ先になりそうですけどね。

それまで無駄にバイク整備は続くのでしょうね。