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動機
イナズマ1200のノーマルヘッドライトですが、暗い夜道ではとても暗く感じます。
2000年頃に販売されていたバイク全般に言えることですが、標準的な装備ではとても暗すぎます。
そこで、ヘッドライトのレンズをマルチリフレクターに交換し、バルブは光量の大きなLEDに交換しました。
純正品ヘッドライトのレンズですが、光の収束と分散がとても良く出来ています。
ここで皮肉交じりでありますが、良く出来ているとは車検場のテスターにとって相性が良いという意味です。
しかし、実際に暗い道路を明るく照らした際、人間の目には、必ずしも良いレンズとは言えません。
2年に一度の車検のために実走行時の不満を募らせたくありません。そこで今回、レンズを交換することにしました。
汎用マルチフレクター購入
マルチリフレクターなんですが、この車検対応すると謳うガラスレンズのタイプを購入しました。値段も送料含で1万円弱でした。
少し安価なプラスチックレンズなら、送料込みでも7千円強です。
注文し到着した状態は、バラバラの部品が届きます。まずは説明書に従ってパーツを室内などで組み立てます。
組上がったら、バイクへの取り付け作業となります。
交換作業は簡単で、プラスドライバー1本で、下側4時方向、8時方向のネジ2本を外し、レンズを交換するだけです。
配線を差し替えて、元に戻せば完成。
性能については結論から言いますと、夜道はすごく良い視界となりました。
が、ユーザー車検にて、車検場に持ち込むと落っこちてしまうものでした。
陸運局での車検は、1回の納付した検査手数料にて、同日の検査なら3回まで受検出来ます。
1回でパス出来るに越したことはありませんが、大抵はヘッドライトの光軸調整の不具合か光量不足にて不合格となります。
少し下だから調整するよう、検査員からアドバイスを貰い、調整し再度受けるも、落ちてしまいました。
これが続き、3回ともダメでした。
そこで、近くのテスター屋さんに持ち込み、
光軸調整するもダメ、焦点が定まらないからと、バルブをノーマルに戻すもダメでした。
原因は、マルチリフレクターが、光をうまく分散させすぎてしまい、光量の強い箇所をテスターが拾えていないとのことでした。
テスターの光量と光軸の数値を見ましたが、あと少しというレベルではありませんでした。
光を分散させてくれることで、夜の視界が広がることは人間にとって良いはずなのですが、どうも車検場のテスターは機械なので、そこを汲み取ってくれません(^_^;)
当たり前なんですけど、何か納得出来ません。しかし、車検をなんとか通すしかありませんでしたので、急いで帰宅しノーマルに戻し、無事にユーザー車検を通すことが出来ました。
こんな簡単に交換出来るパーツは、2年に1度の車検時に交換するだけですから、それほど気にするところではありません。
それよりも、普段使いの視界はアップするため、値段の割りにとても良いものでした。
これに合わせたLEDバルブは、3000ルーメンの白色光です。
とても明るくなりましたので、真っ暗な道でも安心して走ることができるようになりました。
最後に
ライトの光量アップによって、暗い道での視界がとても良好となりました。
今回の記事にて更に言いたいことは、単に物が良い悪いと言うことだけではありません。
昔の光量の少ないバルブは、光を収束し中心近くを強く照すように設計され、そのライトが、車検のテスターにて評価されたのでしょう。
それは、技術力の低かった頃にできた試験方法です。
今どきの性能なら、広く強く照すことができます。
一点に収束された強い光だけを評価することは、ライトの性能を正しく評価していると言えるのでしょうか?そんな性能を評価することが、本来のライトの性能評価なのではないかと考えます。
そんな弱くて狭い光では、人の飛び出しなどをいち早く捉えることは出来ません。
一定の強さの光が、広く照らすことが良いライトのはずです。
最近、ローライト試験が車には適用されてきましたが、バイクにはまだ対応していないところが多く、それによって起きた不合格と捉えています。
早い普及を望みます。
普段使うならヘッドライトのバルブは、断然LEDが良いですよ