イナズマ1200整備日記

イナズマ1200のバイク整備と、整備と称するDIYレベルで出来るプチカスタムを行っていきます。そんな記録とキャンプツーリングに必要な小道具類などをDIYした記録、そして旅行の記録です。

サイドスタンドムーバーをモデルチェンジ(チャンネル材を使った自作サイドスタンドローラー(キャスター)の改良)

目次

 

はじめに

サイドスタンドムーバーとバイクポジションチェンジャーを製作(自作)して、約半年間使用してみました。

minow.hatenablog.com

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力づくによる以前までの移動と比べると、とても楽にバイクの横移動がしやすくなりました。

どれだけ楽か?

それは半分以下の力です。体重をかけるだけで移動させることが出来るようになり、とても楽チンになりました。

 

が、タイトルのサイドスタンドムーバーは少し使い勝手の悪い箇所がありましたので、今回改良することにしました。

改良といっても転用品は車輪、ナットとワッシャーしかなく、メインのフレーム交換になりますので、ほぼモデルチェンジとなりました。

 

以前の製作品のおさらい

2022年1月に製作した前モデルは、ネグロス電工の短尺ダクター100mmをフレーム材として使い、4つのローラーを取付けたモデルになります。

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ちゃんと強度もあり、ローラーもコロコロと転がってくれ、楽に移動出来ます。

これのどこに少し問題があるか?

それは、サイドスタンドの地面に接する先端部がダクターに入れにくい💦

サイドスタンド先端部は少しだけ広がってますが、その先端部がダクター上側にした折返部と干渉し、サイドスタンドを上からスッポリ入れられません。

そこでダクターの折り返し部と貫通ボルト上の隙間に、サイドスタンド先端部を通すように差し込んで使用していました。

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バイクを少しだけ起こしてサイドスタンドを浮かせる時にも、サイドスタンドムーバーが抜け難いというメリットがありました。これはメリットでもあり、デメリットでもありました。

でもメリットよりデメリットの方が勝ってると考え、改良しました。

 

部材購入

ステンレス鋼材のコの字型であるチャンネル材50×25×3を長さ100mm、鋼材切り売り専門店 横山テクノ さんから購入しました。

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この切売り注文の仕方がとても独特なのですが、とても丁寧な説明書きがありますので理解しやすく、スムーズに注文することが出来ました。

実際に注文してみると後から差額や送料が調整される仕組みになってますので、ネット注文するのはそれ程手間ではありませんでした。

気になるチャンネル材の切売り価格ですが、長さ100mmの切売りでは送料含みで、約1400円程度でした。

これが安いのか?高いのか?

ステンレス鋼材のチャンネル材は、ホームセンターでは扱ってません。個人で手に入れようとすると、市中では切売品を購入出来るルートはなかなかありません。とても有り難い入手ルートです。

 

楽天でも300mm程度のステンレス鋼材を買えますが、そこからほしい寸法に切断することを考えると横山テクノさんから切売り購入したほうが、楽で安価だと思います。

他のバイクでサイドスタンド先端部が狭いなら、もうひと回り小さいチャンネル材40×20×3で十分だと思います。

サイドスタンド先端部が32mm(チャンネル材幅40mmー両端の板厚3mm分を引いた34mm 少し余裕をみた32mm)くらいなら、イケると思います。

 

イナズマ1200では35mm程度ありますので、購入したチャンネル材のサイズにて丁度良いと思います。

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断面を比べてみても、今回欲しい横幅はちゃんとあるので問題なし!

 

製作(加工)

製作といっても作業は単純です。

まずはローラーを取り付けるため、4箇所ドリルにて穴を開けます。

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穴を開けたらバリ取りし、ローラーを取り付けるだけです。

当然ですが穴あけ作業にはドリルやヤスリなども使用しています。

このブログの写真だけ見るととても簡単そうに見えてしまいますが、使用した道具類などはそれなりにあり、部材単品も少し加工しています。道具類の準備と手間だけはそれなりに必要となります。

そしてステンレス材に穴開け加工しようとすると、ドリルの刃もステンレス用でないと大変です。

 

以下は加工を終えた部材たちを、組み立てる前に並べてみました。

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車輪4個は前モデルから転用しました。

ちなみに車輪のサイズは?

車輪はハンマーキャスター の車輪サイズ38mmになります。ホームセンターなどで1個150円くらいで購入出来ます。

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ボルトはステンレス(SUS304)材のM6×140㎜ 半ネジタイプになります。それと、ナットは外れにくいようロックナット(ステンレス材)を使用し、さらにロックタイトにて外れにくくしました。

そのボルトはネジ部を丁度良い長さにカットし、カットした箇所をヤスリでバリ取り仕上げてあります。

 

ボルトのカットについて、ここで話は少し逸れます。

M6サイズのボルト切断にはグラインダーによる切断でも良いのですが、バイス(万力)と、LENOX社のステンレス切断用の金ノコ刃を使用すれば、室内でも苦も無く切断出来ます。

このステンレス用の金ノコ刃にしてからは、いつも室内で切断しています。

 

このステンレス切断用のノコ刃は、とても重宝しています。少し切粉の掃除は大変にはなりますが、蚊に刺されるよりマシです。

 

話を戻します。

部材が揃ったところで全体を組み立てると?

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いい感じに仕上がりました。

これだけでも良いのですが、サイドスタンドとスタンドローラーは金属接触となりとても滑りやすいため、川口技研の滑り止めテープを貼って対策しておきました。

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滑り止めなので、この屋外用の滑り止めテープでなくとも家具用のフェルトテープで十分です。たまたま在庫がありましたので、こちらを使用しました。

 

完成

滑り止めテープを張りつけたところで、

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完成となりました。

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後輪側の車軸はボルトを貫通させているので、サイドスタンドを載せる時に邪魔になるのでは?と考えられますが、その高さは3cm以下なので大して邪魔となりません。むしろサイドスタンドがズレ落ちるのを防止するストッパーとしての役目を果たしてくれます。

前輪側の車軸となる貫通させたボルトは、サイドスタンド先端部が引っかかります。ストッパーの役目をしてくれます。

車軸となるボルトとボルトの間にサイドスタンドを入れることで、サイドスタンドがズレ落ちることなく使用可能です。


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最後に

単純な構造なので製作は比較的簡単です。

そして強度も十分です。

このスタンドローラーのお陰で、車庫でのバイク横移動は劇的に楽になりました。

が、このブログ記載の通りに製作手間はそれなりに掛かります。

錆びないステンレス材のモノが欲しい!なんてことでなければ、おススメとしては製作するより購入した方が早くて安価です。

こちらは値段が送料含みで3000円程度で購入出来ます。手間もなく安価に済ませるのであれば、購入したほうが、手っ取り早く楽になれますよ(^O^)

先ずは鉄材の市販品のモノから導入して試してみると良いと思います。

ただし鉄は錆びますので、錆びない仕様としたいなら、この様な方法もあります。

その時はこちらをご参考までチャレンジして見てください。