冬の季節は、寒い屋外作業となるため避けてきましたが、今シーズンは屋内に持ち込めるパーツは出来る限り屋内にて作業しているため、メンテナンス作業が意外と捗りますね。
とは言え、屋外でないと行えない作業があります。それは、実車の着脱作業と、グラインダーや溶接作業になります。
特に屋外では屋根なしの環境なため、溶接作業は天候も良くなければ行えませんし、春から秋にかけてのシーズンは、憎たらしい蚊が邪魔をしてきます。
そんな蚊のいない冬のシーズンに、まとめて溶接作業をしたいと常々考えてます😁
今回は、そんな溶接作業を伴う自作作業についての記録となります。
スタンドムーバーは自作するより、既製品を5000円程度なので、購入した方が早いし、安価だと思います。
が、キレイ(平坦)なコンクリート面を想定した設計なのか、キャスターローラーは直付けボールベアリングになります。
シールドベアリングとは言え隙間はありますので、内部に細かな砂が入る構造ですね。
何れ回らなくなり、メンテナンスしなければなりません。
たた本体は、ステンレス材であるため錆びにくくて、魅力的ではあります。
他にはスタンドローラーと検索すると、イメージぴったりな構造の商品が販売されていました。
ローラーが大きめなので、あまりキレイ(平坦)でないコンクリート面に適したスタンドムーバーであります。しかし、材質が錆びやすい鉄であることが、難点であります。
自作ならば、2つのいい所どりした仕様に近く出来ますからね。
錆びないステンレス材を使い、あまりキレイ(平坦)ではないコンクリート面でも転がるローラーを使ったムーバーを自作しようと思います。
購入してきた主な材料は、ローラー4個、
アングル材をこんな組合せにて、溶接にて接合しようと思います。
でもこんな面倒くさい溶接するよりも、強度も十分にあるみぞ形鋼(C形チャンネル)材で十分だったのですが、ステンレス材のチャンネル材となると、かなり高価だったことから、この様な妥協案としました。
でも、安価なヤフオクなどで切り売り販売にて購入すれば良かったと後悔しております。
もしくは、配線材のラック用のダクター材の方が、400円くらいと安価で軽量でもあることだし、こちらの材料で良かったかな?です。
キャスターローラーは、車輪のみの販売が在庫2個だったため、2個は金具付きの商品を仕方なく購入し、分解することにしました。
半ねじM6ボルトのネジ切りされていない箇所を、ローラーの軸にしました。
まだ溶接前、ボルトも通していませんが、全体を並べるとこんな感じになります。
ネジ部の不要な長さ部は、出来上がってから切断しようと思います。
スタンド先端部の横方向の滑り止めは、全体を組立てた後、テキトーな材料(端材)でも付けることにします。
が、やはり溶接箇所が多過ぎる構造となるため、製作は面倒なのて、ダクター材を購入してきました。
ダクター材の厚みは2mmと少し薄いため、購入した異型アングル材を補強材として、さらにストッパーの役割として溶接しておこうとと思います。
キャスターローラーを、横に置いてみますと、いい感じの取り付け方法になりそうです。
リップ部は邪魔ではありますが、補強材になりますので、万力にて挟み込んで潰しておきました。
スタンド先端部の横幅が30mmだったので、潰すとちょうど30mm位になりました。
このダクターのリップ部を潰す作業は、結構大きな力が必要になりました。万力を破壊しそうなくらいでしたが、何とか曲げることが出来ました。
ローラーを取り付けるためのドリル穴を開け、組みたてると、こんな感じに
サイドスタンドが跳ね上がらないよう、タイヤの配置は右側にステアリングが切れるよう、少し斜め方向に取付けてあります。
さらに、スタンドを載せる箇所を、かなり低床化することが出来ました。
比較的簡単な作業にて、ベースが仕上がりました。
サイドスタンドが滑り落ちないようなストッパーとして、そもそも貫通したボルトが役目を果たしますが、床材の補強としての役割もあって、異型アングル材を溶接しておきました。
10mmサイズのコンビネーションスパナとの対比のように、全体的な大きさは市販品よりもコンパクトになりました。
材質としては、ローラー以外は全てステンレス材なので、錆びません。
まずまずの仕上がりかな?
さらにフェルトテープを貼りつけておきました。
実際に使ってみると?
ローラーがよく転がってくれました。
横幅は少しキツキツなサイズでしたが、ちゃんと入るため問題なく使用出来きました。
「2022.4追記」
何回か使用してみましたが、問題なく使用可能でした。
ただし、前輪側を支点として後輪を動かす場合になります。
後輪側を支点として前輪側を動かす場合、ローラーが直進しようとしすぎることから抵抗大となります。そこでスタンドムーバー下に樹脂シートを敷くことで、使用可能であることを確認しております。
問題なく使用可能でした。
2022.09末
使い勝手を良くするためフレーム部材を溝形鋼(チャンネル)材に交換し、モデルチェンジしました。
こちらの仕様の方は使い勝手が更により良くなりました。