目次
はじめに
フロントブレーキを掛ける度、プラプラしていたブレーキホースとクランプがステムのアンダーブラケット部と擦れ、塗装を傷つけていました。擦れないよう、その固定用ステーを製作し取付けた記録になります。
過去の経緯
1か月程前にステアリングステムのアンダーブラケットを、タッチアップペンを使い塗装し綺麗な見た目になりました。
でも、ブレーキホースとそのクランプはフリーな状態でしたので、せっかく綺麗になったアンダーブラケット塗装に対し、ブレーキを掛ける度に傷つく状態となっていました。
そこでビキニカウルの固定用ステーを延長した際に、結束バンドに固定しました。それだけでアンダーブラケットに接触しなくなりました。取敢えず取り付けた感がとても強く、クオリティー低めな仕上がりでした。
今回はブレーキホースのクランプを固定させるブラケットを製作し、取付けることにしました。
ブラケット製作と取付け
まずは必要な材料として、ステンレス材Φ5mm丸棒を数cmと、厚さ2mmの穴開きステーを半分に切り出しました。
この2つの部材を、まずは溶接にて接合させました。
手で抑えつけた状態では、溶接時に位置がズレてしまったり変形しますので、その予防策として2×4材に木ネジとクランプを使い仮固定させました。
木材は安価なうえに金属を仮固定させやすいので便利ですね。ただ冬の空気が乾燥した時期は、溶接熱にて木材がよく燃えますので、火事にならぬよう注意が必要です。
まずは溶接してブラケットの半分を製作しました。
被覆アーク溶接では入熱量が高すぎて、2mmの薄肉金属の方が少しドロドロってしまいましたね。
まあ見た目は少し悪くも、強度ある接合が出来たので、良しとしましょう!
でも家庭用溶接機を新規購入するなら、薄物も溶接しやすい半自動溶接の方が使い易いですよ。
この後、ヘッドライトの角度調整用のブラケットへ、どの位置と角度で取付けようか?しばらく悩みました。
ホーンの配線カプラーと干渉してしまうんですよね。
また、ビキニカウルのステーにブラケットを取付けてしまうと、ビキニカウルを外した時にカウル側の不細工なステーが残ってしまうので、最終的にはヘッドライト側のブラケットに取付けることにしました。
ここだ!という位置と角度を決めて油性ペンにてマーキングし、ライトのブラケットを外して溶接しました。
ここからは溶接前の準備作業となります。結構手数がありましたが勢いだけで、あっという間に溶接出来る状態までしました。
このブラケットは隅肉溶接による2点止めとしましたが、ブレーキホースの振れ止め程度と大きな力がかかりませんので、強度的にこれで十分だと思います。
ワイヤーブラシで少しだけ磨き、溶接焼けの変色を完全に取らないで車体に組み込みました。
写真にしてよく見てみると、少々焼け色が目立ちますね。
マフラーのステンレス磨きのコンパウンドにて磨けば良かったかな〜とは、少し思いましたがこれ位は気にしません。
ステムのアンダーブラケットとのクリアランスも取れており、ブレーキホースも変な曲がりもなく取付けられました。
ただしこのブレーキホースクランプ用のブラケットの後ろ側にナットを嵌め込む時、隙間が狭すぎ指が入らなくて苦労しました。(スパナにナットをテープ留めして取付けました。)
フロントフォークが伸び縮みする度に、このクランプ部で少しフリーな状態とし、少し首振りするよう、でもネジが緩まないよう緩み止めナットを使いました。
少し長めのボルトを使いましたので、先にブレーキホースクランプを取付けておき、横からブレーキホースを挟みこむ事が出来ますので、この構造で十分かなと思います。
欲を言えば、ブレーキホースクランプのネジ部はドリルでキャンセルし、さらにフランジ付ナットをブラケットに溶接しておけば、もっと使い易い構造だったと思います。
【数週間後】
やはりナット部の取付けが気に入らなかったので、フランジナットを溶接することにしました。
ホースクランプのネジ部を5mmのドリル穴で削り取りました。
フランジナットの2か所に点溶接してステーに取付けました。
これでネジ一本の締め込み操作だけで、ホースとクランプを簡単に固定できるようになりました。
ステーの角度をビミョーに曲げて調整し、再度取付けてみたら?
ジャスト!我ながらGood Job!です🙌🙌
クランプ部がステムのアンダーブラケットと擦れることなく、美しい見た目に仕上がりました。
最後に
二ヶ月程前にヘッドライトを交換したことを発端として、アンダーブラケット周りが綺麗になりました。
振り返ってみると、こんなに汚かったのか?と💦
目立たないけど、やって良かったメンテナンス(レストア)箇所でした。
見た目もスッキリとし、綺麗な取付けとなりました。これまでフロント周り全体も、多くの部品は交換や塗装などし、多く手を入れてきました。
その甲斐あって良い状態を保てています。
良い状態になればなるほどクオリティの低い箇所が目立つようになってきますね。
そこで次は、ブレーキキャリパー側(フロントフェンダー横)のホースクランプとスピードメータケーブルガイドのあたりを再塗装や、曲げ加工などしてスッキリとした見た目にしたいと思います。他車の部品をよく見てよく考えてから製作するつもりです。