エンジンの振動に共振し、メーター周りから不快なビビり音が聞こえてくるような状態にあります。
そこで、先日にエンジンマウントブッシュゴムを交換したことで、幾らか軽減することが出来ました。
しかし完全に不快な音が消えた訳ではないため、その原因究明を兼ねて分解し、グリスアップすることにしました。
分解作業
まずは分解前にビキニカウルを外します。
以前に自作したビキニカウル下部の固定用のステーやETC固定用のステーが、何とも良い感じです。
今回はメーターを取り外しますので、メーターケーブルを外します。横に見えるメーター固定ボルトも外します。
同じく反対側も外します。
メーターを固定しているナットは、これら2本だけです。
ここのナットは10mmソケットレンチとエクステンションバーを2本継ぎ足し、下からケーブルと配線を掻き分けながら回せます。
まだ配線がつながっています。
そこで配線を外すため、ヘッドライトのレンズわ外します。
このヘッドライト部に配線コネクターがありますので、外しておきます。
ヘッドライト両側を外すことなく、メーターを上に持ち上げ外すことが出来ました。
これだけでメーター周りが一体で外せます。
このプラスチック板は、リヤタイヤを載せて滑らせ向き変えにも使用しています。
普段の整備ではパーツ置き場にもなり、何かと役にたちます。
それでは本題に戻り、メーター部分の状態を確認してみます。
写真中央部分にメーターケーブルが接続されています。
黒くてカピカピな油っぽさのないグリスでした。
やはり長年放置してきただけあって、酷い状態でした。何とかせねばと思います。
分解を進めていきます。
砲弾型のメッキカバーを外します。
次に黒いカバーを外します。ビス4本で固定されています。
ステム周りに固定するための金属部を外します。8mmのレンチが必要です。
ここから全ての配線を外します。
よ~く見ると、配線端子の固定ビス横には配線色を示す記号が記してあります。
例えば、BR : ブラックのBとレッドのR 、配線は黒ベースに赤線入りと読めます。
よく覚えられないので、写真で残しておくことが一番早いです。
また、写真のように配線は、元の形のままに外しておくと、あとで復旧しやすいです。
LED電球の色とタイプは、それぞれ異なるため分かりやすくなっています。
ここからメーター内部の分解になります。
黒いビスが何本かありますので、それらを外します。
するとメーターを分解出来ます。
この状態からさらにスピードメーターを分解します。裏側2本とメーター脇の2本のビス類を外します。
すると、こんな状態まで分解し、メーターを取り出すことが出来ます。
さらにネジ4本を外すと、ここまで分解出来ます。
グリスアップ
この状態までして、回転部にグリスと浸透しやすいオイルを注しておきました。
クリーニングとグリスアップの写真を撮り忘れました。
作業としては、プラスチックと接触する箇所でもあるため、シリコングリスとシリコンオイルを使用しておきました。
これで、メーター周りについては、一安心です。
ここまでのメーター分解はしばらく無さそうですね。
そう、今回の目的である肝心なメーター周りからのビビり音の原因ですが、ケース固定ビスの締め込み不足と言うのか、振動で緩んだ箇所があり、その隙間部が振動によりカタカタ音がしていました。
余計な作業
これだけで作業が終われないのが、バイク整備なんです(;´д`)
メーターを復旧し、インジケーターランプの点灯確認したところ、メーターが点灯しない?何ですと?
それも数ヶ所も?
点灯しないのはスピードメーター、タコメーター、フューエルメーターの3箇所でした。
これはコネクターを外した時に、電源側の共通配線を断線させたのか?と思い、
テスターで導通チェックしてみると、問題なし。
次にバッテリー電圧を疑い、測ってみると12.5v位あり、こちらも問題なし。
LED電球を外して末端部の電圧確認・・・。
あっ!テスターの先端でショートさせてしまい、ヒューズを切断!
ここで作業がイヤになったこと、さらに日が暮れてきたので一旦作業中断(泣)
そして、ヒューズと接点復活剤を購入するため、ホームセンターに行くはめに。
原因が分からないまま数日間過ごし、モンモンとしておりました。
後日点灯しない原因究明をしたところ、LED電球の球切れ?
電球を取り替えてみたところ、すんなり点灯。
配線でも電圧でもなく、電球に原因が有ったとはトホホな結末でした(;´д`)
T5ウェッジ球の爪は、接触不良も考えられましたので、当然立ててから組み直しました。ウェッジ球は1箇所も外していませんので、極性が反対側だったなんてことは有り得ません。しかも電源配線が同じである3箇所が同時に点灯しなくなったので、配線トラブルを疑った次第でした。
ヘッドライトのレンズ内側のくもり汚れ洗浄
今回のメーター分解作業の付帯作業として、ヘッドライトのレンズを外した時、内側が少し油膜がついたような曇り気味になっていることに気付きました。
僅かな曇りでしたが、折角外した状態となりましたので、食器洗い用の中性洗剤を使って洗ってみました。
【洗浄前】
【洗浄後】
写真では分かり難いかもしれませんが、レンズの曇りがすっかり無くなり、キレイになりました。
明るく照らす状態はそれほど変化しませんでしたが、気分的な変化はありました。
最後に
手間のかかるメンテナンスを行うことで、良い状態を維持し続けています。
少しばかり手間暇掛けすぎているのかもしれませんが、その分気持ち良く走ることが出来ているのかもしれませんね。