目次
はじめに
バイクを自宅奥の駐車(保管)場所まで移動する際、狭い通路を通しています。
そんな通路は、全て直線であればよいのですが、残念ながら途中には左右へ2回も90度に曲がる必要があります。
一つ目の曲がり角はハンドル操作にて、ギリギリ曲がれます。
しかしもう一つの角は、バイクのハンドル操作では、何度切り直しても曲がることが出来きない難関となっています。
今までは、力任せにタイヤを浮かせて、方向転換させてきました。
ですので、バイクの方向転換をする度に思うことがあります。
もっと楽に移動出来ないかな?って。
そもそも、そんなところに駐車しなければいいじゃん!って、自分でも思います(^_^;)
しかし、他の趣味である分割ボートの保管用物置小屋が、車に近い方が便利であるため、優先順位の低いバイクが、一番奥まった場所に駐車するしかないんですね(泣)
旗竿地と呼ばれる、道路から少し奥まった土地になり、通路を有効活用出来れば、趣味の作業スペースや置き場として、良い場所にはなります。
最初に述べましたバイクの方向転換だけを除けばの話ですが。
不満ばかり言っていてはいけません。
バイクの方向転換を力任せに行っていましたが、少しは道具と知恵を使おうと思います。
一般的なバイクムーバー(シフター)
普通なら、このような
道具を使います。
リフターと言うだけあって、少しだけですがタイヤをリフトさせてます。そしてローラーでシフトします。
もしくはテクニックとして、サイドスタンドを使った方向転換などありますが、この位置関係では、そんなオーソドックスなメソッドは通用しないため、自分なりの方法を見つけようと思います。
どのような場所であるかお見せします。
コンベックスを少し斜めにして、計測しています。190センチしかありません。
バイクの全長以下ですし、ハンドル操作ではなんともなりません。
(余談になりますが玄関先が、分割ボートの艤装品わ製作する時の作業場所になっています。)
話戻ります。
写真の左側からバイクをバックにて出してきますと、このような配置になります。
ここから、反時計回りに90度回転させ、バックにて出していくことしか、物理的に不可能な配置となります。
さて、どんな感じにして方向転換させますかね?
便利な100均アイテムを使った簡易バイクムーバー
ここで、使う道具は100円ショップにて購入したプラスチックシート2枚になります。
材質は、ポリエチレンかポリスチレンのような、屈曲性能のある素材が適当です。
塩ビやアクリルなどの硬いプラスチックは、割れやすいため不向きな材料になります。
1枚は厚さ1ミリ、もう1枚は厚さ2ミリになります。どちらも厚みは2ミリでも良いんですが、下側になるシートは厚みよりも少しでも大きい方が、一回で移動出来る距離が大きくとれます。
それでは実際の作業をお見せします。
これを、この様にセットします。
サイドスタンドを支点として、リヤタイヤを少し浮かせ、隙間にプラスチックシート2枚を、リヤタイヤの下に滑り込ませます。
シートは奥まで入れる必要はありません。
ほんの少しタイヤが乗ればよいのです。
あとで上側になる赤いシートだけ先に差し込んで、後で青色のシートを差し込んでも、上手くいきます。
先にセットしておき、バイクのタイヤが乗るようにしてもよいのです。
が、私の目測が悪くて、なかなか思うように乗らないため、このようにセットしています。
あとは、プラスチック同士の滑り易さ(摩擦係数低減)を利用して、滑らせるだけです。
これ全て人力によるものと比べると、メチャクチャ軽く移動します!
力学的には、摩擦抵抗力の低減効果なんです。
コンクリート×タイヤ (摩擦係数メチャクチャ大きい)
→ プラスチック×プラスチック(メチャクチャ小さい)
と、半減以上します。
青色のシートが下側にしてありますが、端まで滑らせても、まだ移動量が不足しているようでしたら、下側のシートを移動させたい方向へ移動させ、差し込みます。
こんな具合に、赤いシートの下側に奥まで差し込みます。
そして、移動させたい方向に押すなり、引くなりって感じで、力を入れると楽に移動出来ます。
たった200円台で実現出来る、簡易ターンテーブルみたいなものです。
もう一枚プラスチックシートがあれば、差し替えることなく一回で90度回転出来ます。
サイドスタンドも同じようにプラスチックシートの上を滑らせると、もっと楽に動かせます。
ちなみに、
2枚重ねたシートの上に、センタースタンドを立てて、その上で回すと、何も無い時より楽に回転します!
最後に
人力でも良いんですが、道具により楽できるところは、ラクしましょう!
道具も、高いから良いって訳ではありません。
金属製のリフターですと、それなりの大きさと重量になりますので、それなりの置場が必要になります。そして、バイクを移動させるための専用品にしかなりません。
(専用品として設計され、製作されてますから、当然そうなります。)
このプラスチックシートは、とても薄いため、普段は隙間にコンパクトに収納出来て、整備するときには工具置きや、チェーンを外した時の置き場になったりと、色々と使えて便利なアイテムです。
ダイソーさんですと、文房具コーナーにありますので、簡単に入手できます。
バイクリフター(ムーバー)があったら良いなと、思っている方がおられましたら、まずは一度お試しあれ!人力だけより楽になるはずです。
(追記)
その後、暇な冬に時間があったので、ステンレス材を溶接して本格的なシフターを自作してみました。
更に楽に移動出来るようになりました。
リフターはプラスチックシートで代用すると楽に移動できるようになりますが、サイドスタンドだけは引っかかってしまいます。そこでサイドスタンドムーバーだけ追加するとと、比較的楽に移動できるようになります。