目次
はじめに
ここ最近、交換のため外したバイク部品が嵩張るため、その保管場所に困ります。
都度捨ててしまえば良いのですが、外した部品全て廃棄品でなく一部はまだ使えるため、なかなか捨てることが出来ません。
そこで廃棄品に少し手を加え、別の用途として再利用しました。
最近の事例としては、バイクハンドルとスプロケットをリメイクしたインテリア作品があります。
インテリアとして再利用してみると、なかなか良いんですね。(でも、コレ置物だと邪魔なので、のちに壁掛けしハンガー掛けにしました。)
今回もサイレンサーを、別の用途にリメイク(アップサイクル?ダウンサイクル?)し、インテリアとして再利用することにしました。
経緯
立ちゴケして凹み曲がったサイレンサーを修理出来ないか?メーカーに問い合わせしてみたところ、修理不可とのことでした。
どうせ廃棄するなら元に戻す必要がないため、全分解して内部構造を見てみました。
サイレンサーを分解するのは、言葉では簡単ですが、大いに手間が掛かり大変でした。
リベットの頭をドリルにて削り、センターポンチにて押し外し、部品を全て分解しました。
分解してみたところ、構成部品単体としては意外と綺麗な状態でした。
少し曲がった箇所を曲げ戻し、綺麗に磨けば何とか済みそうでした。
但しサイレンサー差込口側は大きく変形し、戻しにくい状態でした。
バーナーで炙って叩き戻すことも出来ます。が、とても面倒ですので、この部品だけは廃棄することにしました。
損傷していない部分を捨てるのは勿体ない。でも、今後使うのかわからない嵩張る部品を、何年も置いておくことは無駄です。
そこで別の使用用途として利用し保管出来ないないものか?と、しばらく考えました。
製作
ある日、玄関先で思いついたのは、よく見るアレ!
そう、傘立て!
横に並べて見ると、サイレンサーの太さ長さは、傘立てにとても似ているんですよね。
そこでサイレンサーと一目で分かるアイデンティティ強めなインテリアにしたいと考えました。
傘立てにするなら、曲がったサイレンサー差込口側は不要なので、好都合だと。
ここで少し考えました。
玄関先にサイレンサーの形をした傘立てがあったら、バイク乗りの方ならオ〜となるだろう🙌
けど、普通の方は何コレ?となるでしょう😁
でも自分は帰宅するたび、オ〜ってなれる筈だと。
ここで言葉使いとして、アップサイクル?ダウンサイクル?リメイク?と、よく分かりません。
アップサイクルとは、廃棄物や不要になった製品をそのまま残しつつ、手を加えてより価値のある新しい製品に作り変え、生まれ変わらせること。
リメイクとは、アップサイクルと類似した意味で使用されますが、アップサイクルは再利用した製品がアップグレードされていること、リメイクは価値がアップグレードされていないものも含んだ意味となります。古着から作る手作り小物などは、リメイク製品とされますが、アップサイクル製品と見なされないことが多いのです?
今回の傘立ては、価値が下がると感じるなら、ダウンサイクルとも?呼ぶような?
どの言葉使いが正しいか?なんて事はどうでも良く、自己満足度の高いインテリアとして仕上がるのか?どのようにしたらオシャレで使い勝手の良いインテリアとして成立するのか?そんな事を考えるようになりました😁
いくら考えてみても、傘立てにするならサイレンサーの素材感そのままで良いなと・・・。
まずはサイレンサー差込口側とグラスウールを取り外した筒状として組み上げました。
リベットだと先端部が尖ってしまい傘を傷つけるので、M4トラスネジと丸っこい袋ナットにて組立てました。
サイレンサー差込口側は少し目立つので、綺麗な形のボルトと袋ナットにしました。
排気口側には丸いシリコンゴムを敷き、傘が出てこないようにしておきました。
サイレンサーが傘立てとして使える形であることは確認しました。
この形から使い勝手と造りやすさを考えると、壁掛けとするか?自立させるか?と悩みました。
壁掛けしようとすると、どんな部材でどのように美観良く取付けるか?
サイレンサーバンドを新たに購入すると1個2000円程度します。これを最低2個使い壁に打ち込んだL字金物と連結固定させる。
それだけでコスト的には5000円程度かかります。即、却下!
対して自立させようとすると、面倒くさいスタンド(足)製作が必要となります。
どのようにして自立させるのか?とても悩みました。
簡単に出来ないものか?と・・・・
しかしグダグダ考えていても、何も始まりません。
まずはやってみることにしました。
そこで、我が家に何本かストックのあった20Aサイズ長さ60cmのステンレスパイプを3本均等に配置してみました。
肉厚はスケジュール番号20です。無駄に厚い!
しかもシームレス管😁
これは高級材料の無駄遣いかもしれません。
そんな高級なパイプを脚ときて3本添わせただけで、なんとなく形になってしまいました。
脚を3本としたことで、とても安定しました。
自立させる簡単な構造は、やはりこれだ!と、その勢いのままに、4mmドリル穴をパイプに開けました。
そしてパイプ1本につきサイレンサーとの固定ボルトナットは、上下の2箇所にて固定させました。
パイプ内側から首下15mmのM4ボルトを長いピンセット(焼肉用トング)にてドリル穴に差込み、サイレンサーとナット固定させました。
サイレンサー内部ナットは、ソケットレンチのソケット部手回しにて、パイプ3本をサイレンサーに取付けたら、あっと言う間に主要部が完成しました。
これを立ててみると?
ガタつくことなくキレイに自立し、ちゃんと使える傘立てのレベルになりました😁
あとはパイプの両端にプラスチックキャップを追加し、端部の処理をして少しクオリティー高くしました。
ステンレスとチタンはどちらも錆びにくい材料なので、傘立ての材質としては最適です。特にチタン材料の傘立てなんて、材質単価が高いため市中には出回らないので、なかなか見ないのでは?
この傘立て、材料原価からするととても高価な傘立てですね〜
最後に
ただ棄てるはずのサイレンサーが、インテリアとしてリメイクし、生まれ変わりました。価値が上がったと感じていますので、アップサイクルなんだと思ってます。
このサイレンサー傘立ては錆びることが有りませんので、今後バイクよりも長い付き合いになりそうです。
玄関を通る度にこのサイレンサー傘立てが視界に入ってきます。その度ニヤッてしてしまいます。
因みに使用してきたイケてない傘立ては、DIYで使用するパイプ材などを立て掛けて保管するスタンドになりました。長物材料をロープで縛って立てかけとても使いにくかったので、DIY活動的にも良い方向となりました。