目次
はじめに
Nプロジェクトのブラスター2に限らず、ビキニカウル全般に言える事ではありますが、取り付けるためには、ヘッドライト両脇の固定用ボルトの2箇所だけではグラグラします。
そこでもう一箇所以上の固定箇所をとるため、ステーなどを使いどこかに固定させているはずです。
ヘッドライト両脇の固定ボルトは、ビキニカウルの付属販売されることや、アフターパーツなどにて販売されておりますので、固定させるための2箇所は、説明書通りに取り付ければ何も問題ないはずです。
ここは汎用性があるパーツなので、パーツを製作するメーカー側も販売しやすいはずです。
しかし、ビキニカウルを固定させるもう1箇所以上の固定方法は、各自でステーを製作したり、各車両に合わせた取り付けをしているはずです。
今回は、そんなビキニカウルを固定させるステーについてのみに絞り、マイナーな上に更にマイナーすぎるパーツの改良ネタを記事にします。
ここは、恐らく人それぞれ、車両ごとに異なる固定方法(材料、サイズ、締結方法など)をしているはずですよね?
一番多い固定方法は、自分と同じようなものか、最初からたくさん穴の開いた市販品のステー材料を曲げて取り付けることだと思います。
針金で固定させている方も、以前に見かけましたね。仮固定だと思いたいのですが、かなり長く乗られているような形跡がありました(笑)
そんな人それぞれ異なるパーツだと言うことは、皆さん誰もが悩みながら取り付けた思い出深いパーツだと思います。
今回私は、溶接にてパーツを自作しましたので、今後新たに取り付ける方は参考にしてみて下さい。
と言っても、溶接作業を伴いますので、あまりオススメはしません。
現状
私の場合、何かと着脱することの多いビキニカウルなのですが、その着脱作業時にいつも手間取る固定箇所がココです。
ホーンに挟まれたビキニカウルの裏側になります。
ここに取り付けるナットは、狭い隙間から入れて、押さえつけながら下からボルトを差し固定しています。
なので、見た目以上にとても作業性の悪い箇所です。
ステーは、ビキニカウルに付属していた薄いアルミ材のフラットバーを曲げただけの単純な物です。
フラットバーの角にてブレーキホースが擦れるため、テープにて養生してあります。
取付・取外の作業性が悪い😭💦💦
そんな作業性の改善だけなら、こんなクリップナットをアルミのフラットバーの先端に挟み込んで使っておけば、作業性はかなりアップします。
しかし、ブレーキホースの擦れ防止の養生テープは、見た目悪いですし、ここは何とかしようと20年越しに思いたちました!
ステンレス材ステーの製作 (溶接)
用意した材料は、ステンレス材のナットと、5mmのステンレス丸棒の切れ端材、ワッシャーになります。
これらを使って、ステーを製作しました。
これらの材料のほぼ全てが、別の趣味である海釣りと時に使う分割ボートの艤装品製作から出てきた残材ばかりであります。
残材の有効活用とも言います。
そんな話はどうでも良いので、話を戻します。
今回製作したパーツの全体は、こんな感じ。
下の写真の上側がビキニカウル側、写真下側の方が車体側(ステムのアンダーブラケット側)になります。
ビキニカウル側にはM6ナットを使用しますが、内側のネジ部を溶接作業時のスパッタやアークなどから守るため、ダブルナットにしていたのですが、運悪く溶接棒がブレた時に溶着してしまいました(^_^;)
外すのも面倒くさいから、このままとしました。
どうせ見えなくなる箇所だから、気にしない気にしない。
製作したステーを仮固定してみましたが、ワッシャー先端がビキニカウルと干渉する箇所がありましたので、グラインダーにて切り落としておきました。
ステーの製作作業の時間は、準備開始から2時間程度の作業にて、パーツ製作から取り付けまで完成しました。
ここで、強度面の話にします。
こんな華奢(きゃしゃ)な部材にて大丈夫?
【答え】
大丈夫だと思います!
今回製作したパーツに掛かる主な力の方向は、引張力のみだと思います。
上部のスクリーン側が受ける走行風により、上部側が後方へ倒れる向きに働き、逆に下側は前に突き出す方向に力が掛かります。
そこで、このステーには引っ張られる力の方が主に働くはず、圧縮方向でないので、座屈を考えなければ5ミリの丸棒でも十分な強度があると考えます。
それは、今まで座屈しやすいアルミの薄いフラットバーでも、20年間大丈夫だったことからも、それ程大きな力圧縮方向の力が加わっていなかったことからも言えます。
改良後
それでは完成したパーツを、車体に取り付けてみました~ (*’ω’ノノ゙☆パチパチ
見た目がスッキリしましたね!
そして、丸棒なので、ブレーキホースとも擦れ難くなりました。
横方向からもスッキリしたステーに変わったことが、分かります?
自画自賛です(  ̄▽ ̄)
今回自作したステーは、苦もなく問題なく仕上がりました。
溶接をしてまで製作するようなパーツでもないので、下のようなステーを曲げて取付ることが一般的なんでしょうね。
ビレットマスタータンクステー 80mm ブラック POSH(ポッシュ) | ||||
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ビレットマスタータンクステー 60mm ブラック POSH(ポッシュ) | ||||
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最後に
私の場合には、溶接機を所有していますので、溶接作業をすることを前提としたパーツ作りになりましたが、先に紹介しましたラックナット(クリップナット)とフラットバーの穴開け加工だけでも、十分なステーを簡単に、そこそこ作業性の良いステーを製作することが出来ると思います。
薄いステーを曲げる場合、専用の工具が無くても大丈夫です。
部材が小さくて薄いなら、モンキーレンチ2本で挟みこみ、曲げたい方向へ捻るだけでも、そこそこのレベルで曲げられますよ。
この作業を行う時に気付いてしまったことがあります。
いや、気付いていたけど目をそらしてきた箇所です。それは、ステムのアンダーブラケットの裏側が茶色錆びが目立つこと。
ここは普段見えませんが、一度写真に残してしまうと気になりますね!
きっと、私だけですよね。
やらなくても良い箇所なんですけど、性格的にきっとやるんでしょうね。
次のメンテナンス作業は、分解しないでここの錆びを落とし、銀色の塗料にてハケ塗りすることにしようかな?
もう、やる事にしたのか?(笑)
それでは。
良い忘れてました。
もし溶接を始めるなら?
まずは大型ホームセンター(カインズ)などにて行っている溶接作業場所と機器をレンタルする時間貸サービスがあります。ここから始めると良いかもしれませんね。