イナズマ1200整備日記

イナズマ1200のバイク整備と、整備と称するDIYレベルで出来るプチカスタムを行っていきます。そんな記録とキャンプツーリングに必要な小道具類などをDIYした記録、そして旅行の記録です。

クラッチプッシュロッドオイルシール交換 (油冷エンジン、GSX)

目次

 

はじめに

九州ロングツーリングの前、クラッチレリーズをオーバーホールしました。

minow.hatenablog.com

その時にオイルパン周りが油まみれになっていました。

その油はチェーンオイルなのか?それともエンジンオイルなのか?少しサラサラしているし、エンジンオイルっぽいような?

エンジン周りのガスケット類は交換したことがないため、そこからなのか?

油の出処を特定することが出来なかったので、拭き取ってしばらく様子見としました。

けれども、そもそもクラッチプッシュロッドのオイルシールは、一度も交換した事が無かったことから、この22年目のタイミングで交換しておこうと思いたちました。

本当はロングツーリングする前に行うつもりでしたが、注文してから部品到着までに時間がなく、後回しとなりました。ツーリング途中にオイルじゃじゃ漏れとなり走れなくなることだけは避けたく、万が一のときのため部品は車載し、ヒヤヒヤしながらのロングツーリングしてきました。

 

オイルシール作業になりますが、ドライブシャフトオイルシールのリテーナにて押さえられていることから、工程上何度もチェーンを緩めたりスプロケットカバーを外したりしたくはないので、ドライブシャフトのオイルシールも併せて交換することにしました。

ついでにシフトチェンジペダルのシャフトオイルシールも交換することにしました。後に記載しますか、このついでに行ったシフトチェンジペダルのシャフトオイルシールが、オイル滲みの原因でした。

 

部品調達

クラッチプッシュロッドのオイルシール(6×34×5.5)

部品番号:09285-06015f:id:Minow:20220505175021j:image

値段500円くらいでした。

 

 

 

 

交換作業

スプロケットカバーを外したいため
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ボルトを緩め
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スプロケットカバーを外しました。

今回交換するオイルシールは、写真中央のクラッチプッシュロッドの部分になります。
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とは言え、ここは単独では外せなく前側スプロケットを外さなければ交換出来ません。
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スプロケットを固定する大きなナットの回転止めロックワッシャープレートの折り曲がった箇所を平坦に戻し

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32mmある大きなナットを外します。
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安いインパクトレンチでもいいので、このナットを外すときに使うと楽に外せます。

18Vバッテリータイプの電動工具は数年前と比べて随分と安くなりましたね。

半額くらいになりましたね。

 

 

 

過去にチェーンとスプロケット交換の際、この大きなナットを2年以上前に外していましたね。

minow.hatenablog.com

 

リヤブレーキのペダルを、結束バンドにて下に引っ張り、リヤブレーキを掛けておきました。
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そしてナットを緩めて外しました。
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リヤホイールのアクスルシャフトを緩め
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チェーンアジャスターを最も緩めた状態にし、チェーンをダラダラ状態にし
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チェーンカバーを外して
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前側スプロケットを外しました。
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この時にチェーンが纏わりついてきて邪魔なので、スプロケットカバーのボルトを使い広がるようにしておくとスプロケットは外しやすくなります。
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ドライブシャフトまわりが汚すぎたため、先ずチェーンクリーナーにてクリーニングし
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ボルト緩み防止の折返し部を、マイナスドライバー先端部にて叩き戻し
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ボルトを4本外して、オイルシール押さえプレート外しました。
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プレートとの隙間にはチェーンオイルと砂が、噛み込んでおりましたので、プッシュロッドを差し込み、再度クリーニングしました。

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クリーニングした後、オイルシールをピックアップツールにて引っこ抜きました。
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比較的簡単に抜けました。


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新しいオイルシールの外周部には嵌め込みやすいように、少しグリスを塗り
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新しいオイルシールを少し嵌め込んだら、ソケットレンチを当てて軽く叩き、しっかり奥まで押し込みました。

 

中締め

ゴムパーツであるオイルシールをまた一つ交換し、次の10年に向けたメンテナンスを施しました。

次は、ドライブシャフトのオイルシールとチェンジペダルのシャフトオイルシール交換へと続きます。

バイクは手間の掛かる乗り物ですね😁