目次
動機
これまでステー程度のパーツを、度々自作してきましたが、そんな技術や道具類を使い、今回はキャンプの時にファミリーテントに使うペグハンマーを自作することにしました。
他の趣味(分割ボート釣りブログ)に使用する艤装品製作は、ほぼステンレス材を使い行っております。
今回も、ステンレスの残材処理を兼ねてます。
早くステンレス材のストックを減らしていかないと、置いておくだけでも邪魔ですからね。
そんな残材処理を兼ねたペグハンマーですが、モノを作る以上はちゃんとした見栄え、そしてペグハンマーと名乗る以上は、ペグ抜き機能をつける予定です。
ファミリーテント用のペグを打つ時に使用するペグハンマーを想定したモノ作りになります。
そんなペグハンマーですが、錆び難いステンレス材を使ったペグハンマーはあまり見かけません。錆びないと言う点ではとてもメリットが多いので、需要はかなりあると思います。
そんなマイナーなステンレスのペグハンマーですが、これを自作される方はもっと少ないことでしょう。
今回もそんなマイナーな上に更にマイナーなモノを自作してしまいました。
テント張りに使ったあとは、鉄ペグハンマーは夜露に晒されて、翌日は錆びていましたが、ステンレスなら錆びることはありませんからね。そして柄も腐らないステンレス材とします。
なぜ、今まで作らなかったのだろうと、後悔すらしております。
まずは市販されるステンレスハンマーの予習をします。
購入するつもりなら、これは値段的にも良い商品ですね。
が、どれも自作するには参考になりません(笑)
メーカーとしては溶接構造ではマネされてしまうし、大量生産には向きませんので、鋳物や鍛造になるんですね。
溶接には溶接なりの最適化を考えないといけませんね。
そこで、手持ちするくぎ抜き付きのトンカチを見て、何となく材料を選定しました。
製作作業
それでは製作していきます。
もちろん用意する材料は、全て錆び難いステンレス(SUS304)材を使います。
主要部材は、15Aのパイプと厚さ8mm×横20mmのフラットバーです。
ステンレス(SUS304)のフラットバー 厚さ8×横20mm は、ふつう個人向けには販売されておりませんよね。
しかし私のストックには、なぜか3本もありましたので、消費する絶好の材料となりました。
材料だけ見てどうですか?
この2枚の写真でハンマーを思い描けますか?
もし思い描けたならば、相当なDIY ド変態レベルですよ(笑)
もう少しだけヒントを出します。
どの材料がどの部材になりそうか?
これで分かりますよね?
で、これで分かっても、まだDIY変態レベルでしょう。
では、更にヒントを出します。
これなら分かるでしょう。
もう、分かりましたか?
最終的な形のイメージが、描けますよね。
油性ペンにて大体の切断線を描いてあります。更に溶接予定箇所もいい加減ですが、描きましたので、全体像が描けるのではないでしょうか?
それでは、答え合わせしていきます。
材料を切断したので、並べてみます。
すると、すでにハンマーらしき形に見えてきます。
ほら、何となくハンマーの形になりました。
ハンマーヘッドと柄をつなぐT字部の位置はとても重要だと思います。
基本的にはハンマーなので、叩く面が下に向きやすいよう、重量をバランスさせます。
が、ほぼL字のようにしてしまうのは、逆に振り下したり上げたりし難いので、ハンマーヘッドを先に溶接して、細い棒に載せ重心点を探し、そこから叩く面側が傾く側へ数mmズラした位置を柄の位置としました。
溶接作業はいつものように軒先の砂利の上で溶接しました。
溶接箇所は2箇所だけなので、加工自体は比較的難易度が低めでした。
ですが、溶接した後の熱収縮歪みが結構酷くて、その修正がとても大変でした。
修正と言っても、溶接した後にはどうにもならないので、ビミョーに曲げて補正してあります。
そんな溶接作業をして完成したのが、コチラ。
柄にはグリップ用のゴム(熱収縮チューブ)を巻いたら完成です。
あれ?
ペグ抜きに引っ掛かっているのは、ステンレスペグらしきものが?
ステンレスペグまで、製作したのですか?
はい、製作しました!
このステンレスペグを庭先に打ち込んで、自作したステンレスペグハンマーの試し打ち、試し抜き作業をしてみました。
ペグ抜き機能としてリング状の箇所を追加する予定でしたが、中止しました。
それは、製作したペグ抜き部だけでペグ抜き作業として求められる機能を全て満足しており、完結していたためです。
不要だったので取付けなかっただけです。
しかし柄のエンド部に小さなリングを溶接にて取付けて、引っ掛けて置けるようにしましたので、ここもペグを引き抜く時に機能します。
やっぱり自作でモノを作ると良いですよね。
自分にマッチしたものが出来ますからね。
釣りやバイク整備ばかり行ってるのに、このステンレスペグハンマーは、果たしていつ使うのでしょうね?
最後に
今回はファミリーテント用のペグハンマーの自作をしました。
バイクツーリングテントを意識して製作していないので、重たく収納性に欠ける仕上げとなりました。
が、やはり趣味の道具なので妥協はあまりしたくありません。
次回は、バイクツーリングテント用のペグハンマーを製作するつもりでいます。
近々、製作してみたいと思います。
(→この後すぐに製作しましたよ。)
ついでにタープポールホルダーも製作しました。
補足
溶接作業をするには、以下のような道具類が必要になりますので、自作はおススメしません。
カインズホーム大型店などで行う溶接作業スペースと道具のレンタルの方が、安価だし安全に作業ができると思いますよ。
何よりグラインダー切断作業時の騒音が、近所迷惑になりますからね。
それでは。