はじめに
排気量が大きいほど、サイレンサー(マフラー)から響く排気音は、どうしても大きくなってしまいます。
そんな排気音ですが、ライダーにとっては心地よいサウンドなのですが、必ずしも周りからは、良いサウンドではないだろうと感じています。
大きな音は、ただの騒音でしょう(^_^;)
そんな音を調整するサイレンサーですが、専用車種設計されたモノは、音の調整だけでなく排気圧力とのバランス(パワー)も考慮してあります。
私の使用しているサイレンサーは、兄弟車種から流用したテックサーフ社のスリップオンタイプになります。といってもサイレンサーは同じなんです。
排気口にはテックサーフ社のバッフルを使って、音を抑えていました。
排気圧力は丁度良いか、少し高めくらいでした。
それが、残念なことにバッフルの固定ネジが緩んでしまい、走行中に何処かに飛んでいってしまいました緩み止めナットも併用し、ちゃんと固定しておけばよかったと後悔しています。
南海部品バッフル
そこで、下の写真ようなバッフルを取付けることとしました。
南海部品から販売されます汎用品のバッフルです。
排気音は大きく抑えられ、2段階とは言え調整することが出来て、そして安価でもある秀逸な品であります。
低速域では排気圧力も保たれており、街乗りは乗りやすい。
が、排気音は甲高いというのか、パタパタと言うのか、ブリブリと言うのか、イケてない雑音が混ざるようになりました。
音がイケてないからといって外し、サイレンサー(マフラー)のエンドに何もない状態にすると、重低音と言うのか、腹の底あたりが鳴り響くような音質と音量になります。
しかし、バッフルなしでも爆音ではなく、ちゃんと制御されたレベルではあります。
排気の音量には、道路交通法による規制限度と言うものがあります。
規制限度ギリギリの範囲だから良いというモノではなく、ソコソコ抑えた範囲内で楽しみたいと思っています。
触媒型インナーサイレンサー
そこで今回は、 排気圧力を保ちつつも、音を多少でも抑えられそうな、触媒型のハニカム構造をしたインナーサイレンサーを、取付けてみることにしました。
今回購入したものは、コレ!
実物はこんな形になります。
ハニカミ状の開口は、爪楊枝がギリギリ入ら程度の大きさになっています。
重さは、183グラムです。
南海部品のバッフルと比べると、100グラム程度の重量アップとなります。
使っているテックサーフのサイレンサーは入口側の口径が、60.5mmサイズになりましたので、60.5mmサイズを購入しました。
購入したインナーサイレンサーの最も大きい外径は、実測60mmでした。
更に消音効果を高めた触媒型のタイプもあります。
どれも同じような値段で、送料込みで1500~2000円くらいと安価でした。
取付
この取り付け方法になりますが、とても簡単です。
中間パイプとサイレンサーの入り口に挟みこむようにして取付けます。
あとはバネにて押さえつけられているだけの取付状態となります。
それでは実際の取付を写真で説明していきます。
まずは、サイレンサーと中間パイプを接続しているバネを外します。
パイプ接続口を外します。
この方向から、インナーサイレンサーを差し込みます。
差し込んだら、元に戻すだけ。
取付けた後の状態だと、ぱっと見は何も付けていないように見えます。
内部を覗くと、ちゃんと中に入っていますね。
音の確認(動画)
それでは音はどうか?
どんな風に変わったのか気になりますか?
ブログの写真では伝えられませんので、動画をアップと言うのか、リンク貼り付けしてみます。
①バッフルなし
③のインナーバッフルと、ほぼ音量と音質は変わりません。動画では変化が分かりませんので、バッフルなしの動画は省略します。
②バッフルあり (南海部品のサイレンサーエンドに取付けるバッフルタイプ)
パタパタ、ブリブリと音がしますね(笑)
③バッフルあり (今回取付けた触媒型のインナーサイレンサー)
そのバッフルですが2種類を比べてみると、バッフル②は取付けると排気音が小さくなりました。
音量を抑える効果だけなら②が上で、③はビミョーに抑えられたかな?程度の消音効果になりました。
デジカメのマイク性能と動画編集では、ちゃんと音が再現出来ていませんでしたが、おおよそは伝わるはずです。イヤホン付けて聞くとより伝わると思います。
低速パワーについて
③の触媒型インナーサイレンサーのほうが、低速パワーもあり乗り心地が良いです。吹け上がり(パワー)も良く、私の総合評価は一枚も二枚も上でした。
今回取り替えた触媒型のインナーバッフルは、良い感じの音のまま、低速パワーがノーマルに近い状態に仕上がりました。
が、これは吸排気をあまり変更していない、ほぼノーマル状態での話です。最高出力を望まれる方には向かない仕様なんでしょうね。
ソコソコの低速パワーと音とのバランスから考えると、丁度良いあたりに仕上がるカスタムではないでしょうか。
低速パワーはモリモリとして、とても乗りやすくなりました。
バッフルなしだと、吹かさないと走って行かない感じで、排気音がライダーの背中近くで感じられました。
このバッフルを取り付けてからは、吹かさなくても進んでいくため、排気音はバイクの後方に感じられます。
結果として、スタート時の排気音は、かなり抑えられたと思います。
これは、排気音や排出ガス規制を強く受ける前の色々なバイクに、丁度良いカスタムですね。
最後に
自分で言うのも何ですが、販売終了してもう20年も経過し、さらにマイナー車両なので、化石と呼ばれるようなバイクに近づいてきましたね。
世話が焼けるバイクですが、まだ元気に動いてくれますので、もう少し世話をしていこうと思います。
(追記)
サイレンサーエンドには、後にボアエースのバッフルを取付け音量を抑えました。
音もトルク感も、抜け感ともにバッチリな仕上がりとなりました。
バッフル排気音3種類を比較した記事は、こちらになります。
このバッフルは車検時に計測したところ、94.8dBでした~🙌
これでバッフル交換する必要なくなりました~🙌