目次
部品購入編のおさらい
スロットルワイヤーの更新(交換)を行うついでに、スロットルホルダーと、ハンドルスイッチの交換も行うことにしました。
そんな部品の購入を行ったところからの続きになります。
はじめに
この取付編では、実際の取付作業についてレポートします。
【ハンドルスイッチ取付編】
ハンドルスイッチの配線については、純正の配線図と、アクティブの配線図を比較します。
更に、実際の配線について、配線色とコネクターの配置などを、見比べながら配線の変更を行っていきます。
途中、時間の都合により購入したハンドルスイッチではなく、純正ハンドルスイッチを改造することに変更しました。
【スロットルホルダー、ワイヤー取付編】
スロットルホルダーからキャブまでのワイヤーの更新については、キャブを取り外さなければなりません。
キャブを外す作業が余計な手間となりますため、キャブ内部のクリーニングも行うこととします。
ハンドルスイッチ取付編
幅の狭いハンドルスイッチの定番商品であるアクティブのハンドルキット TYPE-2を購入しました。
適用車種として、イナズマ1200用の設定はありませんので、格安販売されていたCB1300SF用を購入しました。年式は06年~11年対応になります。
到着したら、早速部品の状態チェックします。
カプラー配線端子数は9ピンで、形状は平端子になります。
そして、配線図を確認します。
ん?
何か違和感を感じせんか?
配線図の配線数と、カプラー端子数が合わないのはなぜ?
そこで、カプラー端子のあたりを良く見ると、端子部で配線2本をまとめている箇所があります。
コレか?
(写真では一番上になります黄色と橙色の2配線が、端子部にて1つになっていますね。)
他にもありましたが、まだ本数が足りませんね(^_^;)
よく配線図を見て、カプラー付近と対比し見てみます。
と、ある配線色が、カプラー付近に無いとこに気づきます。
若葉色と配線図に記載がありますが、実配線は見当たりません。
何処?そもそも若葉色とは、何色?
反対側になるスイッチ側を見てみますと、ここには若葉色が有りました!
何処かで分岐(配線によっては合流)させている?ってことでしょうか。
他にも灰色が見当たりませんが、ハンドルスイッチ側にはありました。先の写真にも写ってますね。
こうなると、どこでどのように分岐しているのか?調べるためには、ハーネスを分解してみた方が早そうですね。
カプラー端子の分解には、先端の細いピップアップ用のピンか、精密ドライバー等をカプラーに差し込み、抜け防止用の出っ張りを押さえながら外します。
分解する前に、配線と端子の並びをメモ書きしてありますから、ちゃんと元に戻せますよ(^_^;)
こちらが、ハンドルスイッチ側の配線になります。
こちらが、カプラー側の配線になります。
写真の通り、若葉色はカプラーから5センチ程上にて切れてます。と言うか、切られています。
灰色は、カプラー付近で黒色と繋がっていました。
配線図の記載通りハンドルスイッチ側の実配線にはあるのに、カプラー側には実配線が無いわけです。
これで、謎は解けました。
こんな、現状を把握することこそが、取り付け前の準備作業になります。
ようやくスタート地点に立てた気分になります。
が、アクティブのハンドルスイッチ取付けは、時間的関係にて、今回の取付は見送りました。
(この後、薄型ハンドルスイッチはちゃんと取付けました。この続きはこちら。)
そこで、時間短縮のために行った方法が、純正品を使った改造です。
今回は、こちらを採用することにしました。
純正ハンドルスイッチを取り外します。
純正ハンドルスイッチの幅を計測します。横幅は46mm位ありますね。
が、純正ハンドルスイッチは、スロットルホルダー一体型になりますので、純粋なハンドルスイッチ幅は33mm位になりますね。
スロットルホルダー部は13mm程度あるってことです。
え?
もしかして、不要となるスロットルホルダー部を10mmくらい切るの?
その通り!
薄刃クラインダーによりカットしました。
キルスイッチのシンボルマークが消えないギリギリのラインでカットしました。
出来上がりの幅は、上側38mm、下側35mmと、少し斜めにカットしてしまいました。
ハンドルスイッチ部と間に少しだけ空間部が出来ましたが、スロットルホルダーと数mmラップするはずなので、取付け時には良い方向に転ぶはずです。
ワイヤー取替、スロットルホルダー取付
スロットルワイヤーを外すと言っても、実際の作業はそう簡単ではありません。
なんと言ってもキャブを外し、狭いワイヤー取付け部にアクセスする必要がありますから。
そのキャブを外すことが、一大イベントになるくらいの作業なのに、今回はプラスアルファの作業が色々と多くあります。
って、つべこべ言ってないで、手を動かしなさい!
では。
バッテリー外して、バッテリーボックスも外します。バッテリーボックスは外したら、スイングアーム上に載せておきます。
ガソリンタンクを外し、サイドカバーを外し、エアクリーナーボックス固定ボルトを外します。
エアクリーナーとキャブの締め付けバンドを緩めておき、エアークリーナーボックスを、グリグリと上下左右に回すように後ろに引き下げますと、キャブから外れます。
スロットルポジションセンサーの配線のカプラーと、チョークワイヤー、キャブに繋がるゴムホースを全て外します。
エンジン側のインテークパイプのバンドを緩めたら、キャブを一旦後ろに引っこ抜き、インテークパイプから出てきたら、横へ抜き出します。
キャブが取り出せたら、ワイヤーを外します。
4発エンジンのキャブですが、ワイヤー取り付けリンク部が、かなり奥まったところになります。それでキャブ側のワイヤーは、なかなか外し難いです(^_^;)
夏の日中作業ですので、コレだけで汗だくです(^_^;)
キャブ内部を点検しましたところ、結構な量の汚れ(恐らくガソリンタンクの錆)が、沈殿していました。
汚い⤵️
そこで、パーツクリーナーにて洗浄しておきました。
これだけでもひとつのメンテナンス作業になるくらいの量ですが、これは付帯作業ですからね。
キャブのメンテナンスも終了したら、目的のワイヤー取り付けになります。
ワイヤーも取り外して、長さを確認します。
今回は、アクティブ製品の長さ900mmを取付けますが、もう少しだけ短くても良さそうです。
この時点でワイヤーを、スロットルホルダー下部に仮組みしておきます。
新品のワイヤーを通し終えたら、キャブに取付けます。
キャブにワイヤーのタイコ部を取付ける作業は、難作業で、集中力と手先の器用さが必要
です。
この作業には、手がもう一本欲しい!って思います!
中間部の調整ボルトは、丁度ガソリンタンクに隠れます。
大まかに調整するためのものなので、この位置でも大丈夫です。丁度、スパナ8mmと10mmは入る位置になります。
スロットルホルダーの取付け向きは、ワイヤー下出しにしたかったのですが、ワイヤーが少し(5センチくらい)長すぎたため、仕方なくこんな上出しとしました。
先に純正ハンドルスイッチを切断し、改造したものを取付けます。
スロットルホルダーの出っ張りに引っかかり、多少は回転しますが、ちゃんと固定されています。
少し隙間が見えますが、私には許容範囲内です。
ワイヤーの遊び調整は、センター部で大まかに行い、ホルダー部で微調整します。
戻し側のワイヤー張り調整は、ホルダーを取付ける前に目で見ながら確実に行いましょう。
ガソリンタンク、キャブ、エアクリーナーボックス、バッテリーなどを復旧したら、完成です。
簡単そうに見えますが、全体で4~5時間の作業となりました。
夏日に行う場合、水分補給をしながら行いましょうね。
(誰も夏の日中にはヤラね~よって、聞こえてきそうです。)
試乗した感想
肝心の乗り心地(操作感)になりますが、インナーパイプの巻取径を33mm→42mmにしたことで、スロットル操作が相当シビアになることを想定していました。
走り出してみると意外にも素直な応答性であり、少しの開度の違いでギクシャクするような、シビアなものではありませんでした。
エンジン、キャブ周りには、あまり手を加えていませんからね。
少しジャジャ馬っぽく感じるようになったのですが、それでもマイルドなままで、ちょうど良いくらいに感じます。
とは言え、インナーパイプは40mmのほうが私は良かったかな?と思います。
ワイヤーの動きは、とてもスムーズで問題なし!
このワイヤー交換が、本当の目的でしたからね。
汎用性を持たせるために、センターにアジャスター用の金属部がありますので、これが原因で操作が重くなる等のネガなコメントが散見されますが、全然気になりません。
今回の取替作業は、目的達成のために随分と寄り道した作業でした。
疲れました😰
【追記】
3年後にはメッキ金具が錆びてきましたので、錆びないステンレス材に変更することにしました。ワイヤー上出しも変更したいのでDIYタイプの長さを自由に変更出来るタイプとしました。